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小説裏話 2002年9月

 このページは旧HPの過去ログをそのまま掲載しています。文中に「一押しの本」や「好きなゲーム」などのコンテンツが出てくることがありますが、これらは旧HPの時のもので、現在はありません。
とっても苦手なもの(^^;
2002/9/4掲載
最大の謎(^^;
2002/9/11掲載
物語のテーマは・・・(^^;
2002/9/18掲載
世捨て人の島観光案内(^^;
2002/9/20掲載


とっても苦手なもの(^^;
at 2002 09/04 21:55 編集
 
 こんにちは。
 
 次回から少しずつ、いずれは大量にクロービスの回想シーンが入る予定です。以前も何度か書いたと思いますが、かなり「つくって」ます。20年後から遡ってエピソードを入れてるようなところがあるので、登場人物が増える増える。でもまあそれはいいんですよ。長いなら長いなりに掲載していくと決めてるんで。ただ、いずれ必ず書かなくてはならないシーンに「戦闘シーン」があります。大の苦手なんです、これが(^^;
 
 だいたい私は剣術などまったく知りません。格闘技もまったく駄目。王国剣士団の先輩達は、超腕が立つという設定なので、ほとんど剣豪映画のノリで作ってはいるのですが、果たしてこんな戦法でほんとに勝てるんだろうかとか、こんな剣さばきあるんだろうかとか、いろいろ悩んでしまい、途中からは精神論で逃げてます(^^;
 
 苦手なんだからそんなシーン入れなきゃいいんですが、私としてはカインとクロービスが剣士団の先輩達に導かれて成長していく様を描き出したいなどと、身の程知らずなことを考えてしまいまして、うんうん唸りながら書く羽目になってしまいました(笑)
 
 それにしても思うのは、つくづく見切り発車してしまったなあと言うこと。現在のクロービスの物語を思いついて、それに元々台詞だけで繋がっていたLost Memory本編の話を合体させはじめて、実際にちゃんとしたストーリーにしていくとこれが穴だらけだったことに初めて気づいて、その穴を埋めるためのエピソードを作ったり、新しく考えた登場人物の生い立ちや、人物同士の相関図なんかも作っていると、自分の知識のなさをあらためて痛感します。とにかく人物の掘り下げが足りなくて、せっかくのキャラが生かしきれない。でも掘り下げに時間をかけるとメインストーリーがどっかいってしまいそうで、非常につらいものがあります。
 
 まだ始まって間もないというのに、これが終わったら一度Lost Memory本編と自分のオリジナルストーリーを分離して、それぞれに加筆してもう一度仕上げようかなどと考えたりしています。いつの話をしているんだか・・・(^^;


最大の謎(^^;
at 2002 09/11 22:34 編集
 
 こんにちは。
 
 最近書いていて、「あ、この台詞使えない」 なんてのがいくつかありました(^^;
 
成仏してくれ → この世界に仏教がないので、死人が仏になるという概念がない(笑)
鬼瓦のような顔 → この世界の建築様式に鬼瓦が存在するのか疑問なので没(^^;
地雷を踏む → この世界に爆薬ってあるのかどうかわからないので却下・・・
 
 普段なら何気なく書いてしまうような文章ですが、読み返してみて「あれ?」ソッコー削除しました。わはははは(^^;
 
 難しいですねぇ。ファンタジー世界のシュールな設定と日常の一こまを一緒に描くって大変だなーとあらためて実感。クロービスにさっさといろいろ思い出してもらって先に進めようかと思ってたけど、またエピソードを入れたくなってきてしまいました。(^^;
 
 でも最大の謎が一つ。
 「世捨て人の集落」の人達って、何で生活してるんだろ。Lost Memoryのゲームをご存じの方、そう考えたことはありませんか?どんな辺鄙なところでも、完全自給自足ってのは考えにくいです。「産業」があってそれに従事することでお金を稼いで生活していくってのが一般的な考え方ですが、さてこの集落の場合、どうなっているのでしょうね。クロービスは医者ですが、この人が島の人達からお金を取って診療しているとは今ひとつ思えなくて、でもそうなるとどっからお金が出てるのかなとか・・・。しばらくあとに少しこじつけ的な理由を作ってみたりもしましたが(^^;、ではクロービスはともかく、他の人達はどうなんでしょう。よくわからないなー(^^;
 何かうまい設定ないすかね?・・・って、自分で考えろっちゅーの!!
 ああ・・・なさけな・・・(T_T)
 


 
物語のテーマは・・・(^^;
at 2002 09/18 22:39 編集
 
 こんにちは。
 
 最近少しずつですが、エンディングの構想がまとまってきました。最もまだこれから本編部分の章が始まるんだから、エンディングなど来年になるのか再来年になるのかわからない話なんですが(^^;
 
 でもある程度構想だけでもまとまってないと、またどっかに矛盾を起こして忘れた頃のバージョンアップなどと言うことになりかねないので、少しずつ考えておかなくちゃなんですよねー。それは本編部分についても同じで、今のところ本編エンディングの一部だけは実は作ってあります。その辺りからの回想なんかもそのうちあるかも・・・ないかも知れないけど・・・(--;
 
 そのエンディングを考えていたら、この物語のテーマが・・・なぜか純愛になりそう。そこまで考えてなかったんだけど・・・。人の心の強さと弱さなんかを描けたらなあ、なんて思ってたんですが、やっぱり愛を抜きにしては語れない、ということで純愛路線で行く予定(^^;
 
 最もいろんな愛がありますからね。男と女の愛情もあれば、友人同士の愛情(変な意味に取らないよーに)もありますし、親子の愛情なんかもあります。フロリアあたりだと自分の国の国民に対する愛情とかね。思い通りにならない愛もあれば、苦難の末に固く結ばれる愛もありと、まあいろいろです。
 親の子に対する愛情ってのが一番割に合わないんだろうなぁ。3時間おきに泣き声で起こされたり(隣でガーガー寝ているダンナにとってもむかつきましたな)、おむつ替えてる途中でその辺汚されたり(男の子は気をつけよう)、眠らなくて夜中おんぶしっぱなしだったり、それでも首が据わったの寝返りを打ったの、もう少し大きくなると歯が生えたの歩いたのって、我が子の一挙手一投足に大喜びして、そうやって一生懸命育てて、やがて手許から巣立たせなくてはならないわけですからねぇ・・・。
 
 うだうだと書きましたが、さてそれではどこまで自分が書けるかってのが、実は一番の問題なんですが・・・。どうせなら、自分には全く縁のない大恋愛なんかも書いてみたいなあ・・・。などと思う今日この頃・・・。
 


 
世捨て人の島観光案内(^^;
at 2002 09/20 17:17 編集
 
 こんにちは。
 
 以前、クロービスの住んでいる島の人達がどうやって生活しているのかということを書きましたが、とりあえず何とかすることにしました(笑)
 
 まず島としての産業があって、島民はそこに従事していると言うことに決定。こうでもしないと説明が付かなくて・・・(^^;・・えー、あんまり深く突っ込まないでください。
 
 今回は、主人公クロービスが住んでいる島について少し書いてみたいと思います。一章まででは、クロービスの家の中が中心で、外がどうなっているのかってのは出てこなかったと思います。来月頭に掲載予定の第二章「旧版Lost Memory」本編部分のお話からは、ほとんどクロービスの家の外のお話になります。ということで、少し二章以降の背景設定や観光案内などを(笑)
 
 まずはクロービスの住んでいる集落。ゲーム中では「名も無き島 世捨て人の集落」となっています。私の小説版では、これをまとめまして、「世捨て人の島」とさせていただいています。当然これは正式名称ではありません。島自体には名前などないです。ですが、いつの頃からか、王国で傷つき疲れ果てた人々や、犯罪を犯して王国を追われた人、または逃げている人々が、少しずつこの島にやってくるようになりました。やがてエルバール王国の人々の間では、北の果てに島があって、後ろ暗い過去を持つ人達が世捨て人のように暮らしている島として、噂に上るようになりました。
 
 この島はかなり大きいです。人間が住んでいるのはほとんど南側。いくつかの集落がありますが、中でもクロービスの住んでいるところには小さいながらも船着き場があり、一番大きくて人がたくさん住んでいる場所です。そしてこの集落には岬があり、その突端に立つと海を挟んで遙か彼方にエルバール王国の島影が見えます。この岬は、二章以降、二〇年後の話の中でも回想シーンの中でも、けっこういろんな会話が交わされる重要な場所になってきます。そして島に住む人々は、この岬に一日一度は訪れます。どれほど王国を憎んでいても嫌っていても、やはりその頃の生活やおいてきた懐かしい人達が忘れられず、王国の島影を眺めに行くのです。
 
 島の中央はほとんどが鬱蒼とした森です。その最深部には大型動物が生息しており、普通の人は近づきません。でもこのあたりには実は貴重な薬草が生えているので、サミルは毎年クロービスと共に薬草摘みに出掛けています。この島は北にありますので寒いです。いつも空は灰色の雲で覆われています。そしてその灰色の空を映す海の色はいつも鈍色(『にびいろ』と読んでね)です。ですが、そんな暗い色の空と海も、新緑の季節の頃から短い夏が終わるまでのわずか三ヶ月くらいの間は、からりと晴れ渡った青空と紺碧の海がとって代わり、森の緑を鮮やかに際だたせます。
 
 そしてこの島の人々の生活ですが、クロービスの住む集落にいる長老が束ねています。この島には豊富な森林資源があるので、それを生かして島の外と商取引をしています。ですが、この島に来る人達のほとんどは島に馴染もうなどと言う気はさらさらありません。なので大抵の人は自分でお金を持っています。お金があって勝手にやっていても長老は文句言いません。でも島に来ては見たものの生活に困ったりしている人には、優しく手を差し伸べます。そんなわけで、この島の人達はみんながみんな好き勝手して暮らしているわけではないんですね。二章以降に出てくる人達は、みんなこの島に馴染んでここで生きていこうと気持ちを固めている人達です。ただし、クロービスの家はちょっと違っています。医者という仕事柄、島の産業に携わるだけの時間はないわけです。その辺のことは二章以降でどうぞ(^^)
 
 そして生活していくためには、様々な物資が必要です。100%自給自足ってわけには行かないですよね。ではどうしているのか。
 
 世捨て人の島などに、普通の人は好んで足を踏み入れたくはありませんが、それでも商魂たくましい商人達は、そこに人がいる限り生活物資は必要になるだろうと、一ヶ月に一度、船を仕立てて様々な品物を売りに来ます。注文も受け付けていて、次回の訪問時にまとめて持ってきてくれたり、急ぎなら急ぎなりに届けてくれたりもします。商人達は大荷物で来るので、船でやってきます。この島への定期便は二〇年後の世界ではありますが、二章からの回想シーンの中ではそんなものはありゃしません。世捨て人の島に定期便出しても誰も乗りませんよね(^^;
 エルバール王国のある大陸には、東と西に一つずつ港があります。南の海岸沿いは切り立った崖で覆われていることと、南大陸からのモンスターがうようよいるので、港はありません。世捨て人の島に来る商人達は西の港から自前の船でやってくるのです。
 
 世捨て人の島観光案内、いかがでしたか?
 
 また何か思いついたら書く予定。そのうちエルバール大陸の観光案内なんかもまとまったら書くかも。ま、予定は未定ですが・・・(^^;
 

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