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デーモンナイトを探して
 
 いったいどのくらい下ってきたのだろう。あの奇妙なチェスボードの部屋から出て、私達はずいぶんと地下深くまで来たように思う。だが空気は少しも淀んでいない。頬を撫でていく風さえ感じられるほどだ。
 
「ふぅ・・・。」
 
 大きな溜息に振り向くと、カイヴァンが額の汗を拭っている。
 
「大丈夫?」
 
 森の中でずっと暮らしてきたカイヴァンにとって、こんな地下深くの行軍はどれほどつらいことか。
 
「大丈夫だ。それよりも先に進もう。この先に妙な気配があるぞ。」
 
 私達が今いるところは、長い廊下が奥まで続いていた。確かにその先に妙な気配を感じる。だが敵意は感じられない。
 
「ふむ・・・わしらの仲間かの・・・」
 
 イェスリックが呟いた。そこにいたのは・・・亡霊、だろうか。ゆらゆらと白く揺らめく影が、確かに私達を見つめている。そしてその影はどう見ても、ドワーフのようだ。
 
「あんたはデューラッグか?」
 
 イェスリックが尋ねた。
 
「わしは・・・ある男の影に過ぎぬ・・・。」
 
 揺らめく白い影は、なぜか恐怖をまったく感じさせない。ウルキャスター学院跡で出会ったあの亡霊のような、敵意がなくても薄気味悪いというような、そんな嫌な気分にまったくならないのだ。その影が語ったところによると、この塔には、塔の主が作ったものではない者がいるという。そのものがいる場所にたどり着くためには、この階にある『3つの道を辿らなければならない』そうだ。ここにいても、かなり遠くからかすかに感じる邪悪な波動は、そのものから発せられている者なのだろうか。だとしたらそれは間違いなくデーモンナイトだろう。私達はそれを倒さなければならない。その3つの道を辿りに行くことを影に約束して、私達は奥に向かった。するとそこにはもう1人の影がいる。こちらは嫌な気分にならないどころか、溢れる慈悲の心を感じて、とても優しい気持になった。この影もドワーフのようだが、こちらは女性らしい。もしかしたら・・・
 
「あなたは、イズランヌ?」
 
 影は優しく微笑んだ。そして、私達はこんなところにいてはいけない、光の中を歩んでほしいと言い、地上に送り返してくれると言った。さっきからつらそうなカイヴァンのために、一度地上に戻ろうかと思ったが、カイヴァンがそれを拒否した。
 
「悪は滅せられねばならぬ。気遣いはありがたいが、今は上に戻るときではない。」
 
 我慢出来なくなったら必ず言ってねと念を押し、私達は塔の探索を続けることにした。デーモンナイトがすぐそこにいるのは間違いない。一刻も早く探し出さなければ。
 


デューラッグの塔地下5階
デューラッグの塔地下5階全体マップ
 
デューラッグの塔地下5階
 
 塔最下層。上層部よりは罠、敵共にそれほど難しくない。ここではデューラッグの亡霊が提示した謎を解きながら、この塔を私物化しようとしているデーモンナイトと戦うことになる。
 最下層なだけあって、拾えるアイテムもかなりいいものが出揃う。ゲーム中最強装備のスリング+3スタデッドレザーアーマー+3、見た目のかっこよさから人気の高いフレイムタンソードなどもここにあるので、丁寧に探索してしっかりいただくべし
 
 
★:地下4階からの出口
 
A:デューラッグの亡霊らしき影
 会話の選択肢はいくつか出て、選ぶ番号によって次の会話は変わるが、内容としてはそれほどかわりなし。先に進むためには「3つの道」全てをたどらなければならないという。
 彼の言う道はマップ@〜B。順番は決まっていないが、一番簡単に行けるのは@なので、ここからの攻略をおすすめ
 
@への経路
 
B:鍵付き扉
 シーフの鍵開け必須。
 
a〜b:罠
地下5階a罠 地下5階b罠
 
c:クモとかいろいろ
 フロア奥に分散しているので、罠を解除したあと、うっかり進みすぎると襲われるので注意
 ソードスパイダー EXP2000×2
 フェーズスパイダー EXP1400×2
 アストラルフェーズスパイダー EXP4000
 エターキャップ EXP650×出てきた数
 
 @ストーンゴーレム
 道へと向かうためのテストをされる。
第一の質問 デューラッグの妻の名前、長男の名前、末子の名前のいずれかをランダムで聞かれる
妻:イズランヌ 長男:キール 末子:フューネボル(選択肢の中では「フュルネボル」になっているので注意)
第二の質問 デューラッグのもう一つの名前 Gトロールキラー
第三の質問 デューラッグの父親の通り名 @サンダーアックス
 
 全問正解でコンパスルームへ飛ばされる
 
 コンパスルームをクリアすると、マップAの位置に戻るので、Aに向かうべく探索を続ける
 
Aへの経路 全体マップはこちら
 
C:イズランヌの亡霊
 話しかけると、「ここにいてはいけない」と言って、地上に送り返してあげると言われる。
 荷物がいっぱいで一度売りに行きたいときなどは、ここで頼めば地上にもどしてもらえる。ただし、地下5階に戻ってくるときは地道に1階ずつ降りてくるしかないので、よほど荷物がいっぱいで困ったときにだけ頼むのが吉。
 
d:箱
 その辺の箱の中に開けられる箱が1つ
 チャザールジェム×2 ジャスパージェム 171G
 
e:ヘルムドホラー
 EXP2000×2
 扉に近づくと、開けてないのに敵を発見出来るので、そのままdの箱があるあたりまで下がって、ファイアーボールを何度か打ち込むと無傷で倒せる、もしくは瀕死に出来る。
 
f:炉
 罠付きなのでシーフの解除必須
 ポーション・オブ・ヒーリング×3 オイル・オブ・スピード ダーツ+1×14 アロー+2×20 ボルト・オブ・バイティング×8 弾+2×10 骨のワードストーン(クエストアイテム)
 
g:箱
 ウォーハンマー+1 ゴールド少々
 
h:Aの部屋への入口
 
i:謎の動力機械
 最初に来たときは動いていない。
 ここを動かすには、マップfの炉の中にある骨のワードストーン(クエストアイテム)が必要。動き出すと、Aの部屋1の罠が解除される
 
Aの部屋拡大図
 二つ目の質問への入口がある部屋
 
1:カーペット
 上を歩くと電撃が飛んでくる。シーフ、クレリックのファインドトラップでの罠探知、解除は不可。両端の石像の後ろを回って進むことは可能だが、マップiの機械を動かすことで解除可能なので、安全のために解除しておくこと
 
2:罠鍵箱
 ジーオスジェム スターディオプサイドジェム スタデッドレザー+3 メイス+2(クロタンズスカルクラッシャー) 201G
 
3:罠鍵箱
 ブラッドストーンジェム×2 ターコイズジェム スリング+3(アルラズドラゴンベーン) 5,547G
 
A:二つ目の質問へと向かう入口
 ポインタを合わせるとアイコンの形が変わるので、そのままクリックするとコンパスルーム
 
 ※コンパスルームクリア後は、前回と同じようにAの位置に戻るので、Bに向けて探索を続ける
 
Bへの経路 全体マップはこちら
 ※この先は大規模な洞窟探索となる。途中に現れる緑色のこんな床には要注意。
ダメージを受ける床
 
 上を歩くだけでダメージを受けるので、一気に特攻しないで避けられるところは一人ずつ避けて通る、アイテムをとるだけなら一人だけ先行させる、どうしても全員で行かなければならないようなところはヘイストで全員一気に駆け抜けるなどの対策をとること。また、隠し扉がかなり多く、さらに隠し扉を開けるとほぼもれなくグレーターグールがついてくるので、常にシーフをステルスで先行させて道を切り開き、特攻は避けるべし。
 
 
D:隠し扉
 マップ北側に向かう途中、シーフが前を通ると赤枠で現れるので、先に開けておくといいかも。
 
E:グレーターグール
 クリプトクローラーと一緒に何体か現れる
 グレーターグールは生意気にもヘイスト状態で攻撃をかけてくるので注意
 クリプトクローラーは麻痺攻撃が痛いので、クレリックの「リムーブパラリシス」は必携スペル。
 グレーターグールEXP1000×出てきた数
 クリプトクローラーEXP420×出てきた数
 ※このポイントは基本無限わきなので、ここを通るときは注意
 
F:グレーターグール
 グレーターグールEXP1000×5
 クリプトクローラーEXP420×1
 ※EとFに両方とも出てくるときと、片方にしか現れない時があるので、どちらで出られても慌てないように準備はしておくこと
 
G:罠鍵付き扉
 中には敵。
 グレーターグールEXP1000×2
 北側の炉の部屋のように、扉を開ける前に敵が探知出来るので、ファイアーボールやワンドが有効。
 
H:グレーターグール
 EXP1000×4
 まとまって出てこられるとけっこう痛いので、こちらもヘイストを準備しておくと吉
 
I:隠し扉
 扉の手前はダメージ床なので注意
 扉の向こうにはおなじみグレーターグール&クリプトクローラー
 
J:グラエル
 塔のために戦ったというグール。会話の選択肢はいくつか出るが、どれを選んでも戦闘必須。
 EXP5000 各種ジェム類 羅針盤のワードストーン(クエストアイテム)
 
K:隠し扉
 すぐ手前がダメージ床なので、ヘイストをかけて特攻すべし。それでもダメージは受けるので、全員通り抜けたところでまず回復をすること。
 
j:罠鍵箱
 スタッフ・オブ・ストライキング フレイムタンソード 53G
 
k〜n:罠
 罠k 罠l 罠m 罠n
 
L:立派な扉
 マップJのグラエルが持っていた羅針盤のワードストーン(クエストアイテム)がないと開かない
 
Bの部屋拡大図
三つ目の質問への入口がある部屋
 
1:宝の山
 ターコイズジェム ジーオスジェム ジャスパージェム ジルコンジェム ムーンストーンジェム スターディオプサイドジェム ホーンコーラルジェム スフィーンジェム ムーンバージェム アクアマリンジェム ウォーターオパール スターサファイア エメラルド ダイヤモンド ローグストーン ショートソード+1 13,950G
 
※アイテム欄が厳しくて全部持って行けないときは、太字のジェムとお金、ショートソードを持って行きましょう。太字のジェムはゲーム中かなりの高値で売れます。特にローグストーンは最高値(2,500G)
 
2:鍵付き箱
 72G
 
B:三つ目の質問へと向かう入口
 二つめと同じく、ポインタを合わせるとアイコンの形が変わるので、そのままクリックしてコンパスルーム
 
1〜17:アイテムポイント
 いろいろなアイテムが入っている
 主にポーションやアロー、ゴールド類など、なくても問題はないが、あれば役に立つシロモノ。
 ※この洞窟エリアでクエストに関係するのは、グラエルの持っているワードストーンのみ。隠し扉の向こうや袋小路には必ずと言っていいほどグレーターグールやクリプトクローラーがいるので、危険を冒してとるほどのものかどうかは各冒険者の判断で。
 
☆特筆すべきアイテム☆
7:ワンド・オブ・ライトニング
14:ワンド・オブ・ファイアー
16:ワンド・オブ・モンスターサモン
17:ブレーサー・オブ・ディフェンスA.C.8
その他:ポーション・オブ・ヒーリング、オイル・オブ・スピード、各種ストレングスアップポーションなど
 
 
◎コンパスルーム◎
コンパスルーム
 
A:西のストーンゴーレム
 
B:南のストーンゴーレム
 
C:東のストーンゴーレム
 
D:北のストーンゴーレム
 
 ※ここへは@〜Bの入口から毎回来ることになる。手順は全部同じで、西、南、東のストーンゴーレムから話を聞いて、北のストーンゴーレムの質問に答えるというもの。間違えるとファィアーボールを喰らうので、連続して間違えると全滅必至。質問に答える前は要セーブ。正解すると地下5階マップAのデューラッグの前に戻ってくる
 
 1回目の質問の答えは3
 2回目の質問の答えは1
 3回目の質問の答えは3
 
 ※入口と質問の内容は対応しておらず、回数で決まるようです
 
 
M:隠し扉
 最初は開かない。@〜Bまでを全て辿ったあとにAのデューラッグに話しかけると、この扉の前まで誘導してくれて消える。その時点で扉が開くので、Nの部屋に入れるようになる
 
Nの部屋拡大図
ラストボス手前の部屋
 
1:クレア・デレイン
 「弓で狙っている」と言っているわりに、どう見ても剣を構えている女性冒険家ww
クレア・デレイン
 
 どうやらウルゴス・ビアードでセレッラから捜索を頼まれていた若者ダルトンの仲間らしい。開けるなり怒鳴りつけてられて会話イベント発生。どんなに攻撃的な選択肢を選んでも敵対はしないので、彼女の話は一通り聞いておくこと。
 彼女の話によると、デーモンナイトはミラー・オブ・オポジションなるアイテムを持っており、自分に敵対する者が現れると、そのアイテムを使って敵の影を作り出すという。クレア達もデーモンナイトを倒そうとしたが、ミラーによって作り出された自分自身と同じ姿をした者達と戦う羽目になり、クレアだけがなんとか逃れることが出来たが、他の仲間達は全滅しただろうと言うことだった。そしてデーモンナイトはこのデューラッグの塔を、自分を守る要塞として使うつもりでいるらしいこともわかる。デューラッグ一族の悲劇の陰には、どうもデーモンナイトの陰謀があった様子。
 なお、話のあとのほうに出てくるクレアの提案に「しっかり検討する」と答えるか「一発殴ってやれば」と答えるかで、日記に記載される内容が少し違う。
 
2:罠鍵箱
 ジルコンジェム イオルジェム クローク・オブ・シールド
 
3:デーモンナイトの部屋への階段
 
[デーモンナイトの部屋]
クレア・デレイン
 
1:Nの部屋3の階段を上がるとここに出る
 出た時点ではデーモンナイトは視界に入っていないので、ここでのクイックセーブは可能。
 
2:デーモンナイト
 観光ツァー中の主人公達を突然襲い、ツァー客とイケを殺した張本人。
 1の入口を部屋中央に向かってちょっと進むと、デーモンナイトと遭遇。会話の選択肢はどう選んでも戦闘だが、よくよく聞いてみると、デーモンナイトはこの塔を自分の要塞にするつもりだったが、各所に張り巡らされた罠を何とかするために、冒険者達をおびき寄せていたらしい。デーモンのくせに自分で解除出来なかったのかは謎ww
 そして自慢のアイテムミラー・オブ・オポジションを使ってデューラッグ一族を全滅に追いやったようなこともちらり。ここではデューラッグ一族の悲劇の根源が明らかになってくる。
 EXP15000 ラージシールド+1 ソウルテイカー(クエストアイテム)
 ※このソウルテイカーが、ウルゴス・ビアードでハーガン・ストーンブレードから回収を依頼された彼の祖父のダガー。
 
3:ミラー・オブ・オポジション
 クレア・デレインが言っていたデーモンナイトの切り札的アイテム。
 
4:ダルトン
 ウルゴス・ビアードのセレッラの息子。こいつを助けるのは最後でOK
 
☆デーモンナイト攻略☆
 攻略本を見ると、3のミラー・オブ・オポジションを壊せば、戦いが有利になるような話が書いてありますが、あんまりおすすめ出来ません(^^;
このミラーは近づかないと壊せないので、壊し役が一人デーモンナイトに近づかなければならないというリスクがあります。そして壊すと「ミラーフィーンド」というグレータードッペルゲンガーが数体召還されるので、相手にする敵が増える、味方のダメージも増える、戦闘も長引くことになります。
 ここの管理人のおすすめは、ミラーは取りあえず置いといて、遠距離でデーモンナイトを総攻撃。パーティーは最初にいる位置から動かず、弓やスリングで攻撃して、デーモンナイトのスペル詠唱を邪魔しつつ倒すというもの。デーモンナイトは基本ミラーの前から動かずファイアーボールを打ってくるので、隊列の最前列に立つキャラにプロテクション・フロムファイアのスペルかポーション、もちろん全員分あれば全員にかける。さらにポーションは惜しがらずがぶ飲み、メイジのヘイスト必須で一気に叩けば、味方の被害は最小限ですみます。
割れた鏡
 
 ※地下5階洞窟エリアのポーションやアロー類はここで大分消費される&ラストバトルに備えても必要になってくるので、アイテム欄や戦闘力に余裕があれば、とっておくことをオススメ。
 デーモンナイトを倒したあと、ミラーを割っておく。試しに割らないままここで休憩したら、休憩終了後には割れていたので、ほっといても割れるらしいが、ストーリー的にはきっちりけりをつけると言う意味でも割っておくべし。割れるとこんな感じに→


 
 自信満々に私達を嘲っていたデーモンナイトの表情が、苦痛に歪むのを見た。こいつを倒すことは、あの時殺されたイケや観光客の仇だけではなく、デューラッグ一族の仇をも討つことになるのだ。『定命の者ごときに・・・そんなばかな・・・』デーモンナイトは憎しみのこもった目で私を睨み、やがて塵のごとく消えた。あとに残ったのは奴が着ていたマントと持っていた盾、そして・・・妙に生温かい手触りの素朴なダガーだった。これが多分、ウルゴス・ビアードの宿屋でハーガンが取り戻したがっていたダガーなのだろう。
 
「これで全て終わったの・・・?」
 
 イモエンが呆けたような顔でデーモンナイトのマントを見ている。
 
「だといいがな。アデルよ、お前さんが持っているそのダガー、わしにはどうにも妙な波動が感じられてならぬ。たとえて言うならば、デーモンナイトよりももっとタチの悪いものだ。」
 
 イェスリックは渋い顔だ。それは私も感じている。ハーガンは祖父の形見だと言ったが、形見としてずっと持ち続けるのはやめたほうがいいと言いたくなるような、そんな不気味な波動を私でさえ感じ取ることが出来た。
 
「それはまた後で考えよう。とにかくここを出ないか?カイヴァン殿が大分つらそうだ。」
 
 コランが肩をすくめながらそう言った。カイヴァンを見ると、脂汗が頬を伝い、相当つらそうに見える。こんな地下の深いところまで、ほとんど地上の空気を吸うことがないまま降りてきたのだ。途中何度か声をかけたが、愛する者を殺され、いや、自分の手で愛する者の姿をしたものを殺す羽目になったデューラッグの悲しみを目の当たりにして、カイヴァンは決して『地上に戻ろう』とは言わなかった。
 
「ごめんなさいね、こんなところまで連れてきてしまって・・・。」
 
「アデルよ、君が謝ることはなにもない。私は自分の意志でここまできたのだ。あのような悪は排除されねばならなかった。その善行に一役買うことが出来て、私はこれほどうれしいことはない。」
 
 悪を憎み、善のために働くことに、異論を差し挟む気は毛頭無い。だが・・・そのために自分の身をも滅ぼしてしまってはなんにもならないと思う。カイヴァンを見ていると時々怖くなる。このエルフは、『正しきこと』のためならば迷いなく命を投げ出してしまいそうな気がして・・・。コランのように、もう少し打算的でいいかげんなくらいのほうが、安心出来るのだけど・・・。
 
「でも本当につらそうよ。」
 
 そう言って、ブランウェンがカイヴァンに回復の呪文をかけてくれた。少し楽になったらしく、カイヴァンの顔色がよくなった。今までの旅の間に、カイヴァンとブランウェンは大分信頼を深めたようだ。イモエンがそっと(あの2人、うまくいかないかしらね・・・)なんてささやいていたけれど、ブランウェンはウォープリーストとしてまだまだ精進したいと考えているようだし、カイヴァンはまだ失った恋人のことを忘れていない。少なくともタゾクを討ち果たすまでは決して忘れないだろう。それを考えるとイモエンの考えは楽観的すぎると思うけれど、でもそんな話が出てくるほど、このパーティーはとても和やかだ。私の血筋を誰1人嫌な顔をせずに受け入れてくれた。そしてみんなでこの困難を打ち破ろうと言ってくれた。この仲間達を大事にしよう。誰ひとりして失ってはならない。彼らが自らの意思で去っていくまでは・・・。
 


ウルゴス・ビアードへ
 
 Aに入るなり大勢のカルティストに襲われることになるので、絶対に一気に戻らないこと。まずは一つ手前の村2マップまで来て一休みしてから、ウルゴス・ビアードに入る。
 
 
ウルゴス・ビアード(再掲)
ウルゴス・ビアードマップ
 
 
 
A:カルト教団員
 セカンド・カルトウィザード
 要は下っ端ウィザードだが、侮ると痛い目に遭う
 会話の選択肢でダガーを返せと言われるが、おとなしく返しても戦闘は起きる、返さないと言っても奪われる。つまりどっちに転んでも「ダガーを奪われて戦闘」となるので、選択肢はお好きなほうで♪
 EXP1000 ナーヴェズローブ ロングソード+1 ワンド・オブ・フロスト ゴールド類
 
 カルトガード
 EXP500×2 ポーション・オブ・ヒロイズム他ノーマルアイテム
 
 カルトアサシン
 セカンド・カルトウィザードとの会話が終わった途端にパーティーの最後尾に現れるので、後列メイジに注意
 EXP300×2 ポーション・オブ・ヒロイズム他ノーマルアイテム
 
 カルトアーチャー
 EXP300
 
☆注意事項☆
 ウルゴス・ビアードの町の人々が行き交う中での戦闘になるので、絶対に範囲魔法を使わないこと。町の人が1人でも死ぬと、それが敵の攻撃だろうが町の中が全て敵対する。
 
 ここでの戦闘をくぐり抜けたら、まずは宿屋へ行き、回復と休憩のあとハーガン・ストーンブレードと会話。ここで初めて、件のダガーにタナッリと呼ばれる悪魔が封印されていることがわかり、タナッリ復活をもくろむカルト教団がそのダガーを狙っていたことが明らかになる。もはや後戻りは出来ないので、カルト教団の本部に乗り込み、決着をつけることに。
 
G:カルト教団本部
 建物の入口に陣取っているカルトガードに話しかける。最初に話しかけておとなしく去ることを選択しても、次に話しかけたときには問答無用で戦闘になるので、最初の会話の選択肢はお好みで♪
 
 戦闘開始と同時に、カルト教団本部建物の後ろに2匹、西側に3匹、カルトガード、セレッラの家の前にカルトアーチャー2匹出現出現
 カルトガード EXP500×6 ポーション・オブ・ヒロイズム他ノーマルアイテム
 カルトアーチャー EXP300×2 ポーション・オブ・ヒロイズム他ノーマルアイテム
 
 ※ここも町の中なので範囲魔法厳禁!!
 
◎カルト教団本部の内部◎
カルト教団本部内部
 
A:パーティーが最初に出る場所
 
B:カルトウィザード
 ちょっとは上の方のウィザードらしい。会話はどれを取っても戦闘
 EXP1800 100G 旅人のローブ クォータースタッフ+1 ワンド・オブ・スリープ
 
C〜D:カルトガード
 EXP500×2 ポーション・オブ・ヒロイズム他ノーマルアイテム
 
E:セカンド・カルト・ウィザード
 EXP1000 ナーヴェズローブ ロングソード+1 ワンド・オブ・フロスト ゴールド類
 
F:カルトアーチャー
 EXP300 ポーション・オブ・ヒロイズム他ノーマルアイテム
 
G:地下への入口
 
 地下拡大図
カルト教団本部地下
 
1:上から降りてくる階段
 パーティーは緑色の○のあたりに出る
 
2:トレイシア・キャロル
 タナッリ復活の儀式を行おうとしているカルト教団員。こいつも聞く耳持たないので会話後即戦闘
 EXP2000 102G
 
3:アエックレテック
 教団が復活させたタナッリ、つまり悪魔
 ノーマル武器は効果なし EXP16000
 
4〜9:カルトガード
 EXP500×6 ポーション・オブ・ヒロイズム他ノーマルアイテム
 
☆ラストボス攻略法☆
 
 まずは地下におりる前にいったん通常セーヴ。地下に降りてトレイシア・キャロルとの会話後、即戦闘になるので、ポーションや呪文は地下におりる前にかけておくこと。全部かけたらここでクイックセーヴ。その後地下に降りる。
 トレイシア・キャロルとの会話終了後、画面3にアエックレテックが現れる。アエックレテックは倒されるたびに周りのカルトガードの体に乗り移って復活するので、まずはトレイシアをソッコー倒し、次に周りのカルトガードを全員撃破。その間もアエックレテックが攻撃してくるので、出来る限りパーティーがターゲットにならないよう、サモンモンスターやアニメイトデッドで、壁を作っておく。この時に「オリリューグス・リジリエント・スフィア」というスペルをアエックレテックにかけておくと、取りあえずアエックレテックを封じ込めておくことが可能。(スクロールはウルゴス・ビアードの宿屋で販売)ただし、マジックレジスタンスではじかれる可能性もあるので、次の作も考えておくこと。
 アエックレテックの動きを止められない場合、こいつの「死の視線」攻撃が厄介。
 
死の視線アイコン
 パーティーメンバーの顔グラにこんなおばけモドキのアイコンが出たら、すぐさま「ディスペルマジック」で解呪すること。これは「死に損ない」と言って、これを放っておくと、そのキャラはパーティーを離脱してグールに変身してしまい、当然敵対するので倒すしかない。こうなるともうそのキャラは2度と復活しない。これは難易度を低く設定しても同じ。
 
 1度解呪してもまたかけられるので、ディスペルマジックは唱えられるキャラ全てに覚えさせておくべし。ディスペルマジックは1度でパーティーメンバー全員に効果があるので、絶対にパーティーを分散させないこと。アデルのパーティーでは、ディスペルマジックを唱えられるのはブランウェン、イェスリック、イモエンの3人。詠唱可能回数で見ると、ブランウェンが4回、イモエンが3回、イェスリックが2回。ただし、クレリックスペルの同じレベルにはアニメイトデッド、ミスキャストマジックなどもあり、メイジスペルにはヘイストがあるので、全てのスロットをディスペルマジックにするかどうかは、プレイヤーの作戦次第。
 
 ちなみに今回は、イェスリックが1回分、ブランウェンとイモエンが2回分ずつセット。その他はアニメイトデッド、リムーヴパラリシス(ホールドはディスペルマジックで一緒に解呪可能なので、このスペルはあんまり意味なしw)、ヘイストなどをそれぞれ準備。
 
 戦闘開始後、イモエンがワンド・オブ・サモンモンスターでどんどんモンスターを召還(BG1では召還出来るモンスターの数に制限がないので、チャージのある限り召還することも可能)。他のメンバーは基本飛び道具ですぐさまトレイシアを倒し、続いてカルトガードを一匹ずつ総攻撃で倒す(弱いのですぐに倒れますw)。
 
 メンバーの顔グラは常にチェックし、1人でも「死に損ない」になったら、唱えられるキャラがすぐさまディスペルマジックを詠唱。カルトガードを全て倒したら、アエックレテックを総攻撃。この時もモンスターサモンで壁を作り、+つきやマジック効果の矢弾で集中攻撃で倒す
 
 アエックレテックを倒したら、宿に戻りハーガン・ストーンブレードに報告。「礼はいらない」と主人公が殊勝なことを言って、ハーガン・ストーンブレードが去り、この事件は幕切れとなる。


 
 やっぱり私はお人好しなんだろうか。「祖父の形見を取り戻してくれ」ハーガン・ストーンブレードのそんな願いを引き受けて、薄気味悪いデューラッグの塔へと向かった私達は、デーモンナイトという悪魔の手先に出くわす羽目になった。デューラッグの一族を悲劇に追い込んだデーモンナイトを討ち取り、ダガーを取り戻した私達はウルゴス・ビアードに戻ってきた。だが・・・一息つけるはずのウルゴス・ビアードで私達を待ち受けていたのは、頭のネジが飛んだような、ぎらぎらと尋常ではない光を放つ瞳の、カルト集団だった。驚いて宿にいるハーガン・ストーンブレードを問いつめたところ、彼は飛んでもない重要なことを私達に隠していたことを白状した。
 
「あのダガーにはタナッリが封じ込められている」
 
 遠い昔、彼の祖父とデューラッグは、タナッリと戦った。そして何とか倒してダガーに封じ込めることに成功した。その後、ハーガンの父親がそのタナッリを破壊する方法を見つけたので、ダガーを返してくれるようにデューラッグに頼み、デューラッグはダガーを届けるつもりでいたのだが、その前にあの悲劇に見舞われてしまったと言うことだったのだ。
 
「私には荷が重すぎる。何とかしてくれないか。」
 
 祖父も父も大人物だったようだが、ハーガンはそんな彼らの血を受け継がなかったようだ。ごく普通の冒険者であるハーガンが1人でタナッリなどに立ち向かえば、斧を振りあげる前に命を落とすのが関の山だ。もうこうなったら私達が何とかするしかない。
 
「努力はするけど確約は出来ないわ。」
 
 苛立ち紛れにハーガンを睨みつけ、私達はカルト教団本部へと向かった。教団の前にも、カルトガード達が大勢いた。私達が彼らと戦っている間、ウルゴス・ビアードの人々は黙って見て見ぬ振りをし、家に駆け込んだ。つまり「誰かに何とかしてほしいけど、自分が関わるのはごめんだ」ということか・・・。
 
 教団内部に踏み込み、そこにいたカルティスト達を全て殺した。話にも何もならなかったからだ。タナッリを復活させたりすれば、この連中は全てタナッリのエサになると言うのに、「自分達だけは大丈夫」と思いこんでいる。
 
「この下から異様な邪気が流れ出しておるな・・・。」
 
 イェスリックが、地下へと続く階段を見つけて呟いた。そこにおそらくは蘇ったタナッリがいる。私達はデューラッグの塔で拾ったポーションを飲み、様々な防護呪文をかけて、慎重に地下へと降りていった。そこでは今まさしく儀式が行われており、タナッリが現れた瞬間だった。
 
「こんなもの復活させたら、あんた達だって食われるだけでしょう!?」
 
「それは弱い者だけだ!私達のような強大な者は、タナッリと共にこの地を支配する!」
 
 ・・・まあ話し合いなど無理だと思っていた。ここにいる連中も全て倒すしかない。タナッリには地獄に帰ってもらおう。噂では、地獄の住人の目には恐ろしい力があるという。タナッリの視線を逸らすために、イモエンがサモンモンスターのワンドを使ってたくさんのモンスターを呼び出した。
 
「この周りの連中を先に倒すぞ!タナッリに乗り移られると厄介だ!」
 
 危険な冒険に何度も飛び込んでいるせいか、コランは物知りだ。私達はうつろな瞳のカルティストを全て殺し、最後にタナッリを何とか倒すことが出来た。いや、奴は倒れたのではなく、地獄へと戻ったのだろう。地獄の住人が人間に敗れたなんて彼らには耐え難い屈辱だろうから、いずれはまたこの地にやってくるとは思うけど、今はまだ、のんびりと勝利に浸る時間はありそうだ。
 
 ハーガンに事の次第を報告した。もうこの男の顔など見たくもなかったので、礼などいらないからとっとと消えてくれと言った。ハーガンはうれしそうに、いそいそと宿を出て行った。
 
「ねえ、少しだけここでのんびりしていい?」
 
 私はみんなに提案してみた。少しだけここで勝利を噛み締め、そして、ブランウェンとイェスリックに神様のことをいろいろと聞いてみたいと思っていたからだ。みんな快く承知してくれた。ウルゴス・ビアードの近くには森もある。カイヴァンはきっとその森で英気を養うだろう。コランはさっそく町に繰り出し、こんな小さな町にもけっこう数がいる娼婦達とよろしくやっているようだ。私はイモエンと2人、ブランウェンとイェスリックの話を聞くことにした。このあとに待ち受けている、もう一つの「厄介ごと」に向かう前に、少しでも心静かに過ごすために。そしてその厄介ごとを解決したあとに、自分の生きる道を見つけるために。
 


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