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小説裏話 2003年12月

 このページは旧HPの過去ログをそのまま掲載しています。文中に「一押しの本」や「好きなゲーム」などのコンテンツが出てくることがありますが、これらは旧HPの時のもので、現在はありません。
28章掲載です(^^)
2003/12/11掲載
29〜30章掲載です(^^)
2003/12/31掲載


28章掲載です(^^)
at 2003 12/11 01:22 編集
 
こんにちは。
 
28章です。今回はそれなりの長さかなと。もっと長かったのですが、少し話を変えたかった部分がありましたのでここまでで一度切りました。
 
 えーと、まずは登場人物の紹介を。
 
イシュトラ 年齢不詳
クロービスの印象通り、傲慢で自信過剰な風水術師。ただし腕の方は確かなので相当な危険人物。ウィローの父親の名をかたり、ハース城を意のままに操っている人物。その理由は・・・!?
こいつは旧版Lost Memoryのハース城のボスキャラです。見た目の形容は、ゲーム本編の敵グラフィックから描写しました。
 
カルディナ卿 多分このころは60代かな
御前会議の大臣の一人。カインが言っていたように政治手腕はそれなりにあるものの、権力欲が強く、そのために目を曇らせることがしばしば。名前の由来は車だったりします(笑)
 
ガゼル 30代
ロコの橋の灯台守の一人。乗馬の技術に長け、カインを王宮まで送ってくれる人物。名前は『トムソンガゼル』と言う動物の名前から。まあ何となく思いついただけなんですが(^^;
 
 今回はイシュトラ以外はみんなちょい役です。それなりに重要な役どころなんですけどね。そしてイシュトラですが、小説には出てこないものの、私の思いこみ設定があるので少し紹介させてくださいませ。
 イシュトラは南大陸の遙か西側にある小さな島の出身です。そのあたりは大小様々な島が浮かんでいるのですが、人が住んでいる島はそれほどたくさんあるわけではありません。南大陸の西側ですから気候は穏やかな方で、作物などの実りもあります。暮らしていくのにはそれほど困りません。エルバール王国は北と南の両大陸は王家直轄ですが、そのほかの離島はほとんど貴族達の領地です。そしてこのあたりの島々を領地としているのはベルスタイン公爵家。
 イシュトラは小さい頃から風水術の才能を発揮し始め、若くして島の呪術師となりました。天気を占ったり、夫婦げんかの仲裁をしたりしているうちは平和だったのですが、よく当たると評判になって、他の島からまで占いをしてもらいに来る人が増えてくると、すぐに調子づき、依頼者から金品及び美人の娘などを取り放題(^^;
 そのうち島の運営にまで口を出し始め、自分に逆らう人を異端者呼ばわりして島から追い出すなど、好き勝手始めたので、島の長老が見かねて公爵に相談し、島から追放したわけです。イシュトラは自分を追い出した長老、島の人たち、そして公爵に復讐を誓って島から出たのですが、そこをフロリアの密偵に見いだされてデールの後がまに据えられたというわけです。ちなみに、彼に異端者呼ばわりされて島を追い出された人物が、一人だけずっと前に小説本編に出てきていたりします(^^;
 何で異端者呼ばわりされたかというと、イシュトラをソデにしたから。それだけです(笑)。そして彼女の生まれ持つ力を逆手にとって、皆に危険人物と思いこませて追い出してしまったというわけです。
 
とまあこんな思いこみ設定の元に、この章を作ってみました。以下28章ネタばれ
 
 冒頭のイシュトラとクロービスの会話で、イシュトラがフロリアに統治者として選ばれたというくだりは、全くの私の創作です。ゲーム本編では単にフロリアが王国を滅ぼすつもりだと言う話しか出てこないのですが、だとすると、イシュトラは自分が首尾よく役割を果たすことがイコール自分も含めたすべての人間の死だとわかっていて(単なる王国の滅亡だけならそうなるはずですよね)フロリアに手を貸していることになりますよね。でもイシュトラのゲーム本編の性格からして、それほど損な役回りを承諾するほど、こいつがフロリアに忠誠を誓っているとは思えなくて、こんな流れに持っていきました。イシュトラは王国の統治者になれるだの、フロリアと結婚できるかもだの、そんなえさをみせられて利用されただけなんですね。
 
 イシュトラが死んだことで、ハース城編に一応の決着がつきました。悲しい結末です。
そしてまた新たな謎が。パーシバルは最後になんと言いたかったのか。彼はデールのハース鉱山赴任とサミルの世捨て人の島隠遁にどう関わっているのか。そしてクロービスの力を押さえ込むための命綱である『防壁』の意外な弱点。イシュトラへの憎しみを捨てきれないウィローの苦悩。目の前でパーシバルを失ったカインとクロービスの慟哭。
 
 次回は、彼らがこの苦難を乗り越えて懐かしい北大陸へと向かいます。そこで目にしたものとは!?
 ご存じの方がほとんどでしょうけど、たまに知らない方もいらっしゃるので、あんまりなネタばれはさけておきます。21世紀版なかなか進まない・・・。時間がなくて・・・(;_;)


29〜30章掲載です(^^)
at 2003 12/31 01:05 編集
 
こんにちは。
今回はがんばりました。29章、30章同時掲載です。なんて言うとかっこいいですが、早い話が長くなりすぎて二つに分かれただけ(^^;。元々は一つの章に収まるはずだった話です。
 
 とりあえず登場人物の紹介。
 
ゲイル 年齢は考えてない(^^;
ハース城の衛兵の一人。下っ端の衛兵達の中では親分格。でも下っ端は下っ端なので重要なことは何も知らない。心底悪党ではないが、盗賊稼業が長かったので、ディレンの申し出に、自分が更生など出来るものかどうか疑問に思っている。
 
ウィンガー 23歳くらいかも
ハース城の衛兵。追いはぎのようなことをしていたところをイシュトラの手下リーデンに拾われてハース城へ。心底悪党なわけではないので、更生の見込みはあり。
 
 以下29〜30章ネタばれ
 さて困りました。ハース城編からすぐに北大陸編に戻るはずが、なしてこんなに長くなってしまったのでせうか(^^;。
 今回はほとんど登場人物、特にクロービス、ウィロー、カインの心理描写にこだわりました。まあカインとウィローの場合、クロービスから見た心理ってことになるわけなんですけどね。そしてあの冒険者との再会。第3章で登場したっきりのフリッツ君にやっと再会しました。この人は特別重要人物ってわけではないのですが、腕の立ついい奴です。ディレンとはなかなか気があっているようですね。実のところこの辺は、ハース城から出てきて、カインがパーシバルのことで悩みながら、クロービスはウィローのことで悩みながらカナまで帰ってきて、クロービスは思いがけずウィローの気持ちがわかって一緒に北大陸にって言う話になるわけだったのですが、そのつもりで書いていたらあちこち不自然な部分が出てきて、それを補っていたら話まで変わってしまいました。
 でもどうしても入れたかった話、ウィローのお母さんの話はきっちり入れられたのでよかったです。ここ書きたかったんですよねー。19年も夫を待ち続けた女性がゲーム本編ではさらりと流されすぎていたので、このあたりは最初からこだわって書いていました。21世紀版Lost Memoryでも、ウィローの母さんの設定が変わってましたよね。わたしゃ拍手送りたいくらいです。デールのスケコマシ顔が気になりますが(^^;(Child Dreamさまごめんなさい)
 
 前回裏話の次回予告では、もうクロービス達は北大陸に戻っているはずだったのですが・・・。それはどうやら31章でのことになりそうです。
 
 途中からがーっと進めて書いたので、誤字脱字のたぐいはあるかも知れません。その際にはご一報を(^^;
 


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