攻略TOPへ
第5章その4へ


〜テイルズ・オブ・ザ・ソードコースト〜

TSCロゴ
 
 バルダーズゲートの公式拡張シナリオ集。ウルゴス・ビアードという村を拠点に、『氷の島』『バルダランの島』『デューラッグの塔』の3つのシナリオが用意されている。この追加パックをインストールすることで、経験値の上限が89,000から161,000に引き上げられ、新しい呪文やアイテムが大量に追加される。
 
はーとさっちゃん@管理人のオススメチャレンジ時期はーと
 
『氷の島』
 ソードコーストのマップを一通り制覇した状態の5章突入前後(全員のレベルがだいたい7前後)
『バルダランの島』
 上に同じ
『デューラッグの塔』
 難易度が高いので、ソードコーストのマップを一通り制覇した状態で5章に突入し、バルダーズゲート内のクエストを一通り終わらせ、ラストクエストに向かう手前、もしくは7章突入直後(6章中は自由に外との行き来が出来ないため)
 
※ちなみに今回は、『氷の島』と『バルダランの島』を5章ラストクエスト直前に、『デューラッグの塔』は7章突入直後に攻略。
 


ウルゴス・ビアード
ウルゴス・ビアードマップ
 
 ゾンビが徘徊する村を抜けて、私達はウルゴス・ビアードに着いた。なるほどここは海沿いの静かな漁村だ。だが町の中には一目で冒険者とわかる武装した人達があちこちにいる。彼らも儲け話に惹かれてきたのだろうか。町の真ん中で声高に何か叫んでいる男がいる。どうやら彼はデューラッグの塔の観光ツァーを主催するベンダーらしい。
 
「さてまずは情報収集だな。どんな仕事があるか、一通り歩いてみようじゃないか。」
 
 楽しそうなコランを先頭に、私達は町の中に入っていった。
 


≪ウルゴス・ビアード≫
 
 拡張シナリオとなるテイルズ・オブ・ザ・ソードコースト(以下TSC)の拠点となる村。最初に村の中に入った時点で、テキストダイアログにこの村についての説明が出る。どうやら本来はこの村とデューラッグの塔とはかなり近い位置関係になるはずだったらしいが、実際にはかなり離れている。外にも建物の中にもクエストがあるので、一通り回ってすべて拾っておくとよし。
 
施設&クエスト案内
 
★:主人公達が最初に立っている場所。
 外のマップからこの村へはいるとここに出る。たまに南側のマップから来ると南側に出ることがあるが、ほとんどの場合ここの場所に出ることになる。
 
◎ウルゴス・ビアード・イン
 
宿屋内部
ウルゴス・ビアード宿屋内部
 
a:ハーガン・ストーンブレード
 中に入ると、話しかけてくる。冒険の話を持ちかけてくるが、興味がないというと、興味が出るまで待っているといわれるので、先に話を聞いておくもよし、デューラッグの塔に向かうことになってから聞くもよし。
 
 話をまとめると、彼の祖父がデューラッグと友人で、2人は冒険者仲間だった。だが祖父が死に、デューラッグが祖父の形見のダガーを預かっているはずだが、デューラッグの一族に程なくして降りかかった悲劇のために、彼はそのことをすっかり忘れたまま戻ってこない。だからそのダガーは今でもデューラッグの塔にあるはずなので、それをとってきてほしいとの依頼。自分でやれよと言うと、並みの冒険家では塔内にしかけられた罠を越えられないという話。
 
b:ガルケン
 酔っぱらい。飲み代を肩代わりしてくれたらいい物をやると持ちかけられる。900G払ってやることを約束すると、謎のワードストーンをくれて立ち去る。実はこれがデューラッグの塔攻略には不可欠なアイテム。塔に行く予定があるなら、大枚払っても手に入れる価値はあり。むかつくけど(--;
 
c:宿屋のおやじ
 宿泊のほかにアイテムも売っている。TSCで追加された呪文のスクロールや、珍しいマジックアイテムもあるので、お金に余裕があれば手に入れておきたいところ。
 
※本来ここに「インプルーヴド・インヴィジビリティ」のスクロールが売られているはずだったらしいが、バグらしく売られていない。海外ではパッチが出たとかいう噂も聞いたが未確認。どのみち日本語版に出てくる心配(?)はない(笑)
 
 
 
A:デューラッグの塔攻略後に現れるカルト教団の襲撃者達
 かなり強いので心してかかること。詳細はデューラッグの塔攻略時に解説
 
B:民家
 入口から入って西側の奥にある鍵付きの箱からバスタードソード+1対シェイプシフター+3「コンダール」が取れる。もちろん見つかれば捕まるので、以前と同じ要領で慎重に。
 
C:ドゥシャイ
 ノームらしい女性。マップHのメンダスからの依頼を受けた後で話しかけると、バルダランについての予備知識を話してくれる。ただし、親切そうな物言いのわりには有料(笑)
50Gではそっぽを向かれるので、最初から100G出すといったほうが話が早い。この女性からは、リング・オブ・フリーダムとウエブのスクロールがすれる。
 
D:イケ・キャスカディオン・ベンダー
 デューラッグの塔への観光ツァーを企画しているツァーコンダクター。話しかけると60G払えばデューラッグの塔ツァーに連れて行ってくれるという話になる。金を払うと「塔の下で待ち合わせ」と言って彼は去る。どうやら現地集合らしい。
 
※デューラッグの塔については後日詳述
 
E:シャンダラー
 バルダーズゲート中央地区のオベロンの屋敷に滞在していたヘルシャラ、イスメーラ、デローナ姉妹の父親。ハルーアンスカイシップのクエストで彼女達を殺していた場合は、シャンダラーは問答無用で主人公達を絶海の孤島に飛ばしてしまう。殺していなかった場合は、彼なりの友好的態度で主人公達に「頼み事」をしてくる。
 選択肢はどれでも結局は受けることになるが、攻撃的な選択肢を選ぶと、シャンダラーの態度も多少変わる。会話の最後に「準備が必要」を選ぶと、取りあえずほかのことをする時間が出来るので、すぐに行かない場合はそちらを選ぶもよし。途中で報酬上乗せの話も出るので、そこを選ぶと3000G上乗せしてもらえる。
  一度「いつでも行ける」を選択すると、その時点で絶海の孤島に飛ばされてしまい、目的を達するまでは戻れなくなるので準備は入念に。それなりのお宝が手に入るので、アイテム欄は出来るだけあけてから向かうこと。
 
※シャンダラーのクエストは「氷の島」に詳述
 
F:セレッラの家
 家を訪ねると、悲しみに沈むセレッラがいる。会話の選択肢1−1で話を聞くことに。2は関わらずに立ち去ることになり、3だと怒られる。
 
 セレッラの息子がウォーターディープの冒険者達の仲間になって出て行ってしまった。どうやらデューラッグの塔に向かったらしいがそれきり消息を絶った。生きているならなんとか連れ戻してほしいとのこと。話を聞いたあとは2で依頼を受けることになり、1と3は断る流れとなる。セレッラの息子の消息は、デューラッグの塔攻略時に詳述。
 
G:カルト教団本部
 最初に行ったときはまったく何もない建物。地下もあるが誰もいない。ここが賑やかになるのは、デューラッグの塔攻略後。詳細は塔攻略後に詳述。
 
H:デルスヴィルフタニヨン
 舌をかみそうな名前のノーム。どうやら儲からない商売をあきらめて旅立とうとしているらしい。話しかけると在庫をすべて500Gで買わないかと持ちかけてくる。一度断ってもまだそこにいるが、もう一度話しかけてまた断ると彼は立ち去ってしまう。彼の在庫の中には、デューラッグの塔で使用するワードストーンがあるので、取りあえず在庫を引き受けておいたほうが吉。ただし、在庫の価値は総合計354G。
 
I:メンダスの家
 中に入ると、メンダスというローブ姿の男が話しかけてくる。話を聞くことを断っても彼はそこにいるので、また話しかけることも可能。
 
 彼は学者で、バルダランの難破船を捜索しようとしているらしい。商人協会の船が難破してたどり着いた先にバルダランの難破船があり、商人協会はそこから財宝を手に入れるべく船の準備を進めている、だが彼らにとって価値のあるなしにかかわらず、学者のメンダスにとっては価値のあるものがたくさんある。それらが心ない商人の手によって破壊される前にこちらで難破船を見つけて、貴重な考古学的遺産を回収したいと言うことらしい。そのために必要な海図を、商人協会に雇われている船長から取り戻してきてほしいとのこと。場所はバルダーズゲート北東地区にある『改装中の家』。メンダスと話したあとに戻ってみると、中では忙しく働く船乗り達が行き交い、最初の時の静けさは微塵もなくなっている。
 
☆海図を手に入れろ☆
 
◎商人協会倉庫
 バルダーズゲート北東地区にある「改装中の家」がそれ。ウルゴス・ビアードでメンダスの依頼を受けてからくると、改装が終わり、商人協会の倉庫としてオープン(?)している。ここでのNPCとの会話はすべて自動発生なので、要事前セーブ。
 1階
 中に入ると、ウルフという警備兵らしき男とのイベント会話自動発生。選択肢は2か、3−2でいやいやながらも通してくれる。他は戦闘。ここでは海図を手に入れさえすればいいので、無難な答で穏便にすますことをおすすめ。
 2階
 フロア奥の階段から上がれる。上がると「トラー・キエレス船長」とのイベント会話自動発生。
 選択肢3だと戦闘、2で咎められずに建物の中を歩けるようになる。そして1で彼の好きな酒の話になり、主人公達は彼の飲みたがっている酒を手に入れることに。この時、船長は酒を売っている人物の名前は言うのにどこにいるとも言わない。が、日記を見ると「ブラッシングマーメイド」にいると書かれている。言外の言葉を読み取るとは、アデルもなかなかやるのぉ(笑)
 ブラッシングマーメイドに着いたら、フロア南東にいるいかにもなんか売ってそうな太ったオッサンに話しかけると、彼が船長ご推薦の酒の販売者「デトラニオン」であることがわかる。会話の選択肢1と2は船長のツケの話で、彼のツケを払えば酒を手に入れることが出来る。ツケは900G。船長はとんでもない奴だ(^^;
 
 ここで「誰が900Gも払うか!あの酔っぱらいのために!」とお怒りの方、そんなあなたにお勧めなのが、当サイトのアイテム入手方法の定番「すり」。
 
 さあレッツトライ♪(笑)
 
 ※すりはあくまでも、「ゲーム内でのアイテムゲットの手段」ですので、くれぐれもリアル世界で試さないように(^^;
 
 1.酒をする
  デトラニオンから酒をすり、何食わぬ顔で船長に渡せば海図をゲットできる
 2.海図をする
  何もわざわざブラッシングマーメイドまで行かなくても、船長との会話で取りあえず中を歩き回れる選択肢を選び、船長の懐から海図をすりとる。
 
 どんな方法でもアイテムが手に入ればOKなので、会話を楽しんで言いつけどおりに動くもよし、金も手間をかけずにいただくものをとっとといただいて、未踏海への冒険に心躍らせるもよし。すべてはプレイヤー次第。
 
※海図を持ってきたあとの展開は、『バルダランの島』に詳述
 
J:フェンラス
 デューラッグの塔観光ツァーに参加したという人。塔についての知識をいろいろと教えてくれる。
 
K:キャラハン
 メンダスの家で彼と話したあと外に出ると、ここに現れる。漁師らしいが、メンダスの素性について少し聞き出すことが出来る。彼によるとメンダスはウォーターディープ出身の学者だと言うが、ウォーターディープのものにしては言葉のなまりが違う、どこかほかから来たのではないかという話。メンダスがいささか胡散臭い人物であることは間違いないらしい。
 
※なんとこのキャラハン、続編バルダーズゲート2にも登場(笑)
 
L:バレッシュ
 主人公達が、バルダランの島から帰還したときに登場。彼の口からは驚くべき真実が語られる。詳細は「バルダランの島」に記載
 
M:メンダス
 海図を渡したあとここにいて、近づくと話しかけてくる。ここでの会話で「出発する」を選ぶともうクエストクリアまで戻れなくなるので、準備はしっかりと。
 


氷の島
 
氷の島マップ
 
 シャンダラーの頼みを引き受けて『いつでも行ける』を選択すると、ここに飛ばされてくる。この島からウルゴス・ビアードへ戻ることが出来るのは、シャンダラーのクロークを手に入れてから。つまりクエストを終わらせないうちは戻れない。
 
 内部でセーブしようとすると、たまに出来ないときがあるので、その場合はいったん外に出てからもう一度入ると出来るようになる。敵にはメイジが多いので、死んだあとでも呪文のエフェクトが残っていたりした場合に、セーブ不可になると思われる。
 
 
≪氷の島≫
 
a:内部への入口
 
b:ポーラーベアー
 近づくと敵対 EXP900
 


氷の島内部
氷の島内部マップ
 
≪氷の島内部≫
 
★外からの入口
 一度入ったあとでも島の外との出入りは可能。
 
a:ウィンターウルフ
 全部で4ヶ所に出没。
 EXP各975。全部で7〜8匹いるので、毛皮をすべて回収できればナシュケルでけっこうなお金に換えられる。
 
b:ポーラーベアー
 EXP900。外にいたのと同じ。近づくと敵対。
 
c:3人の魔術師
 近づいていくとリーダー格のアンドリスが話しかけてくる。既に頭のネジが飛んでいるので戦闘回避は無理だが、島について多少聞くことが出来る。
 アンドリス:EXP6000 プロテクション・フロム。イビル、グリースのスクロール、アンドリスの手記、ナーヴェズローブ、109G
 マーセラス:EXP2000 旅人のローブ、ヴァンピリックタッチのスクロール
 ベイン:EXP1800 ワンド・オブ・フィアー
 
d:ガラン・ザ・グレート
 取りあえず会話にはなるが説得は不可。戦闘になるとアンクヘッグ4匹を従えて襲ってくる。
 ガラン:EXP2000 ディメンションドア、ノウアライメント、ファイアーボール、プロテクション・フロム・ノーマルミサイルのスクロール、ゴールド
 アンクヘッグ:EXP各975、宝石類など。ここのアンクヘッグの殻も持って行く余裕があれば、バルダーズゲート西地区マップDのフェンテンに売りつけるとよし。ベレゴストの武器屋でアンクヘッグの鎧を作ってもらっていなければ、ここでならまだ一匹500Gで売ることが可能。
 
※アンクヘッグはこのフロアの四隅に湧くので、突撃すると全滅必至。ガランはコンテージョンを使ってくるので、スペルレジスタンスを上げるような装備やポーションがあれば事前に飲んでおく、複数のキャラにディスペルマジックを覚えさせておく、などの準備をしておくこと。死人が出ても寺院はないので、クレリックがレイズデッドを使えるレベルになっていなければ(たいていなっていない)やり直しするか死んだまま続けるかのどちらかになり、戦力低下は避けられない。このあとも手強い敵が登場するので、万全の体制で進めることが出来るよう、事前セーブは必須。
 
e:カッチョール・ザ・メイジ
 被害妄想に取り憑かれたメイジ。ここにいる連中はみんな似たり寄ったりだが、こいつが一番ひどい。『殺さないでくれ』と哀願するわりには襲ってくる(^^;
 カッチョール:EXP1800 ワンド・オブ・パラリゼーション
 
f:テラン
 他と似たような境遇のメイジ。
 EXP3000 ダーツ+1×40、ゴールド類
 
g:デズキエル
 シャンダラーのクロークを持っているメイジ。
 彼との会話は主人公達の視界に彼が入った時点で自動的に発生するが、会話が終わると即戦闘。この時に反対側のウィンターウルフとの挟み撃ちになることがあるので、出来るだけデズキエルが視界に入らないように移動して、ウインターウルフを倒しておく方がベスト。
 デズキエル:EXP1800 デズキエルのスクロール、シャンダラーのクローク
 
1〜6:罠
1〜2
※6だけ難易度が高いのでシーフの罠解除能力は100%まで上げておくのがベスト。
 
 
☆:島の外への出口
 クロークを拾ったら、やり残しがないか確認して外に出ること。出ると自動的に、ウルゴス・ビアードのシャンダラーの前にテレポートする。万一しない場合は、通常のマップ移動と同じく、マップ端の車輪マークから出ることが出来る。
 
☆氷の島その後の展開☆
 シャンダラーに話しかけると選択肢はいろいろ出るがどれでも同じ。クロークとワードストーンを返してEXP1500、報酬の上乗せをしていた場合はここで支払われるはずだが展開は未確認。
 


 シャンダラーは満足そうにクロークを見てうんうんとうなずき、あっという間にいなくなってしまった。
 
「取りあえず、あのじいさんには娘達の話は伝わっていなかったみたいだな。」
 
 コランがつぶやいた。
 
「いや、わからんさ。お前さんの言ったように、単にこだわらなかっただけかもしれん。金ならいくらでも出しそうな勢いだったから、もうちっとばかり吹っかけてやればよかったかのぉ。」
 
 イェスリックが笑った。
 
「まあいいわ。仕事はこなしたし、それなりのものも手に入ったし、あとはメンダスの依頼ね。」
 
「やるつもり?あの男相当胡散臭そうだったけど・・・。」
 
 イモエンは不安げだ。
 
「まあ、確かに見た目通りでないことは確かなようだけど、私もバルダランの遺品にはちょっと興味があるのよ。彼が持ち帰ったのが、この間のヘルムとクロークだけではないと思っていたし。それにお金になるかどうかはともかく、その難破船というものを直に見てみたいじゃない?」
 
「へぇ・・・好奇心が頭をもたげてきたのね。ふふふ、あなたが元気になったならいいわ。私はどこまでもあなたにつきあうわよ。」
 
 イモエンは少しホッとしたような顔をしている。だいぶ心配をかけたようだ。今の私には前に進む以外に残された道はない。ならば行き止まりまで行ってやろう、そんな気持ちになり始めていた。いずれブランウェンとイェスリックに神様のことについて話を聞かせてもらうつもりでいる。その神様を信じられるかどうかより、信じると言うことがどう言うことなのか、まずはそれを考えてみたい。彼らの話からはきっと得るものがあるはずだ。
 
「もちろん我々もだ。なあみんな?」
 
 コランももう、バルダランの難破船を探しに行く気満々だ。みんなが笑顔でうなずいてくれて、私達は準備のために一度バルダーズゲートに戻ることにした。
 


バルダランの島へ
バルダランの島の船出
 
 ウルゴス・ビアードに住む自称学者のメンダスから依頼され、バルダランの難破船を発見すべく私達は海図を手に入れた。海図をメンダスに渡すと彼はその写しをくれて、ウルゴス・ビアードの船着場に用意された船へと案内してくれた。いよいよ船出だ。メンダスは今ひとつ信用できない男だが、彼の言っていることは筋が通っている。そして何よりも、『バルダランの遺品』には私も興味があった。それが財宝などと呼ばれるようなものでなくてもいい。出来る限りの遺品を回収してこよう。希望に満ちた船出から20日ほど過ぎたころ、私達はとうとう『未踏海』と呼ばれる海域に出た。どこを見ても海また海。陸の影など微塵も見えない。空は快晴、風も程よく航海は順調に見えたが、百戦錬磨の船乗り達もさすがに未踏海での航海には慣れていないようだ。少しずつ船乗り達の中に苛立ちが募っていくのがわかった。誰かが反乱を計画している、そんな噂がまことしやかに囁かれ、船の上に緊張が広がってきはじめたころ、まったく予告もなく嵐がやってきたのは天の恵みなのかただの災厄か。どんなにしっかりした造りの船でも、荒れ狂う自然の力の前には全くの無力だった。船乗り達の努力もむなしく、木の葉のようにもまれ続けた船は、メインマストがポッキリと折れた時にその寿命を終えた。バリバリと音をたてて船体は砕け散ったが、ずっとしがみついていた船室の扉がそのまま浮きとなって私の体を支えてくれていた。まだ私は生きている。みんなの名前を呼んだが、凄まじい強風の中では私の声などかき消されてしまった。その時遠くに何かが見えた。明かりだ!闇の中に動かずに光るもの。そこにはきっと陸地がある。たとえそうでなかったとしても、今はそれを目指して泳ぐ以外に道はない。私は出来るだけ大声で叫んだ。
 
「みんな!あの光に向かって泳ぐわよ!」
 
 私の叫びに応えた声がいくつかあったのはかろうじて聞き取れたが、それが誰なのかまではわからない。みんなが生きていることを信じて、今はただあの光に向かって泳ごう。こんなところで死んでたまるものか。
 


漂着
 
 気がついたときには、まわりは明るかった。体中が痛い。でもそれはつまり、私が生きている証拠だ。あたりを見渡したが見覚えのない場所だ。そうだ、私達はウルゴス・ビアードから船出して、未踏海で嵐に襲われた・・・。慌てて立ち上がろうとしたがまだ体が言うことをきかない。それでも唯一自由になる口を使って私は叫んだ。
 
「イモエン!コラン!カイヴァン!ブランウェン!イェスリック!みんな!どこにいるの!?」
 
 口の中は砂がいっぱいでからからに乾いていたが、取りあえず声は出た。ややあってどこかから声がした。
 
「アデル・・・どこなの・・・?」
 
「わ・・・わた・・・しは・・・ここにいるぞ・・・。」
 
「ここはどこなの?」
 
「いたたたた、腰を打ったらしい。まったく歳はとりたくないもんじゃ。」
 
「くそ・・・体中が痛いが・・・どうやら生きているようだな。」
 
 ああ、みんなの声だ。今ははっきりと聞き取れる。船員達の姿は見えない。この浜辺にたどり着いたのはどうやら私達だけのようだ。みんな死んでしまったのだろうか・・・。
 
「アデル!無事だったのね!」
 
 イモエンが砂に足を取られながら走ってきて私に抱きついた。
 
「よかった!あなたが無事で・・・。」
 
「おお、みんないたか。」
 
「よかった、生きてるのね。」
 
 みんな涙を流して、お互いの無事を喜び合った。
 
「しかしここはどこだ・・・?あの時闇の中に明かりが見えたから、航路はそう外れていないはずだが・・・。」
 
 みんなの無事が確認されれば、次に確かめるべきは『自分達がどこにいるのか』だ。
 
「取りあえず、着替えがしたいわね。着替えがあればの話だけど。」
 
 ブランウェンはため息と共に自分の姿を眺めている。服も顔も水を吸って、さらにそこに砂がこびりついて悲惨なありさまだ。みんなの背負い袋は一応無事だったが、中身はとんでもないことになっている。せめて荷物を広げて洗濯したり乾かしたりすることが出来ればいいのだけど・・・。そこに誰かの気配を感じ、思わず振り向いた。そこにはかわいい顔の女の子が立っている。
 
「この島の子?」
 
「ええそうよ。私はソリアナル。お姉さん達は外から来たのね。」
 
 女の子は見知らぬはずの私達を恐れる様子もなく、ニコニコしている。私達は彼女にこの島について聞いてみたが、
 
「私達はけものと戦っているの。もしも助けてくれるならカイシャスと話して。あなた達は属していないから、今のままではみんなも話をしてくれないと思うわ。」
 
「属してない?どういうこと?」
 
「カイシャスと話して。そうすればわかるから。」
 
 女の子はこちらの質問には答えず、笑顔で立ち去った。
 
「ふん、カイシャスとは島の代表かの。まずはそのカイシャスとやらのところに行ってみようじゃないか。」
 
 イェスリックがたっぷりと水を吸った荷物を引きずって歩き出した。
 
「どこにいるのかもわからないわよ。」
 
「聞けば教えてくれるだろう。言葉は通じるようだからな。」
 
「そうね・・・。とにかく、ここがどこなのかはっきりさせないと。」
 
 それぞれが背負った荷物からは水がしたたり落ち、かなり重い。身につけたままの鎧とずぶ濡れの服の間に砂が入り込み、じゃりじゃりと不快な音がする。それでも私達は歩き出した。ここがどこだか知らないが、なんとか脱出する方法を見つけ出さなければならない。


バルダランの島南部
バルダランの島南部マップ
≪バルダランの島南部≫
 
 船が嵐に遭って漂着した島。島民達との会話では、頼まれごとは取りあえず素直に受け、あまり威圧的な態度はとらないことが吉。ここの敵は+1以上のマジックアイテムでないとダメージを与えられない敵がほとんどなので、飛び道具などの矢弾は、+1以上のものを用意しておくこと。また、島の中でそれなりにアイテムを手に入れられるので、アイテム欄はキャラごとに半分以上は空けてから向かうべし。
 
 
★:島にたどり着いたときに主人公達が立っている場所
 
A:ソリアナル
 この島の住人らしい少女。選択肢は2−1−1か3−1あたりが無難。話を聞いていくとこの島には『けもの』がいて島民達を脅かしているので、助けてくれないかという話になり、島の代表者らしい『カイシャス』に会うよう勧められる。
 
※カイシャスに会う前にその辺にいる島民に話しかけても『属していない』と言われて相手にしてもらえない。
 
B:カイシャス・ガンの家
 この島の族長『カイシャス・ガン』がいる。中に入ると、カイシャスの他にタイラスと言う男がいるが、彼は最初から最後まで主人公達を敵視しているので、話しかけても取り合ってもらえない。どうせあとからいやでも話すことになるので、今はまずカイシャスと話すこと。
選択肢は無難に1−1−1−1−1−3−3−2と進めていくと、島北部にバルダランの難破船らしき朽ちた船体があることなどが聞き出せる。そのほかある程度島や島に住む人々の事情を聞きながら、マップAソリアナルの言っていた『けもの』退治を引き受けることになり、けもの達と戦った経験のある警備兵(マップDのジョリン)と話すよう勧められる。この会見のあと外に出て島民に話しかけると、みんなが温かく迎えてくれる。
 
C:マーラリー
 『けもの』に夫を殺され、子供を連れ去られたという気の毒な女性。主人公達が『けもの』退治に乗り出すことを聞きつけ、ぜひ子供を捜してきてくれるようにと頼んでくる。主人公が彼女に話しかけるときに『お嬢さん』と呼びかけるのが気になるが(子持ちなんだから『奥さん』とか『ご婦人』とかねぇw)この際それはおいといて、ここはひとつドンと胸を叩いて受けるべし。
 子供を取り返してきてEXP4000
 
D:ジョリン
 島の警備をしている男。『けもの』達と戦った経験を持つ。話しかけるとバカにされるが、ここはひとつぐっとこらえて大人の態度で臨み(選択肢2−3)、『けもの』達の弱点などを聞いておくこと。
 
E:ファージング
 女の子。選択肢1−1−1か、2で嫌いと言われて会話が終わったあともう一度話しかけると、お人形を『けもの』にとられたので取り返してほしいと頼まれる。3を選ぶとあとはもう請け負えないので、慎重に。
 人形を返してEXP1400
 
F:イヴァルト
 話しかけて島について聞いているうちに、彼の弟が行方不明であることを知る。ブルーレディと呼ばれる魔女に魅入られて探しに出掛けてしまったらしいので、弟を捜して連れ戻してくれるように頼まれる。
 弟のエヴァンを彼に返してEXP900
 
G:タロウンの小屋
 中に入るとタロウンという男性がいて、選択肢3で島についていろいろと教えてくれる。彼によると先ほど出会った島の族長カイシャス・ガンには夫がいて、セラード・ガンと言い、本来はセラードが族長であることがわかる。だがセラードは1年ほど前に小さな船を造って島を出てから行方知れずになっているらしい。また、タロウン自身は元アムンの航海士で、かなりいろいろなところを回ったらしいが、今は島に落ち着いていることも話してくれる。彼が話の最後に言った
 
『この島のすべては見せかけ。人々もモンスターも私もだ』
 
という言葉が、主人公の心に引っかかる。
 なお、タロウンの小屋の中にはカギのかかった箱が3つほどあり、その中の二つからはけっこうなアイテムが手に入る。漁ってもタロウンは何も言わないので、存分に漁っていただけるものはすべていただきましょう♪
 
H:デュライル
 島の男性。選択肢1−2−5−1−1−1で、村の人々のシンボル的なクロークが風で飛ばされたので、探して来てくれと頼まれる。別な選択肢で冷たくあしらってもデュライルは頼み事をしてくれるが、ぼろくそに言って断ると怒って立ち去ってしまう。この島では特に頼まれごとを断る理由がないので、無難に受けておくことをオススメ。なお、主人公が男性の場合は『デレイニー』という女性がここに立っていて同じ展開になる。
※この時、選択肢によって日記に書かれる内容も変わってくる。
 1.ぼろくそに言って断った場合『デュライルというバカに出会った』
 2.冷たくあしらって引き受けた場合『デュライルは退屈な男』
 3.気持ちよく引き受けた場合『デュライルという素敵な男性に出会った』
 なかなかおもしろいのでいろいろ試してみるのもあり。ただし、要事前セーブ。変な選択肢のまま上書きしてしまったりすると目もあてられません(笑)
 
☆その後の展開☆
 クロークをとってきて返しても特にEXPなどはないが、デュライルと主人公の距離はぐっと縮まり、デュライル本人のことを聞く選択肢が出る。
 選択肢1−1−3−1−1−1−1−1−2−3−1−1と選んでいくとますます会話は弾み、もう一つだけの頼み事として『花摘み』を頼まれる。花はマップLの花畑。
 摘んで持っていってあげると、なんと彼は主人公にその花をプレゼントしてくれてキスをしてくれる。このあとの会話では、無難路線なら1−2など。村をバカにしたり、報酬の話を持ち出したりすると雰囲気ぶちこわしなので、ここはかわいく素直に振る舞うべし。
 
※デュライル(デレイニー)とのイベントは、『元祖恋愛イベント』とでもいうべきもの。
続編バルダーズゲート2では、この要素を発展させた恋愛イベントがあり、男性主人公なら3人の女性の中からひとり選んで、女性主人公だと極めつけに性格の悪い男性とラブラブになれる。ただしその分苦労も多い(^^;
 
I:農民
 実はラールと言う名前があるらしいが、日記に出てくるのみで、ツールチップ(マウスポインタをあてると表示される説明)にも『農民』としか書かれていない。
 話しかけると『野菜を踏むな』と怒られるが『畑を荒らしに来たわけではないので気にするな』という内容の選択肢(選択肢1)で話が進み、妻を『けもの』に殺された仇をとってきてほしいと頼まれる。
 
J:ゲートキーパー
 村と外とを隔てる門を守る男。主人公達が『けもの』退治に乗り出してくれることを知り、快く門の開け閉めに応じてくれる。
 
K:部族の会議小屋
 島の集会所らしい。中に入るとフロアの一角に赤く隠し扉の表示が出るが、最初は開かないので気にしなくてよし。どうやらここは島の地下洞窟に通じているらしい。
 
L:花畑
 デュライルに頼まれた花が咲いている。
 
M〜P:小屋など
 中の箱や棚に多少アイテムがある。人がいても衛兵は飛んでこないので、いただけるものはすべていただいておくこと。ヒールポーションなどは大事なのでここで手に入れておくとあとで助かる。
 
※南部で受けたクエストのアイテム、遂行場所はすべて島北部にあるので、詳細は北部マップに記載
 


 まさか本当にバルダランの難破船があるなんて!でもそこには「けもの」達が住み着いているらしい。どうやらかなり獰猛なけものらしいが、人形やクローク程度ならともかく、人さらいまでするとは。これはなんとしても退治してやらなければならない。それに、カイシャス達は船を造っていると言った。うまく行けばその船に乗せてもらって、ソードコーストへ帰れるかも知れない。突然ずきんと胸が痛んだ。ここを出るときは、島の人達もみんないっしょだ。でもそのあとは・・・?ソードコーストに帰り着いたあと、島の人達がどうするのかなんて聞いていない。カイシャスには何かつてがあるのかも知れないけれど、私達の仕事はバルダランの遺品の回収。そしてこの島での『けもの』退治。帰ったらメンダスにバルダランの遺品を渡して、そこで多分島の人達とはお別れとなる。・・・デュライルは・・・どうするのだろう。島の人達といっしょに、どこかに行くのだろうか。そしてそこに住み着いて、同じ部族の誰かと結婚して・・・。
 
「アデル、どうしたの?顔が青いよ。なんだか泣きそうだし・・・」
 
 イモエンが私の顔をのぞき込んでいた。
 
「あ、あの・・・なんでもないから・・・。」
 
 なんでこんなことを考えているんだろう。確かに彼は、とても紳士的で優しかった。こんな小さな島の人とは思えないほど・・・。なんだかおかしい。彼に出会ってから彼のことばかり考えている。早くここを出たいのに、心の片隅でデュライルといっしょにいたいという気持ちが大きくなってくる。誘ってみようか。ここを出たら、いっしょに旅をしないか、と・・・。
 


バルダランの島北部
バルダランの島北部マップ
≪バルダランの島北部≫
 
 南部の島民達を脅かす『けもの』達が跳梁跋扈する北部。北部マップに入ったら、難破船以外の場所はすべて回って頼まれたアイテム類をすべて手に入れる。その後一度南部に戻り、それぞれのアイテムを持ち主に返してまわり、デュライルとのイベントを発生させてラブラブ状態にしておく。カイシャスの家の前にある焚き火で休憩できるので(他でも出来ると思うが未確認)呪文を覚え直して回復してからもう一度北部に入り、難破船を攻略するのがベスト。難破船の攻略前にウルフ戦などで消耗するようなら、ドラディールの小屋で休憩。難破船の攻略時も、一層ごとにかなり疲弊する可能性があるので、その場合は一度小屋まで戻って休憩してから出直すべし。難破船内部の敵は復活しないので、戻る場合は楽に戻れる。
 
 
A〜C:けものの待ち伏せ
 Aがハンター、Bがメイム、この2人は進む方向によって出てくる順番がまちまち。手口としては、けものに襲われているから助けてくれなどの口実で誘い出して襲ってくると言うもの。けものとはなんとライカンスロープ。+1以上のマジックアイテムでないとダメージを与えられない。C地点は、近づくと女性が助けを求めてくる。ついていくとライカンスロープが現れ、女性もライカンスロープとなる。
Aのハンターが南部マップEのファージングの人形を持っている。
 
※ライカンスロープ(ウルフワー、ワーウルフ、ループガルーなどの種類あり)
 人間に化けていて、戦闘のときは本来の姿に戻って戦う。本来の姿に戻るときは人間の姿の時に身につけていたものをすべてその場に落とすので、死体を漁るときは倒したライカンスロープではなく、そいつが変身をといた場所で探すこと。
 
D:ブルーレディ
 実はサイリーンクィーン。近づくと向こうから話しかけてくる。彼女の後ろにイヴァルトの弟エヴァンらしき男が倒れているのを見つけて話を聞いてみると、今の季節はサイリーンのつがいの時期(多分繁殖期)なので、人間の男を歌で魅了してつがいを作らなければならないとのこと。どうやらこれは一方的に服従させてもてあそぶと言うことではなく、魅了された男のほうにもそれなりに得るものがあるらしい。ところがエヴァンには歌が効かず、クィーンを襲おうとしたのでやむを得ず殺したと言うことらしい。選択肢3−1で納得し、エヴァンの体を引き取ってEXP2000。
他の選択肢であくまでもクィーンを許さなかった場合は戦闘。ただしサイリーンクィーンの他に、後ろから現れるサイリーン2体も同時に相手をすることになるのでそれなりの覚悟が必要。また、D地点からマップを北に向かうとさらに2体のサイリーンがいるので、へたをすると5体のサイリーンを同時に相手しなければならなくなる。
サイリーンクィーンを殺した場合
 EXP6000 アロー・オブ・バイティング20×2、パール×2、パールネックレス
 サイリーン各EXP2000×倒した数、パール、アロー・オブ・バイティング数本
 
※サイリーンクィーンを許さなかった場合、クィーンは怒り、エヴァンの「正体」についてすこし触れる。彼は何者だったのか・・・。
 
E:ドラディールの小屋
 バルダランと共に航海していたというメイジ。バルダランは何百年も前の人物なので、さてこいつの話はどうなっているのか謎。話を親身に聞いてやると、バルダランの難破船(マップF)から魔術の本を取ってきてほしいと頼まれる。気になるのは、船が襲われたときに、「タロウン」という航海士がけものに殺されたという下り。同じ名前の「元航海士」が南部にいたような・・・。
 頼みを引き受けると「ウルフズベイン」のネックレスゲット。
 
 小屋の西側にある丸い小部屋の机から、ドラディールの本が見つかるが、かなりおもしろいので必見。また、巻末の下りは真面目に読んでおいたほうがいい。そのほか入口右側の鍵付き箱からアイテム。スタッフメイス、クローク、ベラドンナの花
 ※ここで手に入るクロークが、南部マップHのデュライルの探している「聖なるクローク」。また、ベラドンナの花もデュライルが探しているものと同じもの。花摘みをしなくても、ここで手に入れたものを渡してもOK。
 なお、この小屋の中では休息可能なので、北部で休みたいときにはこの小屋に来れば安全に休憩できる。
 
F:バルダランの難破船
 バルダランが航海してきたという船の残骸。今ではライカンスロープの根城となっている。船はでかいが入口は小さく一ヶ所。内部に入ったときにムービーが出る。なかなかきれいなので必見(^^)
 なお、ここでアイテムいりの箱は基本的に罠かカギ、あるいは両方ついているので、箱類はまずシーフの罠探知で罠表示→解除をしてから開けること。
 
第一層
バルダランの難破船第一層マップ
 
 大量のウルフに混じって、ヴァンパイアウルフとウルフワーが襲ってくる。まずはこいつらを片付けてから他のウルフを倒す。
 ヴァンパイアウルフ×2:EXP2000×2
 ウルフワー:EXP1400 その他ドレッドウルフなど
a:箱
 罠付き。ダーツ+1、ワンド・オブ・マジックミサイル、320G
 
b:第二層への階段
 
第二層
バルダランの難破船第二層マップ
 
 ウルフワー×6、ヴァンパイアウルフ×1:EXPは上に同じ
a:箱
 罠&鍵付き。シルバーダガーワーベイン、423G
 
b:箱
 鍵付き。しかも難易度が高いのに、中に入っているアイテムはカーズドアイテム(^^;
 
c:樽
 罠付き。ワンド・オブ・ライトニング、オイル・オブ・スピード
 
d:第一層への下り階段
 
e:第三層への上り階段
 
※上りと下りの階段を間違えてクリックすると大変なので、慎重に(^^;
 
第三層
バルダランの難破船第三層マップ
 
 ここの敵は下の層より強いらしく、経験値もそれなり。
 ウルフワー×3:EXP1800×3 ヴァンパイアウルフ×2:EXPは上に同じ
a:箱
 罠付き。ポーション・オブ・アブソープション、解毒剤、ノーマル盾
 
b:箱
 罠付き。ポーション・オブ・クラウドジャイアントストレングス、アシッドアロー×5、ポーション・オブ・ヒーリング
 
c:第二層への下り階段
 
d:最上層への上り階段
 
最上層
バルダランの難破船最上層マップ
 
 難破船を根城にしているライカンスロープのボス「カロウグ」がいる。会話は自動発生なので、事前セーブするなら下の階で。
 
a:カロウグ
 選択肢はどれでも穏便には済まない。今回は1−1−2−2で南部マップCのマーラリーの子供を取り戻すべくケンカを売ることに。会話後即戦闘となり、カロウグは変身をといて襲ってくる。
 倒してEXP8000、変身をといた場所(aの場所)には、クローク・オブ・プロテクション+1、シールドアミュレット、緑色のおくるみにくるまれた赤ん坊
 
 ※このおくるみにくるまれた赤ん坊が、ペラダンと言いマーラリーの子供。3歳と聞いていたのにおくるみ姿というのが納得いかないが、とにかくこの子供で間違いがないので、拾い忘れないように注意(^^;
 
b:ディーズ
 メイジの姿をしている。カロウグとの会話後敵対するが変身はしないで魔法をかけてくるので、まずはこいつを最初に倒すべし。
 EXP3000、ナーヴェズローブ
 
c:カロウグの取り巻き
 ウルフワー×4:EXP1800×4
 
d:箱
 罠鍵付き。中にはドラディールの呪文書が入っている。これも忘れずゲット。
 
e:罠
 けっこうしつこく張り巡らされているので、まずはシーフで探知&解除。
 
f:机
 カギがあったかも・・・
 バルダランの航海日誌、ソード・オブ・バルダラン、バターナイフ・オブ・バルダラン
 しょうもない遺品だがそれなりの値段で売れるので、取り忘れのないように。
 
G:船
 カイシャスが言っていた「宿船」がこれのこと。もうすでに完成しているらしい。
 
☆その後の展開☆
 まずは頼まれごとをすべて片付けること。
 北部
 1.ドラディール
  彼に呪文書を返すと、「自由だ!」という歓喜の叫びを残してあっという間に消え去る。EXP5000
 ここですぐに小屋を出ず、必ず休憩して回復しておくこと。
 南部
 1.農民(ラール)に妻の仇をとったことを話す。
 2.マップHのデュライルにクロークを返し、彼との会話を発展させて花摘みまで引き受け、仲良くなっておく。
 3.マップEのファージングに人形を返す。(EXPは南部マップに記載)
 4.マップFのイヴァルトに弟の体を返す。(EXPは南部マップに記載)
 5.マップCのマーラリーに子供を返す。(EXPは南部マップに記載)
 
 ここまでが終わったら、呪文の準備などの確認をして、カイシャスの家へ。
 


 デュライルにクロークを取り戻してきてあげた。バルダランの難破船に住み着いていた「けもの」達を倒し、もう彼らに怯えなくてもいいのだと話すと彼はとても喜んでくれた。もう一つだけと頼まれて花摘みをしてくると、彼はなんとその花を私にプレゼントしてくれた。すっかりうち解けて、私はつい彼のことをいろいろ聞いてしまったのだけれど、彼の話はいつも部族の話にすり替わってしまう。私は思いきって言ってみた。「ここから出たらいっしょに行かないか」と。彼は驚きとまどい、そして私にキスをしてくれて、それは出来ないんだと言った。彼らはこの島を出ようと思っているはずなのに、そして彼が私に好意を持ってくれているのははっきりとわかるのに、どうしてなんだろう。
 
「しょうがないわよ。ずっとこの島にいるんだから、外の世界なんて想像もつかないんじゃない?」
 
 イモエンが私の肩を叩いてくれた。仕方ない・・・。確かに仕方ないことだ。胸が痛んだけれど、彼が私のよき友人でいてくれることだけは間違いない。イヴァルトの弟のことだけは残念だったが、ファージングの人形も取り戻せたし、何よりもマーラリーの子供を無傷で取り戻すことが出来た。かわいらしい子だ。あの凄まじい戦闘の中で泣き声ひとつあげずにいた子供だから、きっと勇猛に育つだろう。あとはカイシャスだ。彼女にもう「けもの」の・・・いいえ、ライカンスロープの驚異はなくなったのだと教えてあげなければ。
 


暴かれた真実
 
 カイシャスの家に入り、彼女に事の次第を報告すると彼女は大変喜ぶが、選択肢1のあとで彼女から聞かされた話は、なんと主人公達がライカンスロープになってしまったと言うことだった!
 ◎そのあとの選択肢
  1−1でカイシャスは主人公達を見放し立ち去る。
  2と3ではタイラスが怒りだし、カイシャスは主人公達の任務を解き、贈り物はあとで決めようと言い残して立ち去る。
  どちらの場合も変身をといたタイラスとの戦闘
  
 ◎最初の選択肢で3を選んだ場合
  ドラディールの話を持ち出すと、カイシャスはうろたえるが話が終わってしまい進まない。裏事情を聴きたいときはこちらも選んでみるといいかも。
 
※ライカンスロピーってどうやって移るの?
 ドラディールの話を思い出すと、「タロウン」という航海士の死体にライカンスロープの血まみれの死体が折り重なっていたという下りがあったはず。どうやらライカンスロピーというのは血液の付着で移るらしい。タロウンは死んだあとに彼らの血を浴びたために、宿主が彼の体を乗っ取る形で今に至っていると思われる(あくまで管理人の推理ですw)
 
☆その後の展開☆
 カイシャスの家を出ると、村人達が変身をといて襲ってくるが、マップ西側からデュライルが現れて脱出路を教えてくれる(彼と仲良くなっていた場合のみ)。デュライルについて部族の会議小屋の前に行くと、ドラディールが現れて部族会議の小屋の地下にカイシャス達が造っていた船に至る洞窟があることを教えてくれる。長年の島暮らしで弱っているドラディールには主人公達をテレポートさせられるだけの力がなく、「いずれ再会したときに君の助力に報いよう」と言い残して立ち去る。この約束は続編バルダーズゲート2で実現することになる。
 もしもデュライルと仲良くなっていなかった場合でも、マーラリーの子供を救い出して彼女に返していれば、島南部マップDのジョリンのいたあたりに彼女が待っていてくれて、島からの抜け道を教えてくれる。
 さらにマーラリーの子供も助けていなかった場合でも、ドラディールの呪文書を届けていれば彼は出てきてくれるはずなので、なんとか帰り着くことは出来るはず。
 
 デュライル、マーラリー、ドラディール以外の島民達はすべて敵対するので、必要な場所以外には行かないほうがベスト。(倒したライカンスロープの足下に人形が落ちていたときは、素でへこみました(--;)
 


 こ・・・こんなバカなことが!?この島の島民達もまたライカンスロープだった!?しかも私達はカロウグ達との戦いでライカンスロピーを移されてしまっていたらしい。冗談じゃない!平和なことは喜ばしいことだが、私は人間だ!カイシャスはあくまでも私達を友として迎え入れようとしていたらしいが、彼女の側近らしいタイラスが怒りだした。彼は私達に敵意を持つように島民達を煽っているらしい。カイシャスは私達を仲間として迎え入れることをあきらめ、部屋を出て行った。私達は本性を現したタイラスを殺し、カイシャスの後を追おうと外へ出たが、もうそこには気のいい島の住民達はいなかった。すべてが私達に敵意を持っている・・・とその時、
 
「はやく!こっちだ!」
 
 聞こえた声の相手を確かめもせず、いいえ、その声を私は知っていた。少し前に聞いたのと変わらない優しい声の主を。私は迷わずに振り向いた。
 
「デュライル!」
 
 その時私の背後で弓を構える音がした。
 
「待って!彼は変身をといてないわ!せめて話を聞いて!」
 
 デュライルもライカンスロープなのだと頭では理解しているつもりだが、私の感情はまだ彼を信じたがっていた。そして彼は変身をとかず、人間の姿のままで私達の前に現れてくれたのだ。
 
「私はあなたに危害は加えない!ここにいるのはもはや私の仲間ではない!さあいっしょに脱出しよう!」
 
 いっしょに・・・?いいえ、彼をこの島から出すことは出来ない。ライカンスロープをソードコーストに連れて行けば大変なことになる。でも彼ははっきりと言った。『自分が邪魔になったら捨てていってくれ』と。いま、ここにある危機から脱するために、彼は私と共に戦ってくれるのだ。今は彼を信じよう。次々と襲いかかってくるライカンスロープ達の中から、一人の女性が現れた。マーラリーだ。彼女も変身をといていない。
 
「早く逃げて!部族会議の小屋の中に秘密の抜け道があるわ!私はこの島でペラダンと共に生きていく。私達はここから出るべきではないの。さようなら!お元気で!」
 
 変身をといたライカンスロープ達は、私達が島の北部で戦った『けもの』達と何らかわりはなかった。でもデュライルとマーラリーは私達を信じてくれた。そして部族会議の小屋にたどり着いたとき、思いがけない人物がそこにいた。ドラディールだ。
 
「この会議小屋の地下には狼のねぐらがある。中に入ったら東に向かうんだ。君達をテレポートさせられるだけの力があればよかったのだが・・・。」
 
「今の話だけで充分よ。元気でね、『バルダランのお仲間』さん。」
 
 ドラディールはにやりと笑って
 
「また会うこともあろう。もしも会えたら、君の助力にはその時に報いよう」
 
 そう言って去っていった。小屋の前ではデュライルが待ってくれている。
 
「ここでお別れだ、アデル。」
 
 彼は微笑んでいた。
 
「あなたは・・・ここに残るのね・・・。」
 
「ああ。私は君と一緒には行けない。この小屋の地下に広がっている洞窟は東に出口がある。以前こっそり入り込んだとき、洞窟の先にある入り江に船を見つけた。船はもう完成しているようだ。もしかしたら海図がなくて出発できずにいるのかも知れない。カイシャスは本気で出て行くつもりのようだが私は反対だ。私達はこの島から出るべきではないのだ。どこにいっても戦いと対立、私達は受け入れられないだろう。私は君のためにここを守る。さあ行け!」
 
 私はうなずいた。彼の顔はもう涙でぼやけていたが、今自分がなすべきことがなんなのかだけは理解していた。
 
「さようなら、デュライル。無事でいてね。」
 
「君もな。」
 
 私達は部族会議の小屋に飛び込んだ。デュライルが言ったとおり、以前入ったときには何もなかった壁に下へと降りる階段がある。外が騒がしくなってきた。飛び出してデュライルといっしょに戦いたい衝動をやっとの事で抑えて、私達は「狼の巣穴」へと降りていった。
 


狼の巣穴
狼の巣穴マップ
 
≪狼の巣穴≫
 
★入口
 部族会議の小屋から降りるとここに出る。
 
a〜d:ポーションなどのアイテム類
 ヒーリングポーションなどもあるのでぜひとっておきたいところだが、敵もいるのでパーティーの実力で判断するべし。
 
e:外への出口
 ここから出て道なりに進むと、北部マップGの船の前に出る。
 
☆船上での攻防☆
 船に近づくとカイシャスとの会話が発生。どうやら彼女は主人公達を島に置き去りにして自分だけが島を出るつもりでいるらしい。会話後はどうやっても戦闘。カイシャスは変身をとくと「ループガルー」というモンスターになって襲ってくる。
 EXP420、海図
 
 カイシャスを倒したら、全員で船に乗り、マストにポインタを合わせると車輪マークに変わるので、それで帰還できる。
 


ソードスコーストへの帰還
ソードコーストへの帰路
 
 なんとも後味の悪い仕事だった。バルダランの遺品を見つけて回収するだけのはずが、船が沈んで乗組員達は死んでしまった。そして流れ着いた島はライカンスロープの島だった。こうして脱出してくることは出来たけれど、私達が移されたライカンスロピーはまだ消えていない。ドラディールが残した本には、強い呪いはその種族の長を殺さなければ解呪されないと書いてあったっけ・・・。心当たりと言えばカロウグ達の返り血を浴びたことくらいだが、血を介して移るというならそれもある意味呪いのようなものだろう。だが族長とは・・・。確かカイシャスには夫がいてその夫が族長だと言っていた。そいつを捜し出して殺せれば、あるいは助かるのだろうか・・・。
 


最後の戦い

 ウルゴス・ビアードに到着して船を下りた途端、マップLにバレッシュという男が現れて、横柄に話しかけてくる。1−1−3−1と選択肢を選んでいくと驚くべきことがわかる。実はメンダスこそがカイシャスの夫である「セラード・ガン」だったのだ。彼は1年ほど前に小さな船を造って島を出た。航路を探してウルゴス・ビアードにたどり着き、そこに島民達を迎え入れるために主人公達をだまして島に送り込んだのだ。セラードの腹づもりとしては、主人公達に、島民達を船に乗せるために驚異となる北部の「仲間」達を排除させて、妻のカイシャスと共に連れ帰ってくれればと考えていたらしい。主人公達がメンダスの家に行くと彼は怒り狂っていて真実をぶちまけ、バレッシュと共に変身をといて襲ってくる。変身をとくとどちらも「ループガルー」
 メンダス(セラード)のループガルー:EXP2200 海図
 バレッシュのループガルー:EXP420 変身をといた場所からはチェインメイル+3
 
 さらにメンダスの家の鍵付き箱からは980G
 ※迷惑料としてもらっておきましょう(^^;
 


 自分がそれほどだまされやすいとは思っていなかったつもりだ。実際メンダスのことは胡散臭いと思っていた。では出掛けなければよかったのだろうか。それを考えるとなんとも言えない。私達がいかなければ、何も知らない別な冒険者が送り込まれてもっと悲惨な目に遭っていたかも知れない。
 
『メンダスは実はカイシャスの夫セラードだった』
 
 この衝撃的な事実は、私達がやっとの事でウルゴス・ビアードにたどり着き、船を下りた途端に偉そうに話しかけてきたバレッシュという戦士によってもたらされた。しかもセラードの真の目的は、妻のカイシャスを仲間と共にあの島から連れ出すこと。とにかくメンダスに会わなければ。彼の家に入った途端、真っ赤な顔でメンダスが怒鳴りつけてきた。彼はバルダランの遺品というエサで冒険者達を釣り上げ、言葉巧みにカロウグを殺させ、カイシャスと仲間を船に乗せてここまで連れて来させるつもりだったのだ。
 
「あなたが嘘をついたのが悪いのよ。カイシャスでさえ何も知らなかった。おかげであなたを殺しても良心は痛まなくてすむわ。私達はライカンスロープになるわけにはいかないの。ここで死んでもらうわ。」
 
 恐ろしい言葉が自分の口からすらすらと出てくることに一瞬恐怖を覚えたが、今は自分と仲間の命を守るのが先だ。彼らが仲間を守ろうとしたように私も仲間を守らなければならない。本性を現したメンダスとバレッシュを殺したとき、私達の体の中にうごめいていた異質な何かが消えたような気がした。
 
「ねえイモエン。」
 
「なあに?」
 
「こんなひどい目に遭ったのに、私ね、まだデュライルとマーラリーを自分の友達だと思ってるの。おかしいかな?」
 
「そんなことないよ。あの2人は本当にいい人だったもの。ペラダンもいい子に育つといいね。」
 
「そうだね・・・。」
 
「人間と同じじゃよ。ライカンスロープでも何でも、いろんな奴がいるもんさ。あの2人はいい奴だった。あの島に少なくとも2人の友達は出来た。ま、ライカンスロープと友達だなんておかしな話だが、あの2人はきっと、ずっとわしらのことを覚えていてくれるさ。特にデュライルはアデルのことを忘れはしまい。」
 
 イエスリックがいたずらっぽい笑みを浮かべた。
 
「いろんな奴がいるというならエルフだってそうだ。まあ、今回は友達が増えて、懐も暖まったと言うことでよしとしようじゃないか。」
 
 コランが笑い出し、みんなもつられて笑い出した。ああ、ここにも私の友達はいる。私は一人じゃないんだ。そう思うとうれしくて、涙が止まらなかった。そして絶海の孤島に暮らしているはずの二人の友が、これからも無事に生きていってくれることを心から祈った。
 


第5章ラストクエストへ

ページTOPへ

攻略TOPへ