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バルダーズゲートへ戻る

 
 戻ってきた・・・・。私達は今、バルダーズゲートへと向かう橋の前に立っている。辺りは暗い。まだ真夜中だ。エルタン大公の命を受け、懐かしい故郷キャンドルキープへと旅立ったあの日から、まだいくらも過ぎていないというのに、何だかずっと長い間留守にしていたような気がする。コランの元気がない。この町に戻ってきても、お尋ね者の濡れ衣を晴らすまでは、かわいい娘のナマラに会えないからだ。ブリエルバラに対しては『あの女は自分の身くらい充分自分で守れるだろう』と素っ気ないが、娘を危険にさらすことだけは避けなければならないと考えている。私達も賛成だ。ただし、私達はブリエルバラを巻き込むわけにはいかない、とも思っているけれど。
 
「夜中にコソコソ戻ってこなければならないというのも、悲しいわねぇ。」
 
 イモエンがため息をついた。仕方ない。何としても疑いを晴らして、もう一度明るい道を歩けるようになるために、今は出来るだけ目立たないことを心掛けなければならない。不意に、闇の中から人影が現れた。一目見てシーフとわかる。
 
「あんたがアデルか?」
 
「人に名前を聞くときは、まずは自分から名乗るのが礼儀じゃないの?」
 
 私は男を睨みつけ、手元の剣の切っ先を男の喉にあてた。
 
「おおっと!そのおっかねぇ武器をしまってくれよ。」
 
 シーフは大げさに震え上がって見せてから、口元をゆがめ、クックッと笑い出した。
 
「あんたらの顔なら誰でも知ってるさ。町中にポスターが貼られているぜ。お尋ね者のな。」
 
 やはりそうか・・・。サレヴォクは周到だ。私達がキャンドルキープから、おとなしく護送されることなどないと、わかっていただろう。ウルラーントはきっと顔を真っ赤にして怒り、自身の保身のために、バルダーズゲートの大公達にあることないこと私の悪口を吹き込んだだろう。テストリルは当然疑われるだろうが、疑いだけで彼を投獄出来るほど、ウルラーントの力は大きくない。サレヴォクがテストリルに手を出していないことを祈ろう・・・。
 
「で、何の用?」
 
 シーフはまた笑い、
 
「なに、俺は別にあんたらの素性には興味がない。ただ、町に入る手助けをしてやろうかと言ってるのさ。俺についてくれば、その辺のフレイミングフィストなんぞ気づきもしないうちに町の中に入れるぜ?」
 
「あんたがそのまま私達を売らない保証は?」
 
「おいおい、後ろ暗さという点では、俺だってあんたらとそう変わりゃしない。あんたを売っていくらかの金をもらってみたところで、次に飛ぶのは自分の首だ。そんな危ない橋を渡るほど、俺は落ちぶれちゃいないぜ。」
 
「なるほどね・・・。でも、あんたに手助けしてもらったところで、私達がお尋ね者だってことには変わりないわ。悪いけど、この話はなかったことにして。」
 
「ふん、なるほど、なかなかの用心深さだな。」
 
「こっちは濡れ衣を着せられているのよ。用心深くなければやっていけないわ。」
 
「ほお、濡れ衣ねぇ・・・。はっはっは!じゃ、取引はなしだな。まあうまくやんなよ。」
 
 シーフはあっという間に闇に紛れて消えた。
 
「さてと、せめてマントでも着込んで、闇に紛れて町の中に入るか。」
 
 コランの提案で、私達はそれぞれマントを着込み、出来るだけ顔が見えないようにした。ゆっくりと、さりげなく橋を渡る。夜中だからなのかフレイミングフィストの兵士は一人しかいない。あくびをして、退屈で仕方ないといった顔だ。私達はそっと彼の脇をすり抜けて町に入った。あっけないほどに簡単だったが、町の中は暗く、異様な気配が漂っている。サレヴォクはもしかしたら、この町にもドッペルゲンガーを招き入れているのかも知れない。
 
 


バルダーズゲート東地区(第七章)
バルダーズゲート東地区(七章)マップ
 
 
バルダーズゲート東地区(7章)
 
 どこのマップへでも戻ることは可能だが、情報収集の観点から、橋マップ→東マップへ戻るのが順当。橋マップでは密売人が主人公に近づいてきて、町に入る手助けをしてやると言われるが、実際に先導してくれるのは橋を渡りきったところまで。町に入るときは主人公達だけなので、頼むか頼まないかはお好みで。なお、橋のところにいるフレイミングフィストは、声をかけても会話は発生しない。お尋ね者となった主人公達は、町の中でフレイミング・フィストに会うと、逮捕される。
 
※ここからは、主人公の選択肢は二つ
 1.徹底的にフレイミング・フィストから逃げて、捕まらないようにしながらラストまで
 2.1度捕まって、ついでにフレイミング・フィストの内部を探り、その後脱獄
 
 1度捕まって逃げてからの流れは捕まらずに話を進めたときと変わらないので、ここでは管理人がいつもプレイしている手順に基づいて『途中で捕まりに行き、脱獄してから話を進める』方向で行きたいと思います。
 理由その1
 1度脱獄すれば、町中のフレイミング・フィストは全員敵対するので、こちらから攻撃をかけないようにして(AIは解除)スルーし続ければ、表を歩くことも可能なため。
 理由その2
 捕まらないように進むためには下水道が便利だが、町中の協力者や情報提供者との会話が困難。そのために外に出ようにも、うっかり出口を間違えると大変なので、1度捕まっておくほうが○。
 
 
A:フサム
 町に入るとフサムから話しかけてくる
 会話の選択肢で、1を選ぶと「酔ってない」と怒って会話が終わるが、フサムはその場から動かないので、もう一度話しかければまた会話が始まる。なので最初から2を選んだ方が話が早い。
 フサムの話によると、なんとエルタン大公は病の床に伏せっていて、しかもスカールが殺されたという。そしてもっといろいろと知りたければ、北東地区西側のブラッシングマーメイドに来いと言って去っていく。ブラッシングマーメイドに行くには、いったん北地区に入り、そこからでないと北東地区西側に入れないので注意。
 
 ※ここで真っ直ぐフサムに会いに行くと話が一気に進んでしまうので、まずは情報収集をすべく、その辺の人と会話し、近くの宿屋に入るのをオススメ
 
◎町でのうわさ話
 その辺に立っている一般人に聞くと、アイアンスロウンがかなり忌み嫌われているのがわかる。サレヴォクのことは噂になっており、貴族には人気があると言われているが、平民はみんな嫌っているらしい。
 逆に身なりのいい人物に話しかけると、サレヴォク礼賛な話が聞ける。
 宿屋の2階に行くと、ルーレットなどがある。ルーレットの周りにいる2人の平民にはいろいろ話が聞ける。ただし会話が成立するのは1回のみなので、全部見たいときには事前セーブで。
 彼らの話によると、最近のアイアンスロウンの連中は、みんな無表情で話も出来ないらしい。アイアンスロウンの中で何かおかしなことが起っているのではないかと、みんな怯えている。
 ※その辺の女性に話しかけるとたまに「殺し屋だ!」と騒がれますが、建物の中ではフレイミング・フィストが飛んでくる心配はありません(ただし、屋外は未確認)
 
 
B:フレイミング・フィスト
 だいたいこの囲みの中を、二人のフレイミング・フィストが移動している。視界にさえ入らなければやり過ごせるので、この時点では出来るだけ捕まらないように、ショップ・オブ・サイレンスの前を通って、エルフソング亭に入るべし。建物の中にはフレイミング・フィストはいない。
 ※ただし、時間経過と共に彼らの移動範囲は広がり、「ラッキーアエロのディスカウントストアー」の前あたりや、デルサイールの立ち位置まで来ることもあるので、町の入口で情報収集したら、すぐに宿屋に入るか、ショップ・オブ・サイレンスの前を通り抜けてエルフソング亭の前に出ましょう。
 
C:デルサイール
 ハーパーズの代表と名乗る男。視界に入ると近づいてくる。
 まずは話を聞いてくれと言われる。「時間がない」と断ると「時間を作ってくれ」と詰め寄られるので、ここは素直に話を聞きましょう。その次の選択肢は3つ
 選択肢1 → デルサイールはその場にとどまっているが、もう一度話しかけてももう会話は発生しない。
 選択肢2 → 「あ、そう」と言って立ち去る。ハーパーの代表だというわりに間抜けなイメージ。
 選択肢3 → ここでもエルタン大公の病気とスカールの話が聞けて、「本当にアイアンスロウンの幹部を殺したのか」と尋ねられる。
 次の選択肢1 → 父親からなにも教わっていないのか的なことを言われる。デルサイールもゴライオンのことは知っている様子。
 次の選択肢2 → 「はめられた」を選択すると、事態を打開するために「アイアンスロウンの本部に潜入してくれ」と言われるが、ここで質問を受け付けてくれる。
 質問は二つ「スカールを殺した犯人」と「エルタン大公の病気について」
 片方を尋ねると次の選択肢でもう少し突っ込んだ話が聞けるが、実はここでのデルサイールの質問は2回まで。スカール殺しの犯人と目されるシャドウシーフなどのことを聞いてしまうと、エルタン大公について聞けなくなってしまうので、ここは最初の質問について聞いておくべし。
 2回分の質問が終わるとデルサイールは「もっと知りたければスリーオールドケッグ(北地区)に来い」と言って立ち去るので、そこに行けば話の続きが聞ける。
 
D:タモコ
 こちらも視界に入ると近づいてくる。実はサレヴォクの愛人で、プロローグのゴライオン襲撃の現場で主人公を攻撃した女戦士がこいつ。こいつの話は回りくどく、訳が悪いのか元々そうなのかが判断しづらいほど。ただし、こいつからはもう少し突っ込んだ情報が聞けるので、聞いておくべし。
 最初の選択肢は3つだが、どれを取っても話を聞くことになる。その後も会話を切り上げる選択肢は特にないので、プレイスタイルで好みの選択肢を選んでOK
 タモコからは、主人公自身について彼女が詳しく知っていると言う話と、エルタン大公の病気は、実は彼のヒーラーが原因だという話が聞ける。
 こいつも話が終わると立ち去り「もう一度話し合いたいから、フレイミング・フィストの前に来てくれ」と言われる。
 なんちゅーところを指定するんだか・・・・( ̄д ̄;
 
 
★東地区移動手順★
 基本的に、フレイミング・フィストの移動範囲には近づかないこと
 タモコとデルサイールは、エルフソング亭前からだとタモコの方が先に近づいてくる。
 デルサイールの立ち位置はフレイミング・フィストの移動範囲とかぶることがあるので、タモコとの話が終わったあとは、デルサイールの立ち位置まで少しずつ近づき、デルサイールがギリギリ視界に入ったところまでにしておくべし。それ以上進むと、フレイミング・フィストに発見される可能性大。取りあえず1度は捕まるという選択肢もあるが、それはもう少し後のほうがオススメ
 


バルダーズゲート南東地区(第七章)
バルダーズゲート南東地区(七章)マップ
バルダーズゲート南東地区(7章)
 
★:東地区から来るとここにでる
 
A〜B:フレイミング・フィスト
 1ヶ所に1人ずつ
 
C:アラン・ブラックゴールド
 こちらから話しかけないと動かない。会話が成立するのは1回のみ。
 最初に出る選択肢は、特に意味がないので、ここでは素直に話を聞くべし。
 彼からは、今までと同じように『エルタン大公が病気』『スカールが殺された』と言う話の他に
◎「フレイミング・フィスト」をスカールの代わりに仕切っているのが『アンジェロ・ドーサン』という人物である
◎アンジェロはずるい奴だが、サレヴォクに命じられて今の任務に就いている
◎大公の1人であるエンタール・シルバーシールド公が暗殺され、欠員となった大公の座にサレヴォクが名乗りを上げている
この3点が聞ける。
 フレイミング・フィストの司令の座をサレヴォクが任命することについて疑問に思う主人公達に、「フレイミング・フィスト」を調べればわかると言って去っていく。
 
 
★南東地区の移動手順★
 ここでも、フレイミング・フィストには近づかないこと。東地区から出た位置から「ブレードアンドスターズ」の脇道を通ってまで来れば、安全。ただし、ここでも1ヶ所に長居はしないこと。また、ブレードアンドスターズは宿屋だが、中の人達からはたいした話は聞けないのでスルーしてもOK。
 


 いったい何が起きているんだろう・・・。スカールとエンタール・シルバーシールド公が暗殺された!?そしてエルタン大公は瀕死の床にある・・・。そして、東地区で出会ったあの女戦士・・・。あの顔を忘れはしない!あの女戦士は間違いなくサレヴォクの仲間だ。なのになぜ、私に協力するなどと言ってきたのか・・・。
 
「しかし、はっきりしていることもあるじゃろう?サレヴォクがこの町でも、着々と足場を固め始めていることと、奴がこの町の実権を握れば、我々は今度こそ間違いなく葬り去られると言うことだ。もちろん、エルタン大公も、残った2人の大公もな。」
 
 イェスリックが厳しい顔で呟いた。今私達は、エルフソング亭に来ている。私達の顔は街の人達にも知れ渡っているはずなのに、マスターは何事もなかったかのように私達を迎え入れてくれた。
 
「ポスター?知らねぇな。今のフレイミング・フィスト共は腐っていやがる。そんな奴らの作ったポスターなんぞ見たこともないね。」
 
「町ではサレヴォクのうわさ話で持ちきりよ。あなた達は興味ないの?」
 
「貴族様には人気があるようだが、俺は知らんね。あれほど胡散臭い奴もいない。」
 
 マスターは大げさに肩をすくめてみせた。おもしろいものだ。町の中で身なりのいい紳士達は挙ってサレヴォクを賞賛していたというのに、一般庶民にはひどく受けが悪い。
 
「まあ、奴のことだから、民衆からの支持などどうでもいいのでしょうね。貴族達の機嫌さえとっておけば、いくらでもお金を落としてくれるものね。」
 
 ブランウェンが忌々しそうに言った。どうやら私には、あまり時間が残されていないようだ。一刻も早く動き出さなければならない。
 
「アイアンスロウンに行くわ。何かわかるかも知れない。」
 
「町の中を歩くのなら、相当用心してかからねばならないようだ。町の中を警備しているフレイミング・フィスト達の中には、どうやら見知った顔もあるが、お尋ね者と馴れ合う姿など見られるわけには行かないだろうから、おそらく見つかれば捕まってしまうだろう。」
 
 コランが町を一巡りしてきて教えてくれた。
 
「捕まえてくれるなら望むところよ。そのアンジェロとやらの顔でも拝んでこようじゃないの。」
 
「わざと捕まるつもり?」
 
 イモエンが尋ねた。驚いたような口調のわりに、顔が笑っている。まるでこの状況さえも楽しんでいるようだ。
 
「ええ、そのつもり。でもそれは今じゃない。まずはアイアンスロウンに乗り込んで、情報収集と行きましょう。あの組織は、幹部達がほとんど死んでいるのよ。今運営に携わっているのはサレヴォクだけかも知れないわ。だとしたら、あの男のことだもの、自分のやりたいようにかき回しているはずだわ。」
 
 今度こそ、何としてもサレヴォクを追い詰めてやる。私達をさんざんな目に遭わせた、その落とし前はきっちりとつけてもらおう。
 


バルダーズゲート南地区(第七章)
バルダーズゲート南地区(七章)マップ
ここではアイアンスロウンに潜入するのが主目的となる
町中のフレイミングフィストには近づかないこと。ただし、名前の付いているフレイミング・フィストとは、たいていの場合逮捕の話にはならない(全て確認したわけではないので、話しかけたりするときは要事前セーヴ)
 
A〜B:フレイミング・フィスト
 Bでは3人ほど確認。ただし動いているので、ここから少し離れた場所にいる場合もある。また、Aポイントと下水道の入口bのあたりにいるフレイミング・フィストには名前があり、話しかけても逮捕の話はでない。
 
 ※この地区では、マップのど真ん中近辺にフレイミング・フィストがいるので、出来るだけ下水道を通ってアイアンスロウン前aに出るか、いっそ下水道から直接アイアンスロウンの地下室に出るか、どちらかの方法で入るのがベスト。
 今回は、アイアンスロウン前aに出て、堂々と地上から入りましたw
 
◎アイアンスロウン内部
 
1階
1.中に入るなり、ダーニアルが入口にやってくる。自動会話発生。アイアンスロウン内部の混乱状態がわかるので、話を聞いておく
2.フロア中程に進むとパング・アッレン。ダーニアルと似たような話が聞ける
 
2階
グレゴール
 キャンドルキープで殺されたブルーノスの息子。会話はどう選んでも戦闘。
 父親を殺したのが主人公ではないとわかっていながら、ほぼ八つ当たりで攻撃してくる
 EXP650 350G ショートソード+1
 
3階
カレッシア
1階のダーニアル達と似たような話。聞けることは聞いておく。戦闘にはならない
 
4階
ウィルジング
妙に親切に話しかけてくる。主人公が体よくサレヴォクに利用されたことを知っている。戦闘にはならない。
 
5階
アイアンスロウン5階(七章)マップ A:シサンドリア
 サレヴォクの愛人。タモコをライバル視しているらしい
 会話の選択肢はどう選んでも戦闘。
 戦闘開始と共にオーガ2匹を召還。ちゃんと名前がある(^^;
 オーガ1:名前はウグー EXP1250 その他宝石など
 オーガ2:名前はアーグゥー EXP1250 その他宝石など
 シサンドリア:EXP2000 144G サレヴォクの日記 手紙2種 メイジローブ・オブ・コールドレジスタンス
 
 
 ※シサンドリアとの戦闘
 ある程度HPが減ると、降参してくる。ここで『助けるけど荷物を置いていけ』か『何が何でも殺してやる』を選ぶことに。
 今回は『無用な殺しは避けたい』というアデル嬢の意向を反映して、殺さずに荷物を奪う選択に。
 ただし、攻撃力が強すぎると、会話が発生する前に死んでしまったり、会話が発生して助けるを選択したのに、直後の一撃で死んでしまったりと言うことがあるので、確実に助けたい場合はこんなやり方がおすすめ
 1.全員で近づかず、交渉役が1人で会話を発生させる。
 2.戦闘開始と同時に交渉役も後ろに下がり、召還されたオーガが進んでくるのを待つ
 3.他のメンバーがオーガ退治を始めたら、交渉役が1人でシサンドリアを攻撃。
 4.シサンドリアのHPは66しかないので、担当者は一気に攻撃せず、呪文詠唱を邪魔する程度に留めておく
 
 これで降参の会話が発生して、生きたまま解放することが可能。
 


 
「よかったの?見逃して?」
 
 少し不安げに、ブランウェンが尋ねた。
 
「いいわ。もう戦う意思はなかったようだし、愛人なんて言っても、おそらくあの男に体よく利用されているだけよ。」
 
 
 
 アイアンスロウンにやってきた私達を待ち受けていたのは、シサンドリアと名乗る魔法使いの女だった。サレヴォクをわざとらしく『私の主人』などと呼び、タモコへの敵意を剥き出しにしながら、攻撃してきた。が・・・私のハンマー攻撃で全ての呪文詠唱を邪魔され、体のあちこちから骨の折れる音がしたときに、彼女は膝をついた。
 
『お願い!殺さないで!』
 
 さっきまでの傲慢な態度はどこへやら、シサンドリアは惨めな姿で床に座り込み、命乞いを始めたのだ。本気で降参するなら殺さないことを約束して、私はシサンドリアの持ち物を全部床に並べさせた。思った通り、サレヴォクの悪事の証拠になりそうなものを、この女はたくさん持っていた。全て置いてさっさと立ち去れと言ったが、シサンドリアは立ち上がることさえ出来ない。仕方なく、私は持っていたポーションを1本、シサンドリアの前に置き、覚えたての『キュアライトウーンズ』を使った。
 
『どうして・・・?私は負けたのよ!施しを与えて哀れもうって言うの!?』
 
『そのままじゃあなた死ぬわよ?死にたくないから降伏したんでしょう?私の呪文はまだ覚えたてで、たいして効きゃしないの。ほら、早くポーションを飲んで。もう少し怪我を治さないと、ここから逃げることも出来ないでしょ?」
 
 シサンドリアは呆然としたまま、でも素早くポーションの口をあけて飲み干していた。私の気が変わる前にと思ったのだろう。そしてよろよろと立ち上がり、『あなたは・・・あの人とは違うのね・・・』小さな声でそう呟いて、階段を下りていった。が、私を始末することが出来なかったあの女には、もうどこへも行くあてがないだろう。だからといって同情する気はないけれど。
 
 
 
「まあそんなところだろう。さっきのタモコという女も多分似たようなものなんだろうな。しかし、どちらもなかなかいい女だった。サレヴォクという男は、ずいぶんとモテるようだな。」
 
 コランは何となく「羨ましい」と言いたげだ。
 
「ふぉっふぉっふぉっ、しかしどっちも嫉妬深そうだぞ?お前さんの娘を産んだあの人間の女以上にのぉ。」
 
 イェスリックが笑いながら言った。
 
「おいおいドワーフ殿、冗談はやめてくれ。あれ以上嫉妬深い女になんて会いたくもない。」
 
 コランも笑った。こんな時でも、みんな笑顔だ。自分達の潔白を信じ、未来は開けると信じている。
 
「ねえアデル、さっきの女が持っていた本、何が書いてあるのか少し見てみない?」
 
 イモエンが言った。好奇心いっぱいだ。私はシサンドリアから奪った荷物を見た。手紙が2通と少し厚めの本だ。これは、どうやらサレヴォクの日記のようだ。まずは中身を読んでみよう。
 
「・・・・・・・・・・・。」
 
 そういうことだったのか・・・。サレヴォクが私をつけ狙う理由。ゴライオンを殺し、リエルタール達を殺し、執拗に私を追い詰めようとした理由・・・。
 
「冗談じゃないわ!」
 
 こんなことのためにゴライオンは殺されたのだ。神の血ですって?ばかばかしい!絶対に許すものか!
 
「これは重要な証拠よ。これを持って他の大公達に見せれば、サレヴォクを大公にすることを阻止することが出来るかも知れないわ。」
 
 イモエンが目を輝かせた。手紙のほうは、サレヴォクの部下らしい男から、暗殺の成功を知らせる手紙。エンタール・シルバーシールド公と、スカールの・・・。
 
「そうね。でもまだ行くところがあるわ。エルタン大公を助けないと。」
 
「捕まりに行くの?」
 
「捕まるのはそのあと。何とかエルタン大公のヒーラーを倒して、大公を救い出しましょう。」
 
 この手紙の暗殺者達が残りの大公の命も狙っている。だがまずはエルタン大公を救い出したい。私はイモエンに、姿を消す呪文を使ってもらうことにした。出来る限り無用な殺しは避けたい。これから行く場所がフレイミング・フィストならばなおさらだ。スカールが元気だった頃は、町で会えば声を掛け合うくらいに仲良くなった人達もいたのだ。
 
(大公、せめてあなたは無事でいてください・・・)
 
 スカールは救えなかった。エンタール・シルバーシールド公も。確かクロークウッドで出会ったあのエルドスという男の恋人が、シルバーシールド公の娘だったはずだ。こんなことになっては、娘も意気消沈しているだろうが、あの男はこんな時に恋人の助けになっているのだろうか。
 
(何の役にも立ってない気がするわね・・・。)
 
 私達はフレイミング・フィストに向かうべく、まずはアイアンスロウンの地下から下水道へと入り込んだ。
 


バルダーズゲート南西地区(第七章)
バルダーズゲート南西地区(七章)マップ
バルダーズゲート南西地区(7章)
 
エルタン大公を助けるべく、フレイミング・フィストへと潜入する
まずは下水道から、南西地区マップeの出口へ
地上に上がる前に、メイジに『インヴィジビリティ』、ヘイストのスペルを枠一杯に覚えさせておく、インヴィジビリティのポーションがあれば準備しておくこと
 
 
A:カエラ
 通りかかるといきなり主人公達を怒鳴りつけてくる
 八つ当たりだが、どうからサレヴォクに騙されてアイアンスロウンに投資したらしい。適当に聞き流してあげましょうw
 
B:フレイミングフィスト
 ここのは『逮捕する!』な奴なので、この時点ではここを通らないことをおすすめ
 
C:タモコ
 視界に入ると近づいて来て、会話が終わると去ってしまう。
 選択肢1→タモコに見下されて終わり
 選択肢2と3は、どちらを選んでも話が続くが、次の選択肢で1を選べば最初に1を選んだのと同じ結果になる
 タモコの話を聞き、彼女と気持ちよく別れる最短コースは3−2−2−3−1
 アデル嬢の選択は2−2−2−2−2−2−1
 会話の最後で1と2どちらを選んでも『アイアンスロウンにいるシサンドリア』の話が聞けるが、1と2では話の内容が少し違うので、どちらも見たい場合は事前セーヴでどうぞ
 
◎フレイミング・フィスト内部
 
フレイミングフィスト(七章)マップA:ベンジャイ
 アンジェロの手下の1人。一方的にしゃべって攻撃してくる
 
B:ディロス
 スカールの招きで出入りしていた頃は慇懃な態度だったが、この章では豹変
 
C:地下への入口
 地下の箱のうち一つからは、ハルバード+1、チェインメイル+1
 ただし、地下にはフレイミング・フィストが常駐し、箱を開けると他のフレイミング・フィストも飛んでくるので、とるかどうかはお好みで
 
D:2階への階段
 エルタン大公の部屋に続いている。ここでの手順は下記の『エルタン大公救出作戦』参照
 
E:逮捕された場合、ここにぶち込まれる
 
F:ネブ
 逮捕されたあと、脱獄するための手助けをしてくれる。ネブとの交渉については後述
 
 
 
★エルタン大公救出作戦★
 エルタン大公を怪しいヒーラーの手から取り戻すべく、フレイミング・フィストに押し入る。
 ※フレイミング・フィスト前に陣取るタモコとの会話は強制的に発生するので、まずはこいつとの交渉を終わらせるか、全員消えたままタモコをスルーしてまずはエルタン大公を助けだしてからあらためてタモコと話すかについては、お好みで(今回は先にタモコと会話)
 主人公の選択肢は二つ
 1.そのまま押し入る場合
  フロアにいるベンジャイ、ディロスらと戦闘になる。
  ベンジャイ:EXP420 ノーマル武器
  ディロス他傭兵数人:EXP各15 ノーマル武器
  1階の敵を全て倒したら、マップDから2階に上がる。あとは2の手順4以降を参照のこと
 
 2.無用な戦闘を避ける場合
  今回アデル嬢が選んだのがこちら
  
  1.主人公がフレイミング・フィスト前のタモコとの会話を発生させるために、少しずつ近づき、タモコが動き出したら仲間のところに戻る。タモコの周りにもフレイミング・フィストはいるので、事前セーヴで慎重に進むこと
  2.タモコとの会話が終わったら、メイジがメンバーにインヴィジビリティスペルをかける。続いてヘイストもかける。インヴィジビリティは何か行動を起こすと解けてしまうので、呪文をかける役は最後に自分にインヴィジをかける。
  3.インヴィジビリティのスペルスロットが全員分に足りない場合は、インヴィジビリティのポーションを使う
  4.消えたまま中に入ったら、そのまま中央フロア北側にある2階への階段を上ると、階段を上がりきったところにフレイミング・フィストのケントがいる。ケントは通常主人公達を見つけると話しかけてくるが、今回は全員消えているので主人公がケントに話しかけて会話を発生させる。逮捕の話にはならないので聞けることは聞いておくべし
  5.ケントの助言に従い、となりの部屋にいるラシャッドに話しかけて倒す
   ラシャッド:実はグレータードッペルゲンガー 倒してEXP4000
  6.ラシャッドの後ろに倒れているエルタン大公に話しかけて救出。なお、部屋の中にある鍵付きの箱はどれを漁っても誰も飛んでこないので、全部いただきましょう
  7.エルタン大公は、自分が救出されたことをアンジェロが知る前にフィストの建物から自分を連れ出して、南地区のハーバーマスターの元に連れて行ってくれるように頼み込む
  8.2階でインヴィジビリティが解けた人数分だけかけ直し、もしくはポーションを飲み、フレイミング・フィストを脱出。南西地区eの入口から下水道に入り、南地区のeから出てハーバーマスタービルディングへ入る。ハーバーマスターにエルタン大公を引き渡してEXP2500
 
 ★ここでのワンポイント
 インヴィジビリティは攻撃をすると解けてしまうので、ここではあらかじめ『攻撃役』を決めておき、他のメンバーは何もせずに待機。さらに室内の箱を漁っても同じようにインヴィジビリティは解けてしまうので、シーフは攻撃役にくわえておくこと。また、ヘイストをかける場合を考えて、メイジも呪文で対応することをおすすめ。ここまで来れば、グレータードッペルゲンガー一匹に後れをとることはないので、少数精鋭で倒して、呪文を節約。
 ちなみに今回、イモエンの呪文枠が四つしかなかったので、攻撃役となる4人に呪文、待機役の2人にポーションで対応。戦闘後脱出するときに、残っていたポーションを4人が飲み、そのまま脱出。
 


 これで心残りはなくなった。エルタン大公を無事救出した私達は、大公の頼みでハーバーマスターのところに連れて行った。ハーバーマスターはエルタン大公の状態をひどく心配して、よくなるまでここで面倒をみると胸を叩いてくれた。
 
「さてと・・・出来るだけフレイミング・フィスト達がうじゃうじゃいるところにでも行ってみましょうか。」
 
 姿を消す呪文が解けるのを待って、私達は外へ出た。堂々と歩く私達に、思った通りフレイミング・フィストが声をかけてきた。今の彼らを責めても仕方ない。誰1人、アンジェロの支配に納得している者などいないが、組織に属している以上は従うしかないのだ。
 
 『私達は潔白よ。出るところへ出て証明してやるわ』そういった私に、フレイミング・フィストはほっとしたような笑みを浮かべた。だが、どうせそのアンジェロとやらは、私達の潔白を証明する気などさらさらないに違いない。あとはコランとイモエンが、うまく脱獄のための出口を見つけてくれることを祈るだけだ。
 


牢獄へ

 
アイアンスロウンへの潜入でサレヴォクの悪の証拠を掴み、エルタン大公を無事に助け出す、この二つのミッションをクリアしたあと、主人公の選択は二つ
1.このまま捕まらずに次の手を打つ
2.フレイミング・フィストにいったん捕まる
 
今回アデル嬢が選んだのは、2。その理由は、一度も捕まらない場合、ひたすらフレイミング・フィストとは顔を合わせないようにほとんど下水道を歩かなければならないが、1度捕まれば、フレイミング・フィストは会うなり敵対する。こちらから攻撃をかけさえしなければ、町で会ってもそのままスルー出来るから。
 
そこでここから先は2を前提にして話を進める。ただし、捕まらずにすませる場合でも、途中から辿るルートは同じになる。
 
★まずはフレイミング・フィストに捕まろう
 1.ハーバーマスタービルディングから出たら、フレイミング・フィストがいそうな場所をうろつく。
 2.『おとなしくしろ』と言われたら、『潔白を証明する』内容の選択肢を選ぶ。ここでうっかり買収するような選択肢や、「やったろうじゃねーか」を選んでしまうと、町の中での全面戦争になってしまうので、これは避けたほうが吉
 3.ここからはオートイベント。パーティーはフレイミング・フィストに連れて行かれる。場所はフレイミング・フィストマップの中央フロア。そこにアンジェロが現れ、会話イベント
 選択肢1
 いかにも正論なので、アンジェロが怒り、パーティーの中の1人を殺してしまう。殺されたメンバーは寺院でレイズしてもらうことは可能だが、殺された場所に装備一式が残ってしまうので、あとで拾いに来るまで丸腰状態になってしまう。
 選択肢2以降
 どれを選んでもアンジェロの次の台詞は変わらず
 『殺人、強盗、放火、強奪その他の罪で絞首刑』
 
 このあとパーティーは自動的にフレイミング・フィストマップEにぶち込まれることになるので、牢に入ったら、Fのネブと会話
 
◎ネブとの会話
 選択肢1→会話終わり
 選択肢2→エルタン大公の話が聞ける
 選択肢3→町の中で子供を殺したと言う話が聞ける。ここだけ次の選択肢が出るが1を選ぶと会話終了、2で最初の選択肢2と同じ話に。
 
 ネブとの会話はどれを選んでもいったん会話終了となる。そのあと何度か話しかけると、質問をしてくる。質問は3種類。ランダムなのか法則性があるのかは未確認
 質問1 質問の最後が『俺はいったい何だ?』 答えF鏡
 質問2 質問の最後が『俺は誰だ?』 答えA明日
 質問3 ネブが殺した子供の数を答えさせられる 答えD33人
 
 どの質問が出ても、正解を答えればネブは脱獄に手を貸してくれて、フレイミング・フィスト東側に出る。この時点で、町中の名前のないフレイミング・フィストが全て敵対するので、AIは解除、攻撃されても全部スルーで通せば、町の中を問題なく歩ける。
 ※ネブはバルダーズゲート2にも登場します


 正直言って気は進まなかった。平気で人を殺した挙げ句に牢獄にぶち込まれた奴ならなおさらだ。だが選択の余地はなかった。あのネブというノームは、厄介なことにシーフでありながらイリュージョニストでもあったのだ。脱獄出来る『隙間』は彼のイリュージョンの魔法によって巧妙に隠されており、イモエンの魔法をもってしても見つけ出すことが出来なかったのだから。ばかばかしいなぞなぞにつきあわされた私達だったが、ネブは約束を守った。思ったよりも早く、私達は牢獄から出ることが出来たのだ。ネブは闇に紛れてどこかに行ってしまったが、私は別れ際にこう言った。『脱獄のお礼は今見逃すことだけ』と。次に会うことがあれば、おそらくあの男の息の根を止めなければならないだろう。それ以外で、あの男から子供達を救う手立てはきっとない。
 
「ともあれ、行動の自由は確保出来たわけだ。アデルよ、これからどうする?」
 
 イェスリックの質問に、今まで私達に情報提供してくれた人達に会いに行きたいと言った。デルサイール、フサム、とにかくもう少し詳しく話を聞いておきたい。エルタン大公は助け出した。あと2人の大公を救うために、もう少し情報が欲しい。大公が3人生きていれば、サレヴォクを追い落とせる可能性がそれだけ高くなる。
 
「では、今後フレイミング・フィストに出会ったら、そっと逃げ出すしかないな。」
 
「あちらにとっては完全に敵だものね。」
 
 もう引き返せない。まずは北地区、スリーオールドケッグへと、私達は向かった。
 


バルダーズゲート北地区(第七章)
バルダーズゲート北地区(七章)マップ
 ≪バルダーズゲート北地区(7章)
 
ここではスリーオールドケッグにいるデルサイールに会うのが目的
 
A:ソーレル
 フレイミング・フィスト。「おとなしくしろ」と言うが、敵対も逮捕もしない。
 最初の選択肢はどちらでもOK。
 次に1を選ぶと友好的に別れることになり、2を選ぶと気分のよくない別れになる。こいつからは、スカールを殺したのがアンジェロではないかと疑っていると言うことと、アンジェロがアイアンスロウンに頻繁に出入りしていると言う話が聞ける
 
B〜C:フレイミング・フィスト
 こちらは名前がないので、脱獄後は敵対。各ポイントに1人ずつ確認できたが、彼らは動いているので他にも一人くらいいる可能性あり。
 
◎スリーオールドケッグにて
 
中に入ったら、酒場のカウンターに進むこと。カウンター脇に、周りの人々とあきらかに不釣り合いなシーフスタイルの男が立っている。こいつがデルサイール
 
話しかけると「たくさん話がある」ようなことを言うわりに、聞けるのはエルタン大公のヒーラーの話のみ。なので、こいつのところにはわざわざ話しに来なくてもよかったらしい
 
スリーオールドケッグを出たら、そのまま東側から出て、北東地区へ
 


バルダーズゲート北東地区(第七章)
バルダーズゲート北東地区(七章)マップ
バルダーズゲート北東地区(7章)
 
東地区で会ったフサムから、情報を得るために向かう。また、この地区にある宿屋『ブラッシングマーメイド』には、スカール殺しの目撃者がいるので、話を聞いておくことをおすすめ
 
◎ブラッシングマーメイドにて
 中に入ると、イヴァーンというシーフスタイルのドワーフが登場して話しかけてくる。
 1ですぐに話を聞くことになり、10G減る。
 2で、まずは被害者の名前と、情報の真贋を尋ね、それから10G払う
 ここではスカールがどうやって殺されたか、そしてその犯人がシェイプシフターだったことがわかる。
 一度話を聞いたあとでもイヴァーンはそこにいるので、何度でも話は聞けるが、そのたびに10G取られるのでご用心
 ※こいつの情報のほうが、デルサイールの話よりよほど有用w
 
A:フサム
 会話の選択肢は最初に二つ出るが、1だと話が進まないので2を選択
 次に出てくる選択肢で1を選ぶと戦闘なので、ここも2を選択。
 ここではフサムが自分の正体を明かす
 彼は「シャドウシーフ」という組織に属していて、その組織は今、バルダーズゲートのエンタール・シルバーシールド大公と、フレイミング・フィストのスカールを暗殺したと言う濡れ衣を着せられている。それを晴らすためにいろいろと調べているとのこと。
 その次の選択肢では、主人公達の正体を聞かれる。選択肢は4つあるが、どれを選んでも次の会話に繋がるので、このあたりはお好みで。ちなみにアデル嬢の選択は『ただの傭兵』
 次の選択肢は二つ。1は自分達だけでやると突っぱねる。2はフサムと協力する。
 2を選ぶと、フサムはBのイルメイター寺院前に移動。イルメイターのプリーストに頼めばアンダーセラーズに入れるといい、そこにいる暗殺者を探ってこいと言われる。
 ここで1を選んで協力を断っても、イルメイター寺院に行ってプリーストに頼めば、アンダーセラーズには入れるので、この選択もプレイスタイルでお好みで。
 
◎イルメイター寺院にて
 中に入ると2人の男がいる。片や乞食、片やプリーストだが、どっちも同じ格好なので間違えそうw
 最初に話しかけた時点では、アンダーセラーズの話が出ないので、まずは1を選んでいったん会話終了。次に話しかけると、今度はアンダーセラーズの話が出るので、連れて行ってくれと頼むと、アンダーセラーズマップaに出る。
 なお、寺院内に入り口となっている場所は見当たらないので、ここからアンダーセラーズに入るには、プリーストに頼む以外にない。
 
◎アンダーセラーズ
 
 
アンダーセラーズ(七章)マップ a:イルメイター寺院から入るとここに出る
 
 b:スライス
  サレヴォクの手紙にも登場していた暗殺者がこいつ。パーティーが近づくと動き出す。
  EXP5000 ポーション・オブ・マスターシーフ ショートソード・オブ・バックスタビング 手紙 招待状(クエストアイテム)54G
 
 c:クリスティン
  スライスの妻。夫に負けず劣らず残忍な暗殺者。魔法を使うので注意
  EXP3000 弾+1×10 弾+2×10 クレヤヴォヤンス、フレイムアロー、サモンモンスター1、ノンディテクション、プロテクション・オブ・ノーマルミサイル、スカルトラップ、チルタッチの各スクロール スリング+1 ダガー+2ロングトゥース 78G
 
 
★暗殺者を始末せよ!
 スライスとクリスティン、2人セットで戦うのは厳しいので、まずは2人を引き離す
 1.パーティーは最初の立ち位置から動かず、必要な呪文をかけておくこと。釣り役が1人で進み、スライスをおびき出す。
 2.スライスはこちらの視界に入ると近づいてくるので、釣り役はソッコー仲間の元に戻る。
 3.スライスは主人公達に近づくと、クリスティンと喋り始め、話が終わると攻撃してくるので全員で総攻撃(と言うほどがんばらなくても死んでくれますw)
 4.スライスの荷物を忘れず拾ったら、パーティー全員でフロア中央のクリスティンの元へ進む
 5.クリスティンは最初に防御魔法をかけていて姿が見えない状態なので、呪文を唱え始めるまでのんびり待つべしw
 6.姿が現れたら飛び道具で総攻撃。この時、『アロー・オブ・ディスペリング』があれば、魔法を剥がすことが可能。魔法使いは物理攻撃には弱いので、すぐに倒れます
 
 2人を始末したら、地上に戻ってフサムに報告。この時、地上に戻るには入ってきた場所の北側にある出口から下水道に出て、北東マップaから地上に出る
 
 ここでフサムと話したあと、主人公達は招待状を持って大公宮殿へ、フサム達は下水道伝いに主人公達を支援すると言って別れることになる
 


「よぉ!首尾はどうだ?」
 
 フサムが待ちかねたように立ち上がった。私達はスライスとクリスティンという夫婦の暗殺者を2人とも殺したことを告げ、大公宮殿で行われる新しい大公の即位式への招待状を拾ったことを伝えた。サレヴォクが残った2人の大公を殺すとすれば、場所はそこしかないだろう。もしかしたら、私達そっくりのシェイプシフターでも用意しているかも知れない。もはや一刻の猶予もないことは明らかだ。なんとか大公宮殿に潜り込んで大公2人の命を守らなければならない。
 
「私達はこのままいくわ。」
 
「俺達は正面攻撃ってのに慣れてねぇからな。下水道を伝って背後からお前らの支援をしてやるよ。」
 
「あてに出来るの?」
 
「へっへっへ、多分な。」
 
 あてにならない連中だ。もっとも、私達もあてにするつもりはない。
 
「行きましょう、みんな。」
 
 何があろうと、絶対にサレヴォクの企みを阻止してやる。
 


大公宮殿へ

北地区の大公宮殿に入る。宮殿前にはフレイミング・フィストがいる。こいつが招待状のチェックをしているので、話しかけること。選択肢は一応出る。
1.招待状はない
2.招待状を見せる
3.どうしても入らなければならないから入れろ
 
 この時点で招待状が荷物に入ってない場合、2の選択肢が出ないので、地下のスライスから忘れずに取ってきておくこと。


大公宮殿
大公宮殿1階マップ
 
大公宮殿
 
ここではサレヴォクの企みをつぶし、大公達を守りきることが目的
 
A:宮殿内部の入口
 ここでもフレイミング・フィストに招待状の提示を求められるので、素直に見せましょう
 
B:控え室
 入口で招待状の確認をしてもらったら、ここに待機。呪文をかける、ポーションを飲むなどの前準備は全てしておくこと
 
C:ベルト大公
D:リーア大公
 サレヴォクに狙われている残りの大公2人
 
E:サレヴォク
 新大公に任命されるために、ここに立っている。最初は敵対していない
 
F:貴族
 全部で6人。口々にサレヴォクを讃え、大公達を糾弾している。実は全員グレータードッペルゲンガー
 EXP4000×6 宝石など
 
G〜H:2階への階段
 大公宮殿は3階建て。2階から3階は豪華な部屋や厨房がある。どの階にも箱があるが全て鍵付き。
 2階の箱からは650G、ワンド・オブ・ライトニング、ワンド・オブ・スリープなど
 3階の箱からは1050G、チェインメイル+2、バスタードソード+1、ダイヤモンドなど
 ※2階から3階にはフレイミング・フィストが巡回警備しているので、箱の中のものを取ると当然捕まる。ただし、カギを開けて中身を確認しただけでは問題ないらしいが、試す場合は要事前セーブ。
 ちなみに今回はどれも確認のみで一つもとってません。ここまで来たらいくらお金があってもねぇ・・・w
 
★大公達を守れ!
Bの部屋で前準備を終えたら、通常セーブをおすすめ。パーティーが大公達の部屋に入るとオートイベントが始まる。控え室は入口の反対側にもあるが、Bの位置で準備するのは、ここから出たほうが大公達の護衛に付きやすいから。以下、管理人の大公宮殿攻略法
※前準備おすすめスペル
 持ってるポーションは惜しがらずにがぶ飲み。前衛には持続時間が長いポーション・オブ・ヒロイズムがおすすめ。他にストレングスポーションなどがあれば飲んでおく。メイジはとにかく死なないことを一番に考え、ブラー、ミラーイメージ、シールドなどで防御を固める。全体的には、クレリックのプロテクション・フロム・イビル10フィートレイディアス、リムーヴフィアー、チャントをかけて、最後にメイジがヘイストオイル・オブ・スピードがあればそちらを活用。また、ストレングスポーションがないときは、チャンピオンストレングスを前衛にかけるという手もあり。戦闘前にイベント、間にイベントを挟んでまた戦闘と、ある程度時間がかかるので、持続時間の長いスペルを使う、持続時間の短いスペルはいくつか覚えておいて、戦闘開始のたびにかけ直すなどの工夫も必要
1.大公達のいる部屋に入る。オートイベントが始まるが、ここでは大公達とサレヴォク、貴族達の会話を聞くだけになるので、特に選択肢などはなし。
2.ベルト大公の開会宣言で始まったサレヴォクの大公就任式は、サレヴォクが直接フレイミング・フィストの指揮を取ると言いだしたところでベルト大公が異論を唱え、中断する。そこでサレヴォクが主人公達の存在に気づき、貴族達が正体を現してグレータードッペルゲンガーとなり、戦闘開始。
3.グレータードッペルゲンガーは、全員ヘイストとブラーをかけた状態で大公達を攻撃してくる。大公達はそこそこ強いので応戦してくれるが、彼らを2人とも殺されてしまったらアウトなので、ポーズボタンをうまく活用し、大公に攻撃をかけているドッペルゲンガーの魔法をディスペルしつつ、全員で総攻撃。ディスペルはクレリックやメイジが呪文で対応するより、シーフギルドのブラックリリーから買えるアロー・オブ・ディスペリングがおすすめ。今回はコランに持たせてあっという間に6匹分のディスペルに成功
4.グレータードッペルゲンガーを全員倒すと、ベルト大公と主人公の会話発生。選択肢は3つ
1と3は、主人公がサレヴォクの悪事の証拠を掴んだことをベルト大公に伝え、大公がそれを確認すると言う流れになる。
2は『サレヴォクは悪人だから殺せ』という内容だが、この時点でサレヴォクはすでに『大公』扱いなので、ベルト大公に眉をひそめられる。ただし、そのあとに出る選択肢で証拠を提示すれば、最初に1か3を選んだときと同じ展開に。このあともすぐに戦闘があるので、ここで無駄な手間をかけないためにも、最初から1か3で話を進めるのが吉
5.ベルト大公が主人公の提示した証拠を見始めたところで、サレヴォクが正体を現し敵対。彼の仲間らしい「ウィンスキー・ペロラーテ」がいつの間にか出てくるが、ここはイベント戦闘なので、とにかく全員でサレヴォクを攻撃。ここでも大公達は戦闘に加わるので、せっかく守った大公達をこの時点で殺されないように注意。
6.しばらくすると(一定のダメージが入ってからなのか、一定の時間が過ぎてからなのかまでは未確認)サレヴォクは捨て台詞を残して逃げる。仲間のウィンスキーも一緒に逃げるので、そこで戦闘終了。
7.戦闘が終わると、ベルト大公が話しかけてくるが、ここでのミッションクリア条件は、大公のうちどちらか1人でも助ければOK。今回は大公2人の救出に成功しているのでベルト大公が話しかけてきたが、ベルト大公が死んでリーア大公が生き残っている場合は、リーア大公が話しかけてくる。どちらと話しても内容はほぼ一緒。
8.サレヴォクを追いかけるべきではないかという大公に対する選択肢は2つ
 1を選ぶと、大公はサレヴォクの逃げた先を魔法で探知してくれる。
 2を選ぶと、大公は1と同じようにサレヴォクの行き先を探知してくれて、そこに主人公達をテレポートしてくれる。
 ※今回アデル嬢が選んだのは1。『死はいやになるほど見てきた』というこの台詞は、アデル嬢の今の心境にぴったり。でも実はこの選択肢は実に後ろ向きな選択肢なので、プレイヤーのお好みでどうぞ。なお、行き先はシーフギルド。ベルト大公との会話のあと、もう一度大公に話しかけて選択肢2を選べば、シーフギルドに飛ばしてもらうことは可能。
 ※ここでテレポートしてしまうと、グレータードッペルゲンガーの落としたアイテムを拾えないので、その意味でも飛ばされない選択肢というのもありw


 やった!!ついにやった!!私達は2人の大公を守り抜き、サレヴォクが飛んでもない悪人であるということを2人の大公に納得させることが出来たのだ!これで私達の濡れ衣を無事晴らすことが出来た。もう町の中でフレイミング・フィストに追われることもない。下水道の中なんて通らなくても、堂々と表通りを歩ける。だが、私達の仕事がこれで終わったわけではもちろんない。大公達にサレヴォクが逃げた先を魔法で探知してもらい、私達はその場所にやってきた。そこはシーフギルドだ。
 
「うわぁぁ!な、なんなんだお前ら!?」
 
 シーフギルドのメンバーであるデンコッドは、突然現れた私達を見て目を丸くした。無理もない。一刻も早くサレヴォクを追い詰めてくれという大公達の願いで、私達は大公宮殿からシーフギルドまでテレポートしてもらったのだから。デンコッドに、私達の他に誰か来なかったか尋ねたところ、鎧を着た大男とその手下らしい者達がやって来たという。やはりサレヴォクとその手下達はここに来たのだ。彼らは地下への階段を駆け下りていったという。その地下に何があるのか、シーフギルドの中でも知る者はほとんどいないらしい。ただ、デンコッドの話に寄れば、そこに行くつもりなら、相応の覚悟と装備が必要だとのことだった。シーフギルドの中で、今ではそれなりに名を知られるようになった私達は、ギルドの物流を仕切るブラックリリーから買物が出来るようになっていた。『金さえあれば何でも手に入る』そう彼女が豪語するだけあって、なかなかの品揃えだ。敵の魔法を解く効果のあるアローや、ポーションなどを買い込んで、いよいよ地下に降りるときが来た。この先に何があろうと、サレヴォク、あなたの運命はここまで。もう誰もあなたを信用していない。


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