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小説裏話 2004年2月

 このページは旧HPの過去ログをそのまま掲載しています。文中に「一押しの本」や「好きなゲーム」などのコンテンツが出てくることがありますが、これらは旧HPの時のもので、現在はありません。
31章ですぅ(^^;
2004/2/8掲載
はやばやと32章(^^)
2004/2/14掲載
32章補足
2004/2/15掲載


31章ですぅ(^^;
at 2004 02/08 23:56 編集
 
こんにちは。
 
さてやっとこさ31章が出来ました。
・・・でもやっぱりカナから出られませんでしたぁ〜(;_;)
 
 ここで思いっきり言い訳をさせていただきますと、当初の予定では、ゲーム本編同様このあたりはさらっと流してさっさと北大陸に舞台を移し、剣士団の先輩達と再会して・・・と言う話でほとんど出来上がっていました。ところが書いてくるうちにいろいろと説明不足のところを補い、どうしても入れたいエピソードを入れ・・・などとやっていましたら、前回のように長いばかりで全然話が進まないという事態になってしまいました。これではいかんと思いまして、31章で北大陸帰還を目指して、出来上がっていたものを読み返して掲載するぞと思ったものの・・・前回みっちり入れ込んだエピソードの結末を入れなければならないことに気づきまして、もうこうなりゃヤケでい!と居直りました(^^;
 南大陸での出来事は、最初からあとまで引っ張る予定のもの以外は尻切れトンボで終わらせたくなかったので、何とかがんばって、ここまでで一通りの決着をつけることにしたわけです。
 そしたらアナタ!ハッと気がつけば、北大陸に帰ったところのページ数を見たらなんと60ページ目!いくら何でもこれを一つの章にはまとめきれないので、またまた半分に分けました。出来れば32章も同時掲載したかったのですが、そちらはもう少し練りたかったのと、2/3からインフルエンザで寝込んでしまい、頭の回転がいつもの100分の1くらい遅くなってしまったので、とりあえず完成した部分だけと言うことになりました。
 
 とりあえず登場人物の紹介などを・・・
 
ジェド 50代くらい
 ウィローの近所に住むハース鉱山の元鉱夫。デールにクビを切られたことを恨んでいたが、デールの本当の気持ちを知り、ウィローの家に娘を連れてわびに来る。娘の友達であるウィローを、父親のことは別にしてかわいがってくれた人。5年前の鉱山の落盤事故の生き残り。
 
ジョスリン 22〜3くらい
 ウィローの幼なじみで、一番の親友。家も近くで、ウィローの家とは家族ぐるみのおつきあい。小さな頃から「自分の居場所」=愛する人の隣 をいつか見つけることにあこがれている。いつでもウィローの味方で、32章でもウィローの選んだクロービスを(父親の猛攻からw)援護してくれる。
 
 以下、31章ネタばれです。副題の意味から
 そもそも何でこんなにこのあたりが長くなったのかというと、突然やってきたカインとクロービスが、そう簡単にカナの村の人達に受け入れられたとは思えないと考えたのがきっかけです。王国剣士に対するわだかまりもあるし、村の人気者であるウィローを、案内人として村から連れ出してしまった(真相はどうあれおおかたの村人はそう思っています)ので、彼らにあまりいい印象を持たない人もたくさんいたわけです。そしてひょっこり戻ってきたと思ったら、なんとまだハース城には行き着けてないから、またウィローを連れて行くと言うし、「なんだあいつら・・・」「若い男が二人してウィローを連れ回して・・・」などと村のあちこちでささやかれ始めたのが実は、夢見る人の塔から戻ってきたあたりだったわけです。
 でもウィローの人柄は村人みんながよく知っていますから、「ウィローは父親に会わせてやると言われて仕方なくついて行ったんだ」「いや、言うことを聞かないと父親が殺されると脅されたんだろ」などという無責任な噂まで飛び出していきました。
 
 結局彼らが無事にカナに帰り着いて、しかも帰ってこなかった鉱夫達を全員無事に連れてきてくれたことで、一番悪い噂は何とか消えていきましたが、戻ってきた鉱夫達の口から事の次第を聞くにいたって、村にはまた新たな噂が・・・。それが31章で出てきた「奇妙な噂」です。この噂の本当の内容は、32章冒頭で出てきます。なかなかエグいというか、クロービス君お気の毒というか、まあそんな内容です(どんなんじゃw)
 
 そしてクロービスの持っているファルシオン。この剣の正体がやっとわかりました。いや〜、17章で剣の色が変わって以来、やっとこのエピソードに持ってくることが出来ました。ここで登場する『ルーンブレード』ですが、ゲーム本編では特別なものではありません。サクリフィアの村に行けばお店でばんばん売ってます。でも小説はゲームのように場所を変わるごとに装備を買い換えていくわけではないので、『ルーン』という神聖文字に神秘性を持たせまして、こんな設定にしてみました。ついでに言うと、この剣をサミルがどこで手に入れたのか、なんて設定も出来ていたりするのですが、その辺はここではまだあかせないので、まああとのお楽しみと言うことで(忘れたりしてw)
 
 それから、ここでもテロスの口からドリスの名前が出てきますが、別にドリスが実は重要人物、なんてことではありません。ドリスの場合は元武器職人という設定なので、あちこちの鍛冶屋さんと実は顔見知りであるということで出しただけです。
 
 さて、もうひとつ、ドーラの店の薬草庫、この建物の作りを読んでぴんと来られた方がほとんどでしょう。ほとんどの方が現役学生さん、もしくはつい最近まで学校に通っていた方々でしょうから。あ、私の『つい最近』というのは14〜5年前くらいまで含みます(笑)。なんつっても、私が学校に通っていた頃からはすでに20年以上経過しているもので(^^;
 あの倉庫のモデルは言わずと知れた正倉院の宝物庫と同じ『校倉造り』です。高温多湿の土地にあって四季を通じて温度差が少なく湿気もたまりにくい作りなので、カナの村にはぴったりだなーと思いまして。
 
 で、最後の最後にとんでもない言葉がウィローのお母さんの口から!?真相は果たして!?ここのエピソードも、入れるべきかどうか大分迷いましたが、どう考えてもウィローのお母さんがあの楽譜の出自を知らないって言うのは嘘っぽかったので、こんな話になりました。21世紀版Lost Memoryでは、ウィローのお母さんはサクリフィアの巫女様に大出世していましたが、うちの小説版ではごく普通の庶民の娘です。だから自分の夫が国王に招待されるなんてことはすごーーーい栄誉だったわけですな。ですから当然呼ばれた先で何があったのか、王様方とどんな話をしたのかなんてことを細かく聞いていたと思います。
 
 え〜・・・ぐだぐだと書きましたが、まあとにかく、31章をお読みくださりませ。次回こそは絶対に北大陸に帰ります!!
 


はやばやと32章(^^)
at 2004 02/14 23:56 編集
 
こんにちは。
32章が出来ました。というよりなんとかまとまりました。
 
とりあえずは登場人物の紹介を。
 
ジェラルディン 20代前半
ハース城の元衛兵。ゲイルと一緒に姿を消すが、ハース城の湖の船の上でクロービス達と再会する。実は台詞がないのですが、一応出てきたので紹介だけはしないとね〜(^^;
 
ノーラス 40代くらいかな
ハース城の元鉱夫。船大工として身を立てていたが、海のモンスターが活発になってきてから不景気になり、金になると評判のハース鉱山に働きに行っていた人。クロービス達に船の操り方を教えてくれる。
 
 さてと・・・以下32章ネタばれです。
 またまた「噂」の話を引っ張りました。言うに事欠いて実にしょうもない噂ですが、誤解されるような行動もなかったわけではないので、まあ仕方ないことかも知れませんね。あとは自然に治まるのを待つしかないのですが、クロービス達は旅立たねばなりませんので、この話はここまででおしまいです。
 カインとクロービスの南大陸での仕事はここまでで終わりを告げるわけですが、得たものは大きかったけれど失ったものもまた大きい仕事でした。ハース城の衛兵達との再会やウィローの船酔い、奇妙なモンスターとの遭遇などを経てやっと北大陸に帰ってきて見ると、なぜか王宮に黒騎士達が徘徊している・・・。王国剣士達よいずこ・・・。
 
 というわけで、次回からは懐かしい剣士団の仲間達が再登場になります。最初に再会するのは当然あの二人です(笑)
 南大陸編だけで10章分以上も使うとは思いませんでした・・・(^^;
 このあと・・・さてどこまでカイン坊ちゃんに話そうかな〜と今思案中です。ま、ここまで長くなっておいて今さら焦っても仕方ないんですけどねぇ。


 
32章補足
at 2004 02/15 20:34 編集
 
こんにちは。
32章について少し補足などを・・・。ネタばれですので、32章をまだ読まれていない方は読んでからのほうがいいかも。
 
 カインとクロービスが北大陸に帰り着いて、王宮を訪ねるとなぜか指名手配に・・・。これ自体はゲーム本編と同じなのですが、ゲームで指名手配になるのは実はクロービスだけです。ですが今回の話の流れや、その命令を出した人物のカインに対する複雑な感情なども考えて、うちの小説版ではカインとクロービスの二人を指名手配としました。そして彼らの「罪状」については、これは完全な私の思いこみ設定です。指名手配にして始末するにはそれなりの理由をつけないと、エピソード自体が弱くなりそうな気がしたのでこんな設定を作りました。この命令を出した人物の心づもりとしては、彼ら二人が他の王国剣士達と接触する前に、王宮に来た時点で始末するはずだったのですが、彼らがあまりにも早くひいたので予定が狂ってしまったわけです。
 
 このあたりのことは次回、本格的に書く予定なのでこのくらいにしておきます(^^)

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