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プロローグ

プロローグ扉
 
 
 ここはキャンドルキープ。フォーゴトンレルムの中でも険しさで知られる海岸、ソードコースト沿いにある。町と言うよりは要塞のように、周囲を高い城壁で囲まれており、町の中央には大図書館がある。中に入るとすぐに、このキープを開いたと言われる賢者アラウンドーの銅像が出迎えてくれるのだが、いつも睨まれているようで気分がよくなかった。この町は退屈だ。いずれはここを出て行きたいと思っていた。でもこの町は、出るのはたやすいが入るのは難しい。キープに入ろうとする者は、必ず価値のある本を図書館に寄贈しなければならない。この町に生まれた時から住んでいることなど、何も意味も持たない。一度キープの外に出た者は、このルールを守らない限り自分の家に帰ることすら出来ないのだ。
 
 養父ゴライオンの教えを受ける以外は、キープの人達と会話を交わし、簡単な仕事をこなしたりしながら毎日を過ごしていた。ちょっとした小遣いを稼げる時もあるが、使うところはほとんどない。この街にある店は一件きり。キャンドルキープインを経営するウィンスロップが、鎧や武器を売る片手間に日用品などの雑貨を扱っている程度だ。ほしいものがあれば頼んで取り寄せてもらうことも出来なくはないが、特別ほしいものも思いつかない。ほんの少しのお金でも、貯めようと思えば貯められるだろうか。そしていつか、貯まったお金を持って、キープの外に大冒険に飛び立てたら・・・。
 
 それはあくまでも「夢」だった。そう、今日養父から、突然の旅立ちを告げられるまでは。理由を聞いても教えてくれない。ただ、どこかからかき集めてきたのかいくらかのお金を押しつけられ、旅の支度を調えるようにと命じられた。でもなぜか安心する。ここ最近養父はずっとふさぎがちで、何となく自分を避けているようなところがあった。でも今朝はとても元気に旅支度のために走り回っている。とりあえずキャンドルキープインに行ってみようか。旅に必要なものならあの店でも少しは売っていたはずだ。
 


プロローグ キャンドルキープ
キャンドルキープマップ
 
★ ゲーム開始直後に主人公が立っている場所。
 
マップのあちこちに緑色のローブを着たチューターがいるので、操作についてわからない時は彼らに聞くと教えてくれる。
 
施設案内
 
キャンドルキープイン
ウィンスロップが経営する宿屋。武器防具などが置いてある。二階に上がると客室があり、鍵付きの宝箱にはスターサファイアが入っているが、宝箱を開けた時点で衛兵が飛んでくる。捕まったあとの展開は未確認。ポーションなどで消えればうまく行く。
 
プリーストクォーター
謎の場所。なんなんすかね、この場所。ハンマーなどのアイテムあり。ここは鍵がかかっていない箱からなら何をとってもOK。
机:8G 箱の山:ウォーハンマー
 
テンプル・オブ・オグマ
オグマのプリーストに話しかけるとポーションなどが買える。
 
倉庫
荷物がいっぱい。ネズミもいっぱい。あちこちの樽や箱からシルバーリングなどのアイテムが得られる。でもたいしたことなし。
 
診療所
中でプリーストに話しかけると、「具合が悪いならポーションをあげよう」と言ってくれるので、ありがたくいただいておくこと。あちこちの引き出しから得られるアイテムもあるが、泥棒扱いになるのでやめた方が無難。
 
安宿
宿のくせに宿泊予約を受け付けている様子はない。
 
兵舎
やる気のなさそうな兵士がいる。(注:あくまでも管理人の主観です)
 
 
≪クエスト案内(マップ内の赤文字表示は敵)≫
 
A:ファイアービード・エルフェンヘアー
 テストリルにアイデンティファイのスクロールを預けているので、返してもらってきてほしいと頼まれる。テストリルはマップMのあたりどちらかにいる。移動しているので近辺をよく探すと、赤いフードのローブを着ているのですぐにわかる。
 スクロールを渡すと、EXP50、プロテクション・フロム・イービルの呪文をかけてくれる
 
B:フリディア
 主人公に優しく接してくれる天然のおねいさん。読んでいた本(ハルーアの歴史)をなくしてしまったので見つけてほしいと頼まれる。本はDのドレッピンが立っている場所の後ろにある干し草の中。
 本を渡すとEXP50、リンクスアイジェム
 
C:シャンク
 主人公に会うなり襲ってくる。倒して外に出ると、パルダが近づいてきて、会話イベント。襲われたことを告げると、早くゴライオンに会いに行けと言われる。
 倒すとEXP20、ダガー
 
※パルダ
 マルチプレイなどで自作キャラが二人以上いる場合は、主人公の命を狙っている何者かがいると教えてくれるのみにとどまる。
 
D:ドレッピン
 最初に話しかけるとフリディアの本のありかを教えてくれる。本を返したら用事を頼みたいからもう一度来いと言われる。後から行くと、彼の牛(ネッサ)の具合が悪いので、兵士のハルから解毒剤をもらってきてくれるよう頼まれる。ハルはマップGに立っている。ハルに話しかけるとハルからもお使いを頼まれることになるので一緒に解決できる。
 解毒剤を届けてEXP50
 
E:ジョンダラー&エリック
 主人公に戦闘指南をしてくれる。会話の流れで戦闘訓練になり、二人のうちどちらかに攻撃があたればOK。パーティーでの戦い方を覚えたければゲートワーデンのところに行けと教えてくれる。ゲートワーデンはマップOのあたりにいて、Hのオベのところに案内してくれる。
 
F:リーバー
 倉庫のネズミ退治を頼まれる。リーバー曰く「以前頼んだのにちゃんとやってない」そうで、頼まれると言うより命令っぽい。
 クエストクリアでEXP50、5G EXP1×ネズミ5匹=EXP5、樽からシルバーリング
 
G:ハル
 兵士のくせに兵舎に剣を忘れてきたので取ってきてくれと頼まれる。その際解毒剤が一緒に入っているからドレッピンに届けてやってくれと言われる。兵舎の右側の壁に置いてあるベッドの枕元に、鍵のかかっていない箱があるので、そこからハルの剣と解毒剤を持ってハルに話しかける。この時のハルの反応が「ゴライオンもよく頑張ってお前を育てたな」としみじみと言う時と、「お前をちゃんと育てるのは無理だと思ってた」と非難がましいことを言われる時があるが、どちらになるかの条件は未確認。アライメントが疑わしいかも・・・。ちなみに非難がましい時「時間がかかった」と言われるが、取りに行ってすぐに戻ってもこの台詞なので、時間経過は関係ないと思われる。
 剣を届けてEXP50、10G ハルの反応がいい時は20G
 
H:オベ(建物の中にいる)
 主人公にパーティープレイのやり方を教えてくれる。彼に話しかけると戦闘訓練を受けることになり、パーティーを組むために仲間を5人召還してくれる。彼らと組むのはこの時だけ。みんなちょっとしたアイテムを持っているが、それらを自分の持ち物にしてしまっても、訓練が終われば消えてしまうので意味なし。パーティーを組むと今度はオベがモンスターを召還してくれて、戦闘が始まる。こちらはダメージを受けないので何度でも戦えるが、あまりいつまでもやってると「えー加減くたびれたわい。そろそろゴライオンとこに行きなさい」というようなことを言われて、外に出される。このあと建物には入れなくなる。
 最後まで戦闘訓練をするとだいたいEXP18(戦闘で得られる経験値)
 仲間が増えた時に増えるゴールド 21G(なんか半端な数字だw)
 
※オベ
 マルチプレイなどで自作キャラが二人以上いる時は、ゲートワーデンとの会話が発生しないので建物には入れない。
 
I:カルボス
 安宿に潜んでいて、主人公を襲ってくる。倒して外に出てから画面左側に向かうと、カランが近づいてきて会話イベント。彼も「早くゴライオンに会いに行け」という。
 倒すとEXP20、ダガー
 
J:フラー
 ハルの剣を取りに兵舎に行った時に、彼に話しかけて「お使いがないか」と聞くとボルト購入を頼まれる。ボルトはキャンドルキープインのウィンスロップのところで買える。いくつ買っても渡すのは一つだけなので、一つで充分。
 ボルトを買ってきて渡すとEXP50、10G
 
K:イモエン
 主人公の幼なじみ。ゴライオンが急な旅立ちを決めた理由を知っているような口ぶりだが、とにかく早くゴライオンのところに行けと主人公をせかしてくる。
 
L:ゴライオン
 主人公の養父。主人公が旅立ちの支度を調えて現れるのを待っている。ここに来るのは一番最後に。
 
M:テストリル
 図書館の庭の中を歩いているので、アイデンティファイのスクロールを返してもらって、ファイアービード・エルフェンヘアーのところに届ける。
 
N:チャンターとその仲間達
 チャンターを取り囲むように4人のローブ姿の男達が歌を歌っているが、ただの歌ではなく、賢者アラウンドーの伝承のようなものらしい。聞いていても話しかけても特にイベントはない。
 
O:ゲートワーデン
 キャンドルキープの兵士達の総元締めらしい(と思われる)。このあたりを歩いていて、パーティーでの戦い方を覚えたければオベのところに行けと教えてくれて、案内してくれる。
 
※マルチプレイの場合は「ゴライオンに会いに行け」
 


 みんなが早く養父に会いに行けと言う。『養父』と言う言葉は自分にとって耳慣れた言葉だ。ゴライオンは本当の父ではない。では本当の両親はどこにいて、それは誰なのか。当のゴライオンはもちろん誰も教えてくれない。小さな頃から、ゴライオンは様々な話を聞かせてくれたが、ただ一つ、私の出生にまつわる話だけは何一つ聞かせてくれたことはなかった。本当の両親に会いたいわけじゃない。ゴライオンは優しい父であり、よき人生の師だ。彼が養父であったことがうれしく、また誇りに思っている。それでも時折心がざわめく。自分はいったい何者なのか、どこで生まれ、なぜゴライオンに引き取られることになったのか・・・。それもみな、時が来ればゴライオンが話してくれるだろうか。そう言えばファイアービード・エルフェンヘアーが妙なことを言って呪文をかけてくれた。
 
「今夜出会うかも知れない邪悪から身を守れるように」
 
 あれはどう言う意味だったのだろう。
 
 
 夕方、図書館の前でゴライオンと合流した。養父の顔は心なしかやつれて見えた。急な旅立ちのために忙しかったのだろうか。もう一度旅立ちの理由を尋ねた。でもゴライオンは『いずれ時が来れば話す』の一点張りだ。仕方なく、旅立ちの準備がすべて整ったことを告げると、もう暗くなろうというのにすぐに出かけると言う。外への門の前で、ゴライオンは昼間襲われた時の怪我を治してくれた。自分の一撃を受けて倒れた男の顔が浮かぶ。あんなことは初めてだ。それがおなじ日に二回も起きた。その話を聞いた養父は悲しげに首を振ったが、何も言わなかった。
 
 いよいよキャンドルキープの門を出る。この門の向こうは自分にとって未知の世界だ。いざ出て行くとなると胸がどきどきする。ゴライオンのあとについて、外の世界への記念すべき第一歩を踏み出した。これからいったい、どんな冒険が待っているのだろうか。
 

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