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テイルズ・オブ・ザ・ソードコーストへ
〜アイアンスロウンとの対決〜 | ||||||||||
ウルゴス・ビアードから戻って、私達は何日かぶらぶらしていた。何となく町の中を歩いたり、荷物を整理したり・・・。何もする気が起きなかった。何も考えたくなかった。それでも時間が過ぎるごとに、心の奥で何かが叫び出す。
『前へ進め!恐れずに踏み出せ!』
誰かが叫んでいる。それは自分の心の声なのか、何者かが語りかけてきているのか、わからない。それでも私は腰を上げた。何が待っているのかわからなくても、この道は引き返せないのだと言うことだけは、理解しているつもりだから。
「スカールに会いに行きましょうか。」
私のその言葉を待っていたように、みんなが笑顔で立ち上がった。そう、彼らは待っていてくれたのだ。私が自分で歩き出すまで。
「ごめんね。くよくよしてばかりいて。とにかく行きましょう。アイアンスロウンと、今度こそ決着をつけたいわ。」
「おう、いいかげん奴らとの腐れ縁も切りたいところだ。」
「そろそろ完全に叩き潰してやらんとな。わしのような犠牲者がまた出たのでは叶わん。」
「タゾクが奴らに与していることはわかっている。今度こそ息の根を止めてやろう。」
「彼らはまったく人々のためにならないわ。それを自覚してもらわないとね。」
「キャンドルキープに帰れなくても、あの連中に追われなくてすむならどこだってきっと楽しいわよね。さ、行きましょうか。」
スカールはフレイミングフィストの前にいた。私が声をかけると彼は笑顔で応えてくれた。
「今回の話は少し混み入っているのでね。エルタン大公が直接君達に会いたいと仰せなのだが、どうだ?」
「断る理由はありませんわ。ぜひ会わせてくださいな。」
「頼もしいな。では行こう。」
フレイミングフィストの2階に、エルタン大公はいた。見たところとても優しげで、穏やかな人物のように見えた。だが、この人が見かけどおりでないことは何となくわかる。どんなに優しい顔を向けていても、ひとたび自分に逆らえば容赦なく切り捨てるだろう。だがここまで来てしまったらもはや後戻りは出来ない。そして大公と私達の利害は一致しているはずだ。私達は大公の『依頼』を引き受け、バルダーズゲート内のアイアンスロウン本拠地へと潜入した。
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