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小説裏話 2006年10月

10月掲載分の裏話です。小説とあわせてお読みくださいませ。


53章掲載
2006/10/04 掲載
 
こんにちは。
 
 53章掲載です。とっくに出来ていたのに予定通りの掲載が出来なかったのは、まあ悪い癖が出たと思ってください(^^;
 何とも緊迫感が感じられなくて、中盤を何度か加筆したり書き直したりしていました。今でもまだ今ひとつという感じはしますが、どうも私にはこれが限界らしいのでこれで掲載(^^;
 
まずは新キャラ&再登場キャラ紹介です。
 
 
ドゥルーガー 70歳前後
王立医師会の会長。頭が固い権威主義者と思われているが、実は誰よりもこの国の医療の行く末を案じている人物。昔王立医師会に籍を置いていたサミルとブロムを知っており、一時期はブロムの上司でもあった。そのころに何かあったらしく、どうもブロムに負い目を持っているらしいが、それについては何も語らない。クロービスに協力してアスランの蘇生に力を尽くしてくれるが、何か別の意図も持っているらしい。
 
ハインツ 50歳前後
王立医師会の主任医師の一人。飄々とした人物で、物事にこだわらないタイプ。20年前、クロービスが相方カインの風邪を治した薬草茶の噂を聞きつけ、クロービスにレシピを聞きに来た医師見習いがこの人。それ以来クロービスとは会えば挨拶をしたり、薬草などの情報についてたまに情報交換をする仲だった。クロービスが医学博士の称号を贈られることになったとき、城下町に出てきて医師会で仕事をするよう勧めてくれたほど、クロービスの腕を評価している。前章に出てきたデイランド医師とは実は異母兄弟。
 
レイナック 80歳過ぎたくらいかな
回想偏にも出てきたエルバール王国の最高神官にして御前会議の筆頭大臣。現剣士団長オシニスとは、オシニスが入団間もない頃ひょんなことで知り合い、以来軽口をたたきあえるほどの仲。元々は国王フロリアの父親の腹心だったことから、父親代わりとしてフロリアの行く末を案じている。今回クロービスが城下町に出てくることをオシニスから聞き、密かにとある計画を巡らす。さてその計画とは・・・。
 
 
今回はこんなところです。で、以下53章ネタバレ
 
 アスランを助けるために、無理矢理彼の受けた傷を治そうとするクロービス。今回はクロービスをはじめとする医師達の奮闘がメインとなります。ここで出てくる蘇生の呪文についての記述を読まれて、「何でいきなりこんなに難しくなったの?」と思われる方も多いかと思います。しかしクロービスが語っているとおり、人間を死の淵から呼び戻す、場合によっては死地にある魂を無理矢理肉体に戻すようなこの作業には、やはりそれなりの危険がつきまとうはず、と言うことで、こんな設定となりました。ただし、以前ハース鉱山編でイシュトラが死んだあとクロービスが語っていたように、心臓に傷さえつかなければ、さらに出血がひどくなく死んですぐだったら、蘇生の呪文はほぼ99%以上の確率で成功します。その時患者は何事もなかったように起きあがり、少し休めば普通に動き回ることが出来るようになります。
 
 今回はいろいろと悪い偶然が重なり、相当危険な状態での治療となりました。何とか呪文は成功したようですが、果たしてアスランは無事に目覚めるのか、今までと同じように話したり出来るようになるのかどうか。そしてそのアスランを前にして、イルサはなんと声をかけるのか。このあたりは次回で描いていく予定です。
 
 そして最後にでてきたクロービスとオシニスの会話。このあたりは回想編で明らかにしていく予定の部分なので、いまのところは「なんかあるらしい」程度に考えていてください。
 
 あいも変わらず話の進みが遅くて申し訳ないですが、このあたりは丁寧に描いていきたいところなのでご勘弁のほどを(笑)
 

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