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小説裏話 2006年7月

7月掲載分の裏話です。小説とあわせてお読みくださいませ。


異様に早い51章掲載
2006/07/19 掲載
 
こんにちは。
 
 なぜか早々と51章が出来てしまいました。実は相も変わらず激長になりすぎまして、いくら何でも入れたいこと全部書いてたら凄まじい長さになりそうだったので、途中で一区切りしたと言うのが真相です(^^;
 
今回もまずは新しい&再登場人物の紹介です。
 
トゥラ 18歳
 歓楽街の『ヘブンズゲイト』という店の娼婦。店での名前は『シエナ』。元はスリで、たまに『指の訓練』をするのがくせ。クロービスの懐を狙って見破られたことで、なぜかクロービスに懐く。つきあっているという王国剣士から結婚を迫られているが、当然ながらすぐには無理なのでどうするべきか悩み中。相手の王国剣士はおまけ6に登場のラエル。
 
※おまけ6ではラエルはかなり盛り上がっていたようですが、トゥラとの温度差はかなりのもの。このままうまくいくかどうか・・・(--;
 
ミーファ クロービスより確か一つ上(^^;
 外伝に出てきたカイン(クロービスの相方のほう)の幼なじみ、双子の片割れ。今では『我が故郷亭』のマスターであるラドの妻。カインに拒絶されてからも何かにつけ彼のいた場所などを訪ねて歩くという、いささかストーカーっぽいことをしていたらしいが、カインの死後は踏ん切りがついたようで、今ではすっかり宿屋のおかみ。
 
ロージー 16歳
 ラドとミーファの娘。『我が故郷亭』を継ぐべく奮闘中だが道は遠し(笑)。料理の腕はなかなかだが、最近の若者らしく、地道な努力が今ひとつ苦手。師匠が親や祖父なので、甘えている面もあり。
 
セディン 50歳過ぎくらいかな。
 クロービスが王国剣士となるきっかけをくれた、雑貨屋の店主。シャロンとフローラの父親。フローラから聞いていたよりもかなり病状は思わしくないらしい。娘達の行く末を案ずるよき父親だが、実はシャロンの不可解な行動には気づいていて、密かに悩んでいる。
 
クロム&フィリス 共に26歳前後
 入団して6年の王国剣士のコンビ。初出はおまけ6。アスランとイルサが馬車に本を積んでいるとき、酔っぱらいを連行してきてくたびれていたコンビ。クロムはシャロン、フローラ姉妹と幼なじみ。明るく気さくだがいささか喧嘩っ早い性格で、同期の王国剣士スサーナに片思い中。フィリスはフロリアの元乳母モルダナの孫。初出は8章。クロービス達によく懐いていて、それがやがて自分も王国剣士になりたいという夢に繋がっていった。今のところ女っ気はなし。クロムは気功、フィリスは呪文の使い手。若手の中ではかなりの実力がある。
 
 
 さてここからは51章ネタバレ。
 もう少し後のエピソードまで入れる予定で進めていたのですが、テキストエディタに書いていた文を一太郎に貼り付けたら、なんとものすごい長さに(笑)。てなわけできりのいいところで一度出すことになりました。今回はけっこう新キャラ&再登場キャラが多かったので、彼らの境遇などもあちこちに盛り込みました。そのせいでよけいに長かったのかも。なんせ『我が故郷亭』で夢を見てから、翌朝の昼前までで一章使ってしまいました。最短記録更新かしら(^^;。
 
 ミーファとカインのエピソードですが、実はカインの旅立ちの朝の部分を作っていまして、そこで出来たエピソードです。このあたりはまだまだ公開できる状態にないので、どうするか思案中です。カインの死を未だに引きずるクロービス達と、きっぱりと振り切ったミーファ。対照的ですね。今ではすっかり明るい宿屋のおかみさんです。この宿屋の人達は、子供達以外は全員カインに縁のある人達なのですが、みんなそれぞれ自分の中で決着をつけたようです。このくらいの潔さをクロービス達も見習いたいところですが、カインを自分の手で殺してしまったクロービスとしては、そう簡単に気持ちは切り替えられないのでしょう。
 
 トゥラとクロービスのやりとりは大分前に作ったものなので、あちこち手直ししましたが、けっこう気に入ってます。クロービス、若い娘に振り回されるの図(^^;。彼女には今後も振り回されることになりそうな予感・・・。さてどうなりますことやら。
 
 そしてセディンの店でのクロムとフィリスのやりとりも、トゥラのエピソードと同じ頃に作ったものです。セルーネの話題など、ローランで前倒しにしたエピソードに関する手直しをしましたが、こちらもなかなかお気に入りだったりします。今まで出てきた王国剣士というと、無鉄砲を絵に描いたようなルノーとテレンス、まだまだ若葉マークなティナとジョエル、すっかり落ち着いてベテランの風格を漂わせるリックとエルガートと、わりと極端なコンビばかりだったので、このあたりで、回想シーンならオシニスとライザーに匹敵しそうな若くて活きのいいコンビに登場してもらいました(笑)。
 
 セディンの病気、シャロンの不穏な行動、若者達の恋の行方と、けっこういろいろ出てきましたが、張りっぱなしで忘れないよう、ちゃんと伏線は形にしていきますので、まずは異様に早い、どっか誤字脱字とか変な文章がありそうな51章をお読み下さりませm(__)m
 
 

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