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お気に入りのゲームたち

Lost Memory

発売元:Child Dream
価 格:第1部フリーウェア 第2部1000円 ※ベクターなどのダウンロードサイトで購入可
サイト:株式会社Child Dream ※専用ページにはトップのリンクからどうぞ

内容
 名もなき島世捨て人の集落に住むクロービスは、医師である父親サミルと二人暮らし。クロービスには不思議な力があるらしく、小さな頃からよくおなじ夢を見ます。バルコニーに立ち月を眺める少女。少女はやがて階下に降りていくのですが、途中悲鳴と共に消えてしまう・・・。そしていつもうなされて目覚めるのです。折しもサミルは旅に出たまま戻らず、心細い思いをしています。父の助手ブロムはそんなクロービスを心配して、散歩に出るよう勧めてくれるのですが、外に出て集落の人々と話をしても、話題は戻らない父親のことばかり。そんなある日、やっとサミルが帰ってきて、クロービスは久しぶりに父親と枕を並べて、安心して眠りにつくのですが・・・。夜中に父親が出かけ、ブロムの家に行く夢を見ます。何かに苦悩する父親と不安げなブロムの会話を聞いてしまうのですが、果たしてそれは夢だったのか現実だったのか、見当がつきません。

 その後サミルは病気になります。顔色は悪くないのに規則正しく弱っていく父親にどうすることも出来ないクロービス。ある日クロービスは、久しぶりに元気そうな父親に呼ばれて、ブロムのところに荷物を取りに行きます。ブロムは笑顔で迎えてくれるのですが、何か話し方がぎこちない。首をかしげながら家に戻ると、わずかの間に父親は冷たくなっていました。悲しみにくれる間もなく、クロービスはブロムから「エルバール王国に旅立つ」ことを告げられます。それが父の遺言であると聞かされ、旅支度のために家の中を整理しているとピアノの前になぜか見覚えのない楽譜が・・・。「Lost Memory」とだけ書かれた楽譜を何気なく弾いてみるうちに、クロービスは自分を取り囲むすべてのものが変わりつつあることを悟り、住み慣れた故郷からの旅立ちを決意するのでした。
 このあとエルバール王国でひょんなことから王国剣士の試験を受けることになるのですが、この先は実際にプレイして見てください。

感想など
 私とLost Memoryとの出会いはもうずいぶん前にさかのぼります。ゲームボーイの「ゼルダの伝説 夢を見る島」でRPGにはまったのですが、ゲームボーイの画面は小さくて見にくいので、パソコンで出来るゲームを求めて、しかもお金がかからない奴がいいなどと、手前勝手なことを考えながらベクターをうろついていて見つけたゲームです。キャッチコピーを読んで、最初現代版のゲームかと思ったのですが、何となく惹かれるものがあってとりあえず第1部を落として遊んでみました。結局序盤ではまりこみ、第1部の最後まで行かないうちに第2部を購入。通しで遊んで感動して、それから何周したかわからないくらい遊び倒しました。これで1000円は安すぎです!

 何度も繰り返しプレイしていて、気になってくるのはしゃべらない主人公クロービス。いろんなシーンで彼の考えていることを台詞にして書いているうちに、本格的に小説形式にしたくなってしまって生まれたのが、当サイトの一応メインコンテンツであるLost Memoryの小説です。このゲームの基本ストーリーを元に私が脚色しまくってお送りしているので、Lost Memoryファンには評価が分かれると思いますが、興味のある方はどうぞ。激長でございますが(^^;

21世紀版Lost Memory

発売元:Child Dream
価 格:プロローグフリーウェア 第1部〜第3部、第4部〜第6部、第7部〜第9部 各900円
    ※ベクターなどのダウンロードサイトで購入可
サイト:株式会社Child Dream ※専用ページにはトップのリンクからどうぞ

内容
 上で紹介したLost Memoryを開発元自らストーリーを追加した、言うなれば完全版です。登場人物も増えて、物語もかなり深く複雑になっています。

 序盤、クロービスの父親サミルは、護衛剣士ライザーと共に名も無き島に戻ってきます。途中謎の武装集団に襲われ、ライザーが彼らを食い止めている間に島に戻るために逃げるのですが、毒矢を打たれて瀕死の重傷を負います。島への道である井戸の底までたどり着くも、もはやこれまでかとあきらめますが、なんとサミルの道中をなぜか夢に見ていたクロービスの機転で間一髪たすけられることに。無事親子の再会を果たしますが、その後サミルは毒がもとで息を引き取り、サミルの持つ「何か」を探して謎の武装集団が島を襲い、クロービスとブロムは逃げるように島を旅立つことに・・・。

感想など
 Lost Memoryの単なる焼き直しにとどまらず、様々な謎が追加されて最初から最後までハラハラどきどきで物語を進めることになります。ただ、最後の敵や古代の神話など、いろいろと追加された設定に関して、以前からのLost Memoryファンの評価はさまざまなようです。以前のLost Memoryではよくわからなかった物語の背景などもしっかりと描きこまれていて、私はとても楽しめました。でも前作より遙かにボリュームがあるので、なかなか頻繁にプレイして楽しめないのがつらいところです。

バルダーズゲート+テイルズ・オブ・ザ・ソードコースト完全版

発売元:セガ・エンタープライズ
発売日:2000年7月
価 格:約1万円 ※1999年に発売されたゲームの完全版を購入
サイト:セガPCローカライズゲーム公式ページ
詳 細:へたれ攻略ページへ

内容
 このゲームは海外の超有名RPG「D&D」のルールに基づいて作られているゲームです。このルールもいろいろありまして、2005年現在だと3.5版が出ているのですが、バルダーズゲートが出た頃のルールは「AD&D2E」らしいです。物語の舞台は、広大なD&Dの中の「フォーゴトンレルム(忘れられた領域)」という場所にあるソードコースト(剣の海岸)。主人公はその海岸沿いにそびえ立つ要塞「キャンドルキープ」に住んでいます。主人公はプレイヤーが好きに作れるので、男でも女でも、人間でもエルフでも他の種族でも、作ったキャラクターなりに物語が進行していきます。

 ある日主人公は、養父のゴライオンから、突然住み慣れたキャンドルキープを旅立つことを告げられ、その旅支度のためにキープの中を一巡りするのですが、途中妙な男に二度も命を狙われ、町の人々はなぜか早くゴライオンと合流するようにとせかします。さっぱりわけがわからないまま主人公は旅支度を調えてゴライオンに会いに行き、あたふたと旅立つことになるのですが、キャンドルキープを出た直後、謎の武装集団に襲われ・・・・という、これもやっぱり私の好きな「騒動巻き込まれ方主人公」のお話です。

感想など
 海外で発売されたゲームの日本語版です。一部に入っている音声は英語のままで、テキストだけが全部日本語に直してありますが、誤訳珍訳も結構ありまして、まあそれを「商品として完全じゃない」ととるか、「笑えるからいいわ」ととるかで評価は分かれるかも知れませんね。

 とにかくキャラメイクの自由度が高いのがいいです。性別自由(選択肢は二つだけだけどw)、種族は、人間、エルフ、ハーフエルフ、ドワーフ、ノーム、ハーフリング、の中から選べて、クラスもパラディン、ファイター、レンジャーの戦士系、バード、シーフのローグ系、メイジ(魔法使い)、クレリック、ドルイドのプリースト系と、かなりの幅があります。どんな種族のどんなクラスを選んでも、ちゃんと話はそれに合わせて進みます。購入当初の私の印象は「顔グラフィックがかわいくない」でしたが、それも自分で顔グラフィックを作って使えることがわかって解決。いや、ほんとうにデフォルトのグラフィックはかわいくないです。美的センスを疑いたくなるようなものもあります(^^;。

 このゲームの売りは、「すべてのフィールドは一枚ずつ手書きしてあって、使い回しがない」でして、実はそれに惹かれて買ってしまったようなところがあります。購入してから試しにグラフィックを保存して並べてみましたが、本当にまったく使い回しはありませんでしたね。特に全体マップ中央付近の町などは、道の切れ目までぴったりと合わせられました。2005年の今は3Dが主流になってしまって、こういった2Dのゲームはどんどん少なくなってきています。グラフィックも当時はきれいだったのですが、解像度が640×480だけなので、17インチディスプレイでは伸びすぎて一部モザイク状になってしまったりしています。でもそんなことは気にならないほど、何度でも遊べて何度でも楽しめるゲームです。現在はほとんど手に入らなくなってしまったのが残念ですね。こういう良いゲームは、長く販売してほしいものです。

 テイルズ・オブ・ザ・ソードコーストというのは、バルダーズゲートの拡張シナリオです。本編攻略に直接関係はないのですが、レアアイテムと経験値ゲットのためにチャレンジしたいところです。シナリオは3つありまして、いつでも挑戦できるのですが、ゲーム開始直後あたりでいくのは無謀です。第4章を終わったあたりが無難かも知れません。

バルダーズゲート2+スロウン・オブ・バール

発売元:セガ・エンタープライズ
発売日:バルダーズゲート2〜2001年7月 スロウン・オブ・バール〜2001年11月(現在は二つ合わせた完全版発売中)
価 格:二つ合わせて約1万2000円
サイト:セガPCローカライズゲーム公式ページ
詳 細:へたれ攻略ページそのうち掲載予定

内容
 バルダーズゲートの続編です。前作でソードコーストを戦争の危機から救った主人公でしたが、バルダーズゲートの大公達とそりが合わず、ふたたび旅立つことになります。その後何者かに寝込みを襲われ、ハッと気がつくと薄暗い地下の檻の中。しかも不気味な男がちょくちょくやってきては魔法などの攻撃をかけてくるのですが、主人公はなすすべもなくやられっぱなしです。ところがその地下で戦いが起き、それに乗じて逃げ出してきたイモエンが主人公の檻を開けてくれて、二人はここから逃げ出すことに。なんとジャヘイラとミンスクも捕まっていると聞き、二人を助けて地上への脱出を開始します。

 そのご無事地上に出たと思ったらイモエンが不気味な男と一緒に捕まってしまい、主人公はイモエンを救うために残された仲間と共に行動を開始する・・・というのが物語の冒頭部分です。このゲームは今発売中なので、ぜひ売り切れないうちにプレイしてみてください(笑)

感想など
 バルダーズゲートのまるっきりの続編で、主人公もおなじなので、キャラデータのインポートが可能です。さらにキャラメイクの自由度が上がり、クラスも増えて、ますますプレイの幅が広がりました。拡張シナリオのスロウン・オブ・バールは、バルダーズゲートの拡張シナリオと違って、このシリーズの完結編です。バルダーズゲート2で自分を狙う魔の手をなんとか退けた主人公でしたが、その後の進むべき道を探るためにテシヨールの森に足を踏み入れたところから物語が展開していきます。次々に強大な敵が主人公の前に姿を現し、物語も加速していくのですが、そこにほっと一息、ウォッチャーズキープというダンジョン探索の話が。これは本編とは関係のないシナリオですが、なかなかおもしろいシナリオなのでぜひプレイすることをおすすめします。レアアイテムもますます増えて、爽快なプレイが楽しめます。

アイスウィンド・デイル

発売元:セガ・エンタープライズ
発売日:2001年5月頃・・・かな
価 格:約1万円
サイト:セガPCローカライズゲーム公式ページ
詳 細:へたれ攻略ページそのうち掲載予定

内容
 物語の舞台は、バルダーズゲートシリーズと同じく、広大なD&Dの中の「フォーゴトンレルム(忘れられた領域)」ですが、バルダーズゲートの舞台となったソードコーストよりも遙か北の地方「ノース」と呼ばれる場所です。寒さが厳しく地形も険しいそんな場所にも、人々はたくましく生きていました。ラクディネシアの湖のほとりに位置する、イーストヘイヴンと言う町から物語が始まります。

 イーストヘイヴンの酒場で、南からの旅行者の一団(これが自作キャラのパーティーということになります)が酒を片手に話をしていると、イーストヘイヴンの実力者フロスガルが彼らに近寄ってきます。最初は単なる挨拶かと思われましたが、どうやらフロスガルは彼らを警戒している様子。この町に害をなすつもりなら容赦はしない、彼はきっぱりと言い、さらに仕事をする気があるなら自分を訪ねてこいといって去っていきます。そのあと酒場の女主人に虫退治を頼まれたり、酔っぱらいに酒を買ってきたり、細かい仕事をして小銭を稼ぎ、主人公の一団はフロスガルに会いに行こうということになります。

 さてフロスガルに会うと、とっくについているはずのキャラバン隊がこないので調べてきてほしいとの話。そこでキャラバンが来るはずの方角に向かって歩いていくと、洞窟の前にそのキャラバンのものらしい荷馬車が・・・。キャラバンはオーク達に襲われていたのでした。この小さな事件をきっかけに、主人公達は少しずつこのノースで起きている不可解な出来事に巻き込まれていきます。同じように奇妙な出来事に悩まされているクルダハルの町からの救援要請を受け、フロスガルが組織した遠征隊に加わった一行は、途中フロストジャイアントの襲撃に遭い大雪崩に巻き込まれてしまうのです。たまたま浅いところに埋まっていた一行は命からがら脱出しますが、他の遠征隊のメンバーはすべて生き埋めに・・・。もちろんフロスガルも例外ではありません。途方に暮れた一行は、雪崩を目撃していたという世捨て人の老人に道を尋ね、クルダハルを目指して歩き始めるのでした。

感想など
 この物語には決まった生い立ちを持つ主人公は存在しません。仲間になるNPCも存在しないので、最大6人までのパーティーキャラをすべて自分で作れるのが魅力です。好きな種族、好きなクラス、好きな性格で作った自作キャラ達を操っての冒険はとにかく楽しいものです。ただし、その分シナリオは一本道で、いささかお使いの繰り返しに感じることもあります。でも途中から主人公達は仕事を依頼してくれる人物を失い、自分達の力でこの地方で起きている出来事の謎を解こうと立ち上がるのです。ここからがおもしろいですね。主人公達にはいろいろな人物が近づいてきますが(たまに人じゃないのもw)最初の会話だけでは敵か味方かわかりません。友好的に話しているくせにじぶんの主張を絶対曲げない者もいますし、アンデッドのような存在でありながら主人公達を助けてくれる者もいます。そんな駆け引きを繰り返しながら物語を進めていくうちに、シナリオが一本道だなんてことはどうでも良くなってしまいます。実に秀逸なゲームなんですが、今ではめったに見かけませんね。思ったほど売れなかったらしく、拡張シナリオはローカライズされずじまい。アイスウィンドデイル2は、なんと別の会社から発売されてしまいました。実に惜しいことです。