≪地下迷宮≫
サレヴォクを追って、シーフギルド中央フロアの階段を下りるとここに出る。罠だらけ、敵だらけだが、敵のEXPはけっこう高いので、全て回ればそれなりのEXPが入る。ただし、罠と罠の間に敵が立っていたり、罠のすぐ向こうにいたりと、配置がいやらしいことこの上ないので、慎重に進むこと
大公宮殿からシーフギルドにテレポートしてもらうと、デンコッドとの会話発生。誰か来なかったかと聞くと鎧を着た大男(サレヴォク)がどこに行ったかが聞けるので、準備を整えてから地下に降りるべし
迷宮を最短距離で抜けるルートはこちら
★:シーフギルドの階段を下りると、ここに出る
A:ボレータ・スティレット
サレヴォクの手下だが、傷ついて横たわっている。特に敵対はしないので、サレヴォクがどこに向かったかを聞くことが出来る
B:ウィンスキー・ペロラーテ
サレヴォクの手下。大公宮殿からサレヴォクと一緒に逃げたやつ。こいつも横たわっていて、戦闘にはならないので、こいつからは
◎サレヴォクの企みにおけるウィンスキーの役割
◎サレヴォクの目的
◎サレヴォクの居場所
の三つが聞けるので、聞いておくこと。
a:グリーンスライム
EXP65×2
b:オーカージェリー
EXP270
c:マスタードジェリー
EXP2000×2
d:グレーウーズ
EXP275×2
e:ドゥームガード
EXP2000×2
f:スケルトンウォーリアー
EXP4000×2
罠と罠の中間に立っているので、手前の罠を解除したらシーフはいったん仲間のところに戻り、体制を整えてから進むこと
g:ドゥームガード&スケルトンウォーリアー
EXP2000+EXP4000
h:スケルトンウォーリアー
EXP4000
罠を解除したところでご対面となるので、シーフの防御をちゃんとかためておくこと
i:インヴィジブルストーカー
EXP3000×2
j:インヴィジブルストーカー
EXP3000
k:インヴィジブルストーカー
EXP3000
●:地下都市への出口
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こんな場所があったとは・・・。悪意に満ちた罠だらけの迷宮を抜けた私達の目の前に、薄暗い通路が現れた。
「その先が地下都市だ。サレヴォクはバール寺院にいるだろう。」
サレヴォクの手下として、大公宮殿の乱闘に一枚かんでいたウィンスキー・ペロラーテは、傷ついた体で地下都市への出口に横たわっていた。誰も彼をも裏切り、切り捨て、サレヴォクはいったいどこに行こうとしているのだろう。彼の悪事は暴露され、大公達の協力は得られない。すでに大公の身分など剥奪されているだろう。アイアンスロウンだって、サレヴォクのようなものがこの町の支部を牛耳るなど飛んでもないと言うだろう。すでに新しい指導者を送り込んでいるに違いない。
「お前は私を殺さないのかね。もっともこのざまでは、すでに死んだようなものだがな。」
「抵抗もしないものを殺せと?残念ね、私はそんな風に育てられなかったの。あなたには、生きてサレヴォクの企みが完全につぶされるのを見届けてもらうわ。」
「なるほどな・・・。確かに、お前はサレヴォクとは違うのだな。」
シサンドリアも言っていた。私はサレヴォクとは違うと。サレヴォクは自分がバール神になろうとしている。ソードコーストに破壊と殺戮による混乱をもたらし、その力をもって自分が神になろうとしているのだ。私はそんな事を考えてもいない。神の力などいらない。ごく普通に生きていければそれだけで素晴らしいことだと思っている。タモコはサレヴォクの命を助けてくれさえすれば、自分が真人間にもどしてみせると言った。だが・・・あの男にそんな真心が通用するだろうか。後ろ盾もなく、自由になる資金もない、もはやサレヴォクの野望を叶える手だてはなにもないというのに、奴はまだ、悪あがきをやめようとはしないのだ。
「それじゃここで少し休みましょう。地下都市に何がいるかわからないわ。準備は調えていかないとね。」
「サレヴォクがそのバール寺院にいるのなら、タゾクもそこにいるのであろうな。今度こそ奴の息の根を止めてくれる。」
カイヴァンの仇はすぐそこだ。
「ねえアデル、どうするの?サレヴォクを助けるって言う話。」
イモエンは少し不安げだ。
「わしらとて無用な殺しはしたくない。じゃが、行ってみないことにはなんとも言えんのぉ。おとなしく降参するような奴なら、大公宮殿ですでに降参しているだろうからのぉ・・・。」
「私も否定的ね。あの男は芯から邪悪な気を発していたわ。説得は難しいと思う。」
「ここまで来て悪あがきをする時点で、奴の選択肢は生か死かしかないだろう。説得は出来ないと思っておいたほうがいいぞ。」
「そうね・・・。一応、話だけはしてみるけど、私も奴が私をどうしても殺そうとするなら、殺す以外にないと思う。」
奴を助けるつもりで自分が死んでしまったのでは、結果的に奴を助けたことにはならないだろう。私が死んだ分、バールの血はサレヴォクの中でより強くなり、奴は次の野望実現に向けて動き出すに違いない。
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≪地下都市≫
シーフギルドの地下迷宮を抜けると現れる
地下迷宮の出口では休息可能なので、地下都市での戦闘後は、いったん戻って休息しておくことをおすすめ
この場所にはアンデッドが大量に現れるので、あまりうろうろせず(してもいいことはない)真っ直ぐバール寺院に向かうべし
★:迷宮を抜けるとここに出る
A:グール無限湧きポイント
ちょっと近くを通るとぞろぞろと出てくるので、出来るだけ通路の反対側を進むのがおすすめ
B:アイアンスロウンのサレヴォク討伐隊
最初から臨戦態勢だが、一応会話ダイアログは出る。ただし、どれを選んでも戦闘
最初は名を名乗れと言ってくるが、途中でこちらの正体に気づき、「サレヴォクよりはチョロいぜ」とばかりに主人公を殺してアイアンスロウンの幹部達への手土産にしようと企むアホなので、存分に叩きのめしてやるべし。ただし強い。
ラーヴィン:EXP1800 アロー・オブ・デトネーション×2 アロー+2×20 アロー・オブ・ピアーシング×10 リング・オブ・プロテクション+1 ジェムなど 他ノーマルアイテム
カーストン:EXP2400 アロー・オブ・ファイアー×4 アロー・オブ・アイス×10 アロー・オブ・バイティング×10 ダイアチャーム、ホールドパーソンのスクロール 他ノーマルアイテム
ハセオ:EXP1500 ロングソード+1 リング・オブ・プロテクション+1 ゴールド類
ゴーフ(オーガ):EXP2000 宝石類
ウディ:EXP1200 スタッデッドレザーアーマー+1 ゴールド類
シャルドリッサ:EXP2000 旅人のローブ 55G
★サレヴォク討伐隊攻略法
ラーヴィンのアロー・オブ・デトネーションはファイアーボールと同等の効果があるので、連続して打たれるとパーティー全滅の危機。
1.パーティーは敵の視界に入らない安全な場所で待機
2.ヘイストをかけた状態で1人が進み、会話を発生させて、戦闘開始と同時に仲間の元に戻る
3.ウディ、ゴーフなどが最初に追いかけてくるので、全員で集中攻撃で倒す
4.次が追いかけてこない場合は、安全圏からメイジがファイアーボールか、ワンド・オブ・ファイアーで燻り出す
5.出てきた敵が矢をかまえていたら、メイジのクロマティックオーブで石化させるなどして、出来る限り矢を打たせないようにソッコー倒す
6.メイジのシャルドリッサはほとんど初期位置から動かずにいるので、全員で突撃して叩くか、視界ギリギリのところからファイアーボールか、ワンド・オブ・ファイアーで丸焼きにする
※ファイアーボールの代わりに、クラウドキルがあれば、会話も発生させずに一発放って様子を見るというのもあり
C:ゾンビ、スケルトン、無限湧きポイント
ここもうじゃうじゃ出てくるので、出来るだけ通路の反対側を歩くこと
D:タモコ
前回主人公に協力したことがサレヴォクにばれ、悲壮な決意で主人公に戦いを挑んでくる。会話の選択肢は3つ出るが、2を選ぶと戦闘、それ以外は戦わずに立ち去ることに
1.戦闘を選んだ場合
EXP5000 フレイル+1 ラージシールド+1 フルプレートアーマー+1「プレート・オブ・ザ・ダーク」
フレイムストライクが強力なので、呪文詠唱を邪魔しつつ、総攻撃で倒すこと
2.戦わずにすませたい場合
最初の会話の選択肢は1か3。最初に1を選んだら次の選択肢は3、最初に3を選んだら次の選択肢は2を選べば、戦闘回避出来る。
※戦わずにすませることで、主人公がサレヴォクとは違うことを証明出来、さらにサレヴォクが殺戮と混乱を引き起こすのは、彼の中に流れる血のせいではないとタモコは理解する。そして今度こそサレヴォクとの決別を決意し、主人公達の前から姿を消す
E:バール寺院
サレヴォクが手下と共に主人公を待ち受ける、最終決戦の地
この建物に入る時点でオートセーブがかかる。さらに入った直後に最終セーブデータも作られる。ただし、最後のキャラエクスポートはサレヴォク戦のあとなので、BG2にキャラをインポートする場合はこのセーブデータは使わないほうが吉
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思った通り、アイアンスロウンはサレヴォクに見切りをつけ、討伐隊を送り込んできていた。だが、アイアンスロウンはどうやら私をも邪魔に思っているらしい。討伐隊のラーヴィンは、サレヴォクよりも倒しやすそうな私に目をつけた。サレヴォクの首と私の首、2つ持って帰れば幹部達の覚えもめでたく、組織の中でのし上がれるとでも思ったのだろうか。別に彼らに恨みはない。黙って立ち去ってくれればよかったのに・・・。
「愚か者はどこにいても愚か者じゃ。まったく、せめて祈りでも上げてやろうか。ま、わしが唱えるのはクランジェッティンの祈りの言葉だけだがな。」
イェスリックが呆れたように言って、足下に転がっているアイアンスロウンのサレヴォク討伐隊の面々を見た。
「この矢はファイアーボールと同じ効果を持つ矢だ。こんなものをうっかりその辺で放てば、誰を巻き添えにするかわからんと言うのに、アイアンスロウンという組織はそんなことも考えられないほどバカだと言うことか。」
コランが敵のアーチャーの手に握られた矢を拾い上げて呟いた。
「力さえ強ければのしあがれる組織なんて、しょせんその程度よ。こんな奴らのために祈りの言葉なんて、唱えてやりたくもないわね。」
ブランウェンも呆れ顔だ。
「我々を完全に見くびっていたからな。無用な殺しなどしたくないが、バール寺院の中にいるであろう我らの敵に立ち向かう邪魔をするものは、容赦するわけにはいかぬ。」
カイヴァンもため息をついている。
「仕方ないわ。こうなっちゃったものはもうどうしようもないもの。それより、この女がスクロールを何枚か持ってるから、いただいて行くわよ。」
イモエンはすでに死体を転がして、よさそうなアイテムを探している。
「君は逞しいな。我々も見習おうじゃないか。これから対面する敵は、こいつらよりも遙かに強い奴らばかりだからな。」
コランはイモエンを見て微笑み、同じように死体を転がして高価な矢を何本か回収し始めた。私達も使えそうなアイテムはいただいておくことにした。サレヴォクにどの程度効果があるのかはなんとも言えないが・・・。
「・・・やっぱりここに来たのですね。」
聞こえた声に、誰もが振り向き武器を構えた。そこに立っていたのは、あのタモコだ。町の中で会ったときとは違う、悲壮な表情をしていた。聞けばあの時私達に協力したことがサレヴォクに知れ、見捨てられたのだという。そして彼女は私に殺されるためにここで待っていたのだ。だが、必死で挑発しようとするタモコが憐れに思えて、どうしても私は彼女に敵意を抱くことが出来なかった。口では剣を抜けと言っているのに、殺意がまるで感じられない。もう彼女は私の敵ではないのだ。殺し合う必要はない。それを告げると、タモコは肩を落とし、サレヴォクの一連の行動は、必ずしも彼の中に流れる血のせいではないのだと理解したようだ。そして今度こそサレヴォクと決別するために、タモコは去っていった。私達の本当の敵は、今バール寺院の中にいる。サレヴォク、アンジェロ、タゾク、その他にも魔法使いがいっしょらしい。
「向こうは向こうで、万全の体制というわけか。」
「望むところよ。まとめて相手してやるわ。」
誰がいようと、何があろうと、サレヴォクを倒す。必ず。
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「私がっ・・・倒される・・・わけが・・・!」
憎悪に満ちた目を私に向け、サレヴォクはゆっくりと床に倒れた。その頃には、魔法使いのセマジュ、カイヴァンの仇のタゾク、そして私達を勝手に罪に陥れたアンジェロ、全員が床に転がっていた。恐ろしいことに、サレヴォクの体はまるで風に乗る塵のごとくさらさらと砕けて消え去り、寺院の隅に開いていた床の穴から吸い込まれていった。
「ここはバールの寺院じゃ。おそらくこやつの命は、バール復活のためのエサになったと言うことだろう。」
イェスリックが厳しい顔で呟いた。
「この床の・・・いいえ、この地のさらに深い地の奥底に、この寺院の本体があるというわけね。」
ブランウェンも忌々しそうに床を踏みならした。
「そういうことじゃ。だが、我々はそこに吸い込まれずにすんだ。アデルよ、これでお前さんの行く手を邪魔するものはいなくなったわけだ。・・・もちろん、バールの子がお前さんと奴の2人だけならば、の話だがな。」
「そうね・・・。でもきっとそうではないのでしょう?」
イェスリックが悲しげに微笑んでうなずいた。
「とにかく地上に戻ろう。我々は生き残った。カイヴァンも無事仇を討ち果たすことをが出来た。このことを大公達に伝えねばな。」
「そうね、地上に戻りましょう。」
大公宮殿に戻り、事の次第を報告した私達は、バルダーズゲートの市民達に拍手喝采で迎えられることとなった。アイアンスロウンは、今や英雄として扱われるようになった私達を葬り去ろうとした事実をもみ消し、全てはラーヴィン達の勝手な行動として「遺憾の意」を表した。イェスリックの言うとおり、バールがこの地に残した子供達は、まだまだたくさんいるのだろうと思う。いずれ彼らとも決着をつける日が必ず来る。それでも今は・・・今だけは・・・のんびりと勝利の喜びに浸りたい。ほんのわずかでいい、穏やかな日々を過ごして、これからのことを考えよう。
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