小説裏話TOPへ


小説裏話 2003年6月

 このページは旧HPの過去ログをそのまま掲載しています。文中に「一押しの本」や「好きなゲーム」などのコンテンツが出てくることがありますが、これらは旧HPの時のもので、現在はありません。
23章ですぅ(^^;
2003/6/12掲載
24章掲載です
2003/6/27掲載
おまけ2掲載です
2003/6/29掲載


23章ですぅ(^^;
at 2003 06/12 20:47 編集
 
こんにちは。
 
 23章がやっと出来ました。普通の長さです。本当は激長になる予定だったのですが、後半がどうしてもまとまらず、未だ推敲の真っ最中です。とりあえずまとまった前半部分だけでも一章分くらいの長さになってしまったので、先に掲載することに決めました。新しい登場人物の紹介をさせていただきます。
 
シェルノ 40代後半から50代前後
 「夢見る人の塔」の心理学者。クロービスの力を目覚めさせるのに協力してくれる人。後半クロービス達はもう一度彼女の元を訪れることになります。そして彼女の導きによって物語がクライマックスを迎えるという、かなり重要な役どころを担っています。当然ながらこのキャラは、ゲーム中に実際に登場します。彼女の見た目の描写に関しては、「21世紀版Lost Memory」に出てくるシェルノのグラフィックを参考にしていますが、前回の裏話で紹介した「21世紀版Lost Memory」のHPには彼女の顔は公開されていません。あのグラフィックは私のお気に入りです。
 
リータ 30代後半
 『思念感知の能力』をもつ夢見る人の塔の研究者。シェルノの古くからの助手の一人。小説の中では書きませんでしたが、彼女はその能力故に故郷を追われて、あてもなく放浪している間にシェルノと出会い、彼女の研究を手伝うことになった、と言う設定になっています。シェルノに出会うまでは、盗賊の片棒を担がされたり、騙されて売り飛ばされそうになったりと、けっこうヘビーな人生を送ってきているのですが、そこまで書いているとだらだらと長くなりそうなので、この辺りの設定については気が向いたらおまけにでも書こうかなと思ったり。思っただけだったり(笑)
 彼女の名前ですが、ピンと来た方もいらっしゃるかも知れませんね。「21世紀版Lost Memory」に出てくるサクリフィアの村の巫女の名前です。でも別にサクリフィアとは関係なし。ただ単に名前をもらっただけ。
 
アッシュ 19歳
 彷徨の迷い路の門番。カインの話によるとかなり重い生い立ちを背負っているらしい。実は23章を書きながら、カインやウィローの視点から描いたサイドストーリーを同時進行で書いていました。そんなことをしているから本編が遅くなるんだっつーの(^^;
 その中で、クロービスが彷徨の迷い路に入ったあと、カインと門番アッシュの会話が色々と出てきます。アッシュの生い立ちはその中で詳しく語られているので、そのうち掲載する予定です。まだ半端だけど。ま、半端から始まって半端で終わるいい加減コンセプトのおまけなので、あんまり期待しないで待っててね♪
 アッシュの名前は『バナナフィッシュ』という吉田秋生さんの漫画の主人公アッシュ・リンクスからとりました。ついでに言うと、このアッシュの本名が『アスラン』と言いまして、クロービスの息子カイン坊ちゃんの相方の名前に使ってたりします。
 
 夢見る人の塔に出てくる研究者達はたくさんいますが、全員に名前をつけたりするとあとが大変なのでやめました(笑)
 
 彷徨の迷い路の中で聞こえてくる声については、ゲーム本編とほぼ同じです。少しだけ削ったりちょこっと言い回しを変えたくらいかな。クロービスが得た力についてもだいぶ迷いましたね。さらっと受け流すか、重く受け止めるか。結局後者になりましたが。だって普通ないですものねぇ。人の心がわかるなんて。この力を得たおかげで、クロービスはしなくてもいい苦労を強いられることになります。
 ところで、23章中の「彷徨の迷い路」のシーンで、クロービスが「誰のために剣を振るうのか」と悩むところで、どっちに行くかさんざん迷いますが、ここで彼は「腹を決めて」「他人のため」を選択します。
 この「腹を決めた」という言葉は実は「時の車輪」第2部最終巻の最後の一文です。第1部で自分が何者かを知った主人公アル=ソアが、第2部では自分の運命を受け入れるかどうかの選択を迫られます。平凡な羊飼いが実は闇王の仇敵「竜王」の生まれ変わりで、その闇王と戦って倒したあとは気が狂って死ぬ運命だという、とんでもない話を、彼は静かに受け入れます。この最後のシーンが私は好きなんですよ。んで、気に入った分は引用引用♪
 
 そして引用したシーンをもう一つ。夢見る人の塔の中のクロービスとリータの会話で、「どんな時でも出来なくちゃならない」と言うくだりがありますが、実はこの辺りは「一押しの本」で紹介している「真実の剣」第2部で主人公リチャードが言う台詞から引用しています。オリジナルは弓の話で、リチャードが、一緒に旅をしている女性カーランに弓指南をするシーンです。
 
 あっちこっちから引用しまくり(笑)でもいいのさ。素人が書くんだから(^^;
 誤字脱字の類や変なところがありましたらご一報のほどを。バージョンアップもありかも知れません(^^;
 次回は一応6月下旬までとしておきますが、でき次第掲載します。『クロービスの奴いつまでしゃべってるんだ』なんて思われそうなのが心配(笑)
 


24章掲載です
at 2003 06/27 23:14 編集
 
こんにちは。
 
 やっと出来ました・・・。24章です。いざ見直しを始めたらあちこちに説明不足のところが多々あり、結局丸々一章が増えた形になってしまいました。冒頭に一度現代に戻っているので、混乱したらごめんなさいです。
 
 現代に戻ったところでは、23章までのウィローの心理などを少し本人に語ってもらったりしています。このあとも、もしかしたら章ごとに一度現代に戻るかも知れません。まだ未定なんですけどね。
 そして回想部分では、今回は新しい登場人物などは出てきませんが、人物じゃないのは出てきます。その方のファンもいらっしゃるようなので、ちょいと紹介などを。
 
セントハース  年齢不詳
200年前のサクリフィア聖戦の際に、指揮を執ったとされる聖戦竜のうちの一匹。地竜。うちの小説版では、17章の「聖戦竜襲来」でクロンファンラを襲っているので、実は一度出てきてはいます。でもその時はクロービスの能力が目覚めていない状態でしたので声などを聞くことは出来ず、単なるモンスターとして扱い、わざわざ紹介はしませんでした。ゲーム中では、なぜセントハースがクロービスに目をつけたのかという背景設定が曖昧なので、私得意の思い込み設定なども作ってはあります。そのうち披露するかどうか・・・。なんせ私の頭の中にあるだけなんで(^^;)
 
ロコ 年齢不詳 実はメス(女性と言うべきか・・・)
200年前のサクリフィア聖戦の際に、指揮を執ったとされる聖戦竜のうちの一匹。海竜。なぜかハース渓谷で異形の怪物になり果てています。生まれ持った再生能力があだとなり、醜い姿になっても死ぬこともできず、自分の思念を受け取ってくれる相手をやっと見つけて、クロービスに夢の中で語りかけてきます。
 
 さてやっとハース渓谷を突破したものの、また新たな謎が出てきてしまいました。なぜロコはあそこにいたのか、クロービスの使命とは一体何なのか。次回はいよいよハース城編に突入です。頑張りますけど、気長にお待ちのほどを・・・(^^;


 
おまけ2掲載です
at 2003 06/29 13:57 編集
 
こんにちは。
 
 久々のおまけページ更新です。
 前回23章が遅れる一因ともなった23章番外編を掲載しました。いつもの半分程度の長さです。続きもあるのですが、うまくまとまらないのでそれはまた次の機会に。おまけ1同様、クロービスとは反対側の視点で見ているので、クロービスが知らないこともけっこういろいろ出てきます。ウィローがクロービス達と初めて会ったシーンで、ウィローが何を考えていたのか、とかですね。24章冒頭で少しだけウィロー本人に語ってもらいましたが、それにしてもだいぶ複雑な思いでいるようですね。そしてウィロー、カイン、クロービスの三角関係なのですが、どんな形で決着するのでしょうかねぇ・・・。

小説裏話TOPへ