2月掲載分の裏話です。小説とあわせてお読みくださいませ。
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46章掲載♪ 2006/2/1 掲載 |
47章今度こそ予定通りの掲載♪ 2006/2/26 掲載 |
46章掲載♪
2006 2/1 掲載
こんにちは。
46章掲載です。なんとか一ヶ月で出来ました。今回はけっこうスムーズに話が進みまして、しかもそんなに長くない!(笑)
久しぶりに新しい登場人物です。20年前に出てきていた人達は、年齢も現在の境遇も違っているので、あらためて紹介です。
ケイティ 40代(初出35章、ちょい役では8章)
ローランの宿酒場『潮騒亭』の元看板娘で、20年前、当時潮騒亭の厨房を仕切っていたシェフと結婚して跡を継いだ。見かけは明るく屈託のない看板娘の頃と変わらないが、すっかり宿屋のおかみ業が板につき、人を見る目の確かさは相当なもの。息子と娘が一人ずついて、息子は宿屋の荷物運び(ポーターみたいなものです)やウェイターをしている。娘はウェイトレスやベッドメイキングなど、もっぱら裏方の仕事。どちらが跡を継ぐかは未定らしい。
ジャラクス 40代後半
エルバール城下町にある王国最大の雑貨商ガリーレ商会の経理担当者。現在の当主の腹心として今回のような極秘事項の調査にもあたる、なかなかの切れ者。北の島には何度も足を運んでいるのでグレイなどとは顔見知り。北の島から王国へと向かう船の中でクロービス達に近づいてくる。
ドーソン 50代前半(初出8章)
クロービスが世話になった王国剣士。20年前は相方キリーと共にローランの常駐剣士だった。久しぶりに尋ねたクロービス達に、今まで王国で起きた出来事をいろいろと教えてくれる。
さてここからは46章ネタバレです。
とうとう島を出たクロービス達。ところがその船の中でもう不穏な動きが・・・。そして久しぶりに尋ねたローランはのどかな村から大きな町へと変貌を遂げ、20年の歳月をまざまざと感じさせます。船の中で出会った不審な男ジャラクス。怪しい人物ではなさそうで、彼の口から語られた『薬草価格の高騰』について、このあとクロービスも独自に調査を開始することになります。セルーネの件は一通りドーソンから聞くことが出来ましたが、昔の一件がいつの間にか公になり、トーマス・カルディナ卿はなんと失脚していました。実に複雑な気持ちです。それに未だ行方がわからないライザー夫婦の動向も気になるところ。ウィローが言うように、ライザーはオシニスからの頼み事を引き受けたために城下町へと向かったのか。だとしたら完全武装できるほどの装備を持って出たのはなぜだったのか。謎は深まります。47章でローラン編を終わらせるべく現在順調に進めていますが、予定は所詮未定なので何とも言えません(笑)
珍しく順調に出来上がった46章、どうぞお読みくださりませm(__)m
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47章今度こそ予定通りの掲載♪
2006 2/26 掲載
こんにちは。
47章完成です。今回はわりと早く出来ました。実はもっと前に出来ていたのですが、早くできたときくらいちゃんと校正しようと何度も読み返していたら、結局また長くなってしまいました。この章でローラン編を終わらせようというもくろみは、もろくも崩れ去ってしまったわけです(^^;
今回は新キャラ&懐かしキャラ大量です(笑)まずは紹介をば。
デンゼル 現在80代になんなんとするところ 35章に登場
ローランの診療所を経営する医師。クロービスの研修のときに出会って以来の知り合いなので初出はもっと前なのですが、当時はチョイ役でした(笑)。名前がついて紹介されているのが35章です。歳のわりに超元気。とはいえ高齢なので、そろそろ診療所の跡継ぎも決めておきたいところ。アーニャが継いでくれることを望んでいるようですが、アーニャもその気なので問題なしのようです。
アーニャ 34歳くらい 初出35章
デンゼルの孫娘。昔はいたずら好きのお騒がせ娘だったが、今では医師として祖父のあとを継ぐべく、ローランの診療所を手伝っている。いつも明るく面倒見がよいので、看護婦達にも慕われている。セラフィと母親のことをとても心配していて、何とかならないものかと頭を悩ませている。2児の母。
セラフィ 16歳
通称セーラ。ローランの診療所の看護婦。看護の仕事をするうちに医師になりたいという希望を持つようになり、デンゼルとアーニャの元で勉強しているが、ローランの診療所の仕事が忙しく、なかなか思うように勉強がはかどらずに悩んでいる。ローランの南に位置するファロシア村の出身で、実はカイン坊の相方アスランの妹。母親と仲たがいをして家を飛び出したきり帰ろうとしない。
テレンス&ルノー
ローランの南に位置するファロシア村の警備にあたっている王国剣士のコンビ。入団して5年近くたち、若手の中ではなかなかの腕前だが、自分達の腕を過信しやすいことと状況判断の甘さで、剣士団長オシニスの評価はいまひとつ低い。
ギード 40代後半
ファロシア村で雑貨の中卸を営む商人。商売人としてはなかなかの腕だが、身勝手で強引なやり方に反感を持つ者は多い。歳の離れた妻との間に二人の子供がいる。
ノイラ 32〜3歳
ギードの妻。ギードとの間に生まれた二人の子供を何より大事に思っている。夫の強引なやり方に不安を感じ、何かにつけて諭そうとするが、夫が聞く耳を持たないことに心を痛めている。
トラス 50代前後
ギードに雇われている御者。馬の扱いが巧みで、ギード夫婦には信頼されている。ギード夫婦への忠誠心が強く、執事のような仕事も任されているらしい、根っからの善人。
登場人物達の中で、ギードとノイラの名前が出てくるのは次章なんですが、この章ですでに台詞付きで登場しているのでここで紹介しておきます。
さてちょいとばかり中身の解説。ネタバレなのでご注意。
今回のお話は、ゲームで言うならサブクエストというところでしょうか。序盤では、クロービスの回想も交えてセルーネの話を少し詳しく載せました。このエピソードはもともともっと後に出す予定だったものなんですが、前回46章を書いているとき、『ローランに来たのに誰にも会わずに城下町に行ってしまうのは不自然』と思い始めまして、さらに『となると、昔の知り合いに会ったのに、他の知り合いが今どうしているのかを聞かないのも不自然』となりまして、結局このあたりで、ロイの手紙の中のなぞ『セルーネの結婚相手』に関して出すことになりました。46章を作っている時点では、ちょっとだけ出して詳細は後から、とも思ったのですが、先のことはあてにならないので(自分で言っててどうする(^^;)ここで詳しく出すことにしました。実はこのエピソードの背景は、うちの小説で言うなら回想編のラストあたりに起きる出来事なんですよね。ゲーム本編で言うと、ラストボス戦のあとです。なので出来ればあとにと思ったわけなんですが、流れとしてここで出さないほうが不自然に思えてしまったので、できる限りネタバレを避けて、必要な部分のみを台詞にして何とかまとめました。
でもこの話はさかのぼってみると、ロイの手紙を書いている時点で彼らが御前会議に呼ばれたときのことを書いていて、『今のベルスタイン公爵は女だ』という話を載せようと考えていたのですが(この時点でセルーネ再登場は決まってました)、ロイはセルーネと顔見知りだっけと気づいて、では気づかないほうが不自然だなあと考え始めたところから始まっているので、出さずにすませようという考えのほうが甘かったかも(^^;
ところで、セルーネがローランドとの結婚を決意するのでの間には、当然いろいろと葛藤があったかと思います。そのあたりについては、大筋はまとまっていますがそれを出すかどうかは未定です。本人にしゃべらせたくともそう簡単に話しそうにないし(笑)
そしてローランでの新しい出会い。アスランの妹セラフィの登場です。かなりの美人のようなので、それは多分母親譲りなんでしょうな。しかしこの年頃の女の子ってのは異常なまでに潔癖性なところがあるので、母親が昔していた仕事についてどうしても納得できていないようです。難しいですねぇ。しかもこの件の打開策をもとめて彼女の両親に会いに行ったのに、会えずじまいの挙げ句にモンスター騒ぎに巻き込まれ、さらに王国剣士に不審人物扱いされと、クロービス君踏んだり蹴ったりです。ここでは珍しくクロービスが怒ってます(笑)いままではどちらかというと穏やかな雰囲気で来ましたが、彼は仕事のこととなると妥協しないので、相手が誰であろうと怒鳴りつけたりするのです。まあこのあたりは、クロービスの意外な一面と言うところでしょうか。しかしこの章を書き始めた頃は、戦闘シーンなんて出てくる予定はなかったんですが・・・。久しぶりに風水術なんか使いまして、気功なんかも使えちゃうらしいです。クロービスが気功を使えることについては、前章でもちょいと話が出てきましたが、なんでわざわざ彼がカイン(昔の相方のカインです)に気功などを教えてもらうことになったのか、その辺のエピソードは回想編に戻ってから出てくる予定です。それにしても現代版の王国剣士君達はいささか情けないです。普段はそうでもない思うんですが、どうにも思慮が足りないというか、思いこみが激しいというか・・・。もっとも、目の前にうじゃうじゃいるモンスター達をものともせず、風水術なんかで軽く注意をそらして見せたり、難なくモンスター達をかき分けて馬車にたどり着いちゃったり、医者だと言うわりに麻痺の気功なんか使っちゃたりしては、そりゃ胡散臭い目で見られるのも道理と言えば道理ですな(^^;
次回で一応ローラン編が決着する予定なんですが、さてどうなります事やら・・・(^^;
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