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小説裏話 2002年8月

 このページは旧HPの過去ログをそのまま掲載しています。文中に「一押しの本」や「好きなゲーム」などのコンテンツが出てくることがありますが、これらは旧HPの時のもので、現在はありません。
各キャラのイメージ
2002/8/6掲載
キャラの名前(^^;
2002/8/16掲載
呪文の話
2002/8/18掲載
しゃべり方、呼び方
2002/8/23掲載
何とか第一章(^^;
2002/8/31掲載


各キャラのイメージ
at 2002 08/06 19:04 編集
 
 こんにちは。
 
 掲示板にも少し書いたのですが、今回は私なりのキャラクターのイメージについて。これはあくまでもLost Memory本編時点でのイメージです。
 
クロービス:
 サミルから剣と風水と治療術をしっかり教え込まれていて、さらに潜在能力はばっちり。でも自覚無し。自分自身のレベルを計る基準が父親以外なかったので自分のことをよく分かっていない。喋るのは不得意だが、それなりの礼儀作法は心得ている。でもその反面、常に「サミルの息子」という特別な目で見られていてみんな丁寧に接してくれるということと、「世捨て人の島」という閉鎖的な環境で育ったために世間知らずで人の気持ちが分からないこともたまにあり。早い話が鈍感。
 
ウィロー:
 南に住む娘らしく快活だけど、カナの村ではウィロー親子にはみんなよくしてくれるけどその分デールはぼろくそなので、そのことでいつも心を痛めている。それで少し影があるみたいな感じかな。自分は父親に愛されていないとずっと思い込んでいたわけだし。まあクロービス君より二つほど年上なので、そんなに子供っぽい印象はないです。
 
カイン:
 一見クロービスよりもワイルドだけど、ちょっと純粋すぎ。小さなころからフロリアのことだけ考えてきて、遠くから憧れていただけのうちはよかったけど、なまじ手の届くところに来てしまったためにつらい思いをしていそうな感じがしています。この人はウィローと同じく22歳に決めました。クロービスよりは年上そうだけど、私の頭の中ではカインもクロービスとそれほど入団時期が違わない新人だと思っていたので、そんな風に書いていくつもりです。
 
フロリア:
 頭もいいし美人だし性格もいい。三拍子揃っているのでかなりのカリスマ性はあるけど、結構精神的にもろい。もろいからあんなことになるんだろうけど。そしてその上に割と『あまちゃん』すね。まあそのせいで裏の部分が残虐きわまりないってことになるんでしょうね。でも表に出てくるフロリアの性格はひたすらにいい人なので、この人の台詞を考えるのが一番苦労しています。本編部分はゲーム内の台詞を追えばいいけど、そのあとまでこの人は関わってくる予定。でもこの人の台詞全然思いつかん。単純に『いい人』って難しいわ(^^; こまったなあ。ラストまでまとめられなかったらどうしよ(笑)
 
 てなわけで、Lost Memory本編の『主人公4人』のキャラに対する私なりのイメージをかいてみました。でもクロービスの台詞がないのはもったいないよなあ。いいところは全部カインとウィローに持ってかれてしまう。その分喋らせよう(笑)
 
 そのほかいろんなキャラが出てきます。
 
 21世紀版Lost Memory からは ライザー君とイノージェンちゃん。採用担当氏の名前と台詞。あとはユノさんかな。まああくまでも『基本設定と名前』だけなんだけど。そのほかは全部作りました。剣士団の先輩達のキャラ作りが一番楽しかったです。いろんな人が出てくる予定だけど収拾つかなくなりそうです(^^;
 


キャラの名前(^^;
at 2002 08/16 17:08 編集
 
 こんにちは。
 
 今回はちょこっとネタバレ的なお話を。
 
 話を進めていくうちに、少しずつ出てくる人が増えてきます。以前ここでも書いた記憶があるのですが、いくら通りすがりに話をする人でも、名前がなくても良い時とないと不自然な場合があります。その名前を考えるのが結構大変。外国人の名前を参考にしようと思っても、アメリカ、イギリス系の名前は何となくこの物語にそぐわないので(アメリカ、イギリス系の方、そう言う名前が好きな方、ごめんなさい(^^;)、やはりヨーロッパ系の名前を参考にすることが多いです。
 
 でも、どこの国の名前かはっきりとわかってしまうと、何となくイメージが変わってきそうなので、適当にぼかして、さらにこの話にあうような名前・・・・。そう考えていたらふっと頭の中が真っ白になってしまったので、少し書くのを中断しています。「一押しの本」コーナーに書いてある「ドラゴンランス」からは結構名前をもらっています。
ただ、この話からは、Lost Memory本編でも名前をもらっているところがあるようなので、まあその点は目立たなくていいかも(^^;
 
 今まで私が作ったキャラは、回想シーン(つまりLost Memory本編のほう)だけでもかなりの数になります。元々あったキャラの背景をふくらませて使っている場合もあります。たとえば、世捨て人の島でのクロービスの友達。ゲーム中でその辺うろうろしている友達を二人に絞って生い立ちを作り、島を出る前、途中で戻ってきた時の話に絡ませました。それからクロービスの初恋の相手。19にもなって好きな女の一人や二人いてもおかしかないだろうと言う私の独断と偏見で、クロービス君の初恋物語なんかも作ってしまいました。
 
 そして、島に住む人々。何かしら後ろ暗いことがあってこの島に来た人達です。これはある程度の数がいないとそれらしくならないので、ゲーム中に出てきている「島の男」さんたちを3人くらいに分けて台詞を喋らせました。初恋の相手は言わずと知れたあの女性です。他に女の子が出てくるとややこしくなりそうなので、クロービスに関わってくる女性は、彼女以外は全部おばさんにしてしまいました(^^;
 
 でもこれだけの人達に全部名前を付けないと話を進めることが出来ない(^^;。いやはや苦労させられました。でもこの苦労はもっと続きました。クロービスが島を出て、剣士団にはいるまでの間に出会う人達。この時から現在、つまり20年後まで関わってくる人もいるので、やはり名前が必要。その後剣士団にはいると当然先輩達がいるはずなので、その人達の名前も付けなくてはならない。登場人物は多いです。ゲーム本編に則って簡潔に進めることも考えたのですが、王国が誇る剣士団と言いながら、入りたてのペーペーがガンガン活躍出来るって、ちょっと情けなさ過ぎやしませんかって気がしたので、カイン・クロービス組がぼこぼこにされるような超強い先輩達というのを作ってみました。ゲーム後半でほとんどカインとクロービス二人の話になる前に、かなりの時間を割いてこのあたりを詳しく書いていく予定です。
 
 あんまり回想シーンが長引くと元の物語がよく分からなくなってしまうという危険性は確かにあります。だから最初は回想はダイジェスト版でまとめて書こうかと思ってましたが、私にあれだけの物語を簡潔にまとめて、なおかつ内容を理解して貰うなどと言う文章力はないのでやめました。でも元の物語で人間関係をきっちり描き出しておかないと、後の話が続かなくなってしまうんですよね。まだ中盤あたりをやっと書いているくらいなのに、まだまだこれから新たな登場人物の名前を考えなくちゃならないと思うと頭痛いです。
 


 
呪文の話
at 2002 08/18 15:47 編集
 
こんにちは。
 
 1章のアップにはまだ先ですが、1章以降から多分からんで来るであろう、『呪文』についてちょっと書いてみたいと思います。
 
 このゲームには様々な呪文が出てきます。でもそれらは『魔法』ではありません。『治療術』であり『風水術』です。魔法はかなり後半のほうで少しだけ出てくる程度です。
 この世界の人達は、『魔法』の存在を信じていません。そしてその一方で信じていないはずの魔法を恐れてもいます。そのあたりは、『この世に魔法はないよ』という人がいる一方で、夢見る人の塔に住むシェルノを『人の心を操る魔法を使う』魔女のように言う人達がいることでも分かりますね。『風水術』は自然の『気』を取り入れて、それを操ることによって使う術なので、魔法とは一線を画しています。
 
 では治療術とはいかなるものか。実はこれが今ひとつはっきりしないんですよね。この世界では治療術があって、クロービスとウィローはそれを使うことが出来ます。そのほかにカインが『気功』を使います。これは確か、MP回復だったような気がします。滅多に使わないのでそんなによくは分からないんですけどね。
 
 通常こういったゲームで使われる治療術は、ほとんどの場合神様の力を借りています。実際『21世紀版Lost Memory』では、エスマニエルという実に素直じゃないけど結構いいやつな神官が(笑)王宮で治療術を教えてくれます。ところが旧版ではそのあたりが結構曖昧なんですね。たとえばレイナックは神官の位を持っていますが、だからといって何か神様に祈っているところが出てくるわけでもありません。そもそもこの世界で信仰されている神様が一体どんなものなのかと言うこともまったく分かりません。でも分からないままでは話が進まない。というわけで、わたくし得意の『でっち上げ』をしてしまいました(^^;
 
 まず、この世界の歴史を見てみると、200年前に栄華を極めた『サクリフィア』という国が『聖戦竜』によって滅ぼされている。そしてその国の生き残り達が、新しい国をつくって発展してきたが、200年という歳月の中でサクリフィアの教訓はいつの間にか失われ、現在人間達は、再び『聖戦の危機』にさらされている。かなりおおざっぱですが、こんなところですね。
 
 この歴史をふまえて、今エルバール王国で信仰されている神様は、『古代サクリフィアで信仰されていた神々と同じもの』という仮説を作りました。具体的な名前までは思いつかないので出しません(笑)
 では、治療術は神懸かりなのか。魔法が存在しない世界でこれもいまひとつぴんと来ない。なので、とりあえずこの世界で信仰されている神様は神様として、治療術とはまた別物だという説をうち立てることに決定。なんてご都合主義なんだ・・・(^^;
 さらに、『治療術』というものを風水同様、自然の気を取り入れて皮膚の再生能力を促したり、出血を止めたり、痛みを鎮めたりといった『対処療法』として位置づけました。
 
 呪文に対して『適性』というものがあるらしいのは、王宮の南側の森の中で『装飾の施された玉』を集めている人がクロービスに『光の癒し手』を教えてやると言った時に、カインを先頭にして話しかけると、『あんたには適性がない』というところからもわかります。
 これを取り入れて、『治療術』と『風水術』両方に適性のあるクロービスタイプや、『治療術』しか使えないタイプ、『風水術』しか使えないタイプと、どっちもダメなタイプ。こんな風に分けてみました。
 
 だけど気功は覚えさえすれば誰でも使える。ただしある程度は適性に寄るので、適性がない人が使えばそれほどの回復量は見込めない。そんな風なルールを作りました。そして呪文については、詠唱時間が速くなればなるほどその効果は絶大であるというルールも作りました。そして呪文の憶え方ですが、これについては、カインとクロービスが出会った時にその会話の中に入れたので、その章が公開された時のお楽しみということにしておいてください。まあべつに楽しい話でもないですが(^^;
 
 長くなってしまいましたが、こんなことを考えながら、また少しずつ話を進めています。今のところ大急ぎで回想シーンをある程度まで終わらせなくてはならないのに、そのシーンばかりやたら長くなってしまってどうしようか思案中です。
 
本筋が進まない・・・(^^;
 


 
しゃべり方、呼び方
at 2002 08/23 16:40 編集
 
 こんにちは。 
 
 この話はずーっと主人公視点で描かれていくので、基本的に主人公の目の前で起こったことしか描かれません。Lost Memory本編だと、まあそのあたりはだいたいで、カインが単身王宮に戻った時のことなんかは、「別な場所での出来事」として普通に描かれています。あのシーンは何とかしないと・・・(^^;
 
 今回このお話を書くにあたって、私は最初、クロービスのモノローグをナレーションに徹しさせようかと考えていました。でもこれが結構無理がありまして(^^;
 人の名前を呼ぶ時に、たとえばナレーションでなら「ブロム」でもいいんですが、実際にクロービスがブロムに話しかける時は「おい、ブロム」とは絶対に言いませんね(笑)
 そして一番困ったのがフロリア。いかにナレーションとは言え、「フロリア」とはどうも書きにくい。でもフロリアだけ「様」付けってのも何となく不自然に思えまして、困ったなあ、と考えた挙げ句、結局話し言葉優先で行くことに決めました。
 つまり、クロービスがブロムを「ブロムおじさん」と呼ぶならば、ナレーションでも「ブロムおじさん」フロリアを「フロリア様」と呼ぶならば、ナレーションも「フロリア様」。ウィローに関しては、ナレーションの場合、結婚前は「ウィロー」結婚後は「妻」に決定。どうせ呼ぶ時ゃ名前で呼ぶんだし。
 
 会話を書いていて絶対に避けたかったのが、子供のいない場所でお互いを「父さん」「母さん」と呼ぶこと。日本のご家庭のほとんどは子供が生まれるとお互いをそう呼び合いますよね。あとは、「パパ」「ママ」とかね。実は私こういう呼び方が苦手です(^^; だからうちではそうは呼びません。うちの場合、お互いは名前で、そして「お父さんお母さん」はダンナの両親、「おじいちゃんおばあちゃん」はダンナの祖父母です。仲のいい夫婦の雰囲気は出したいけど、所帯じみたイメージはちょっと勘弁、ということで、このあたりかなり私の独断と偏見入ってるかも(笑)
 この物語のイメージとして、日本の家庭よりも、外国映画に出てくるような夫婦のイメージで描きたいなあ、などと思ってみたわけです。ちょっとしゃれた感じのね。最も「しゃれた感じのクロービス」って言うのもさっぱりピンと来ないんだけど(笑)
 
 今のところ、プロローグだけなので、出てくるのはクロービスとウィローと、ブロムとフロリアとえーと、回想シーンのカイン、クロービスの息子のカイン(このあたりチトややこしいですw)あ、ユノがいましたね。そのくらいだとそれほど苦労はしないのですが、話が進むといろんな人がたくさん出てくるので、その人物との相互関係なんかも考えながら呼び方を決めています。頭痛いです(^^;
 そしてしゃべり方ですが、たとえば老人のしゃべり方として、「○○じゃよ」とか「わしは××でのぉ」なんて感じで喋らせると、結構じい様の雰囲気でますよね。でもそんな風に喋るじい様っているんだろうか・・・。20年過ぎようが過ぎまいが、言葉遣いってのは基本的に変わらないんじゃなかろうか、そんな風に思いまして、でもある程度の年月が過ぎていれば、その分だけ変わってくる部分は確かにあるかも知れない、というわけで現在のクロービスは昔よりも少しワイルドで言うべき時にはズバッと言う人にしてみました。1章以降、クロービスは結構喋ります。Lost Memory本編のほうでも、本来の台詞がない分、たくさん喋らせる予定。でもやっぱり、どうしてもカインのほうが喋っちゃうんですよねぇ。もてるし(笑)
 私は旧版Lost Memoryではクロービスが一番好きですが、でもやっぱりカインのほうが押し出しいいものねぇ。私のお友達まぐさんが、カインに惚れ込んでる理由もわかるです。
 
 さきほど、やっとクロンファンラのセントハース戦を書き終わりました。ゲームではそのあとすぐに南大陸に向かいますが、私の小説版ではその前に一山ある予定。そんな風にしてエピソード増やすから、回想シーンだけで何章使うか分からなくなったりするんだよなぁ・・・。おまけに本編のノベライズが楽しくなって来ちゃったし(^^;
 
 まあ、開き直って、書いた分は全部出す予定ですけどね。だから途中で話が見えなくなったらまた前から読み直してくださいって事になりそうです。
 
 そうなってもご勘弁のほどを(^^;
 


何とか第一章(^^;
at 2002 08/31 09:14 編集
 
 こんにちは。
 
 第一章掲載しました。
 以前、掲示板のほうで、『第一章が何か重い話になってしまった』と書きましたが、こんなふうです。(^^;
 
 この話は最初、カインが彼女を連れて帰ってきて、その彼女の話が中心になるはずだったんですよね。フローラという名前も、当初クロービスがフロリアと見間違えた時に思わず『フロリア様』と叫んでしまって、カインが『似てるのなんて名前だけだ』という台詞がありまして、そのためだけに似たような名前にしたわけだったんです。この話を作ったのは、もうずいぶんと前のことです。
 
 ところが、プロローグ2を掲載した8月の頭に、とある任務(?)で福島県いわき市に向かうために、仲間と共に乗り込んだバスの中で、突然「違う!」と思ってしまいました。でもここで今そんなことを思いついてみたところで、パソコンはない。家は遙か彼方。というわけで、慣れない携帯メールをつかって、思いついたことをいくつか自分のパソコンのメールアドレスに送信。そして戻ってきてから早速第一章改訂に着手。そしたら何と話が全然変わってしまいました(笑)
 
 ところでウィローの流産の話は、もっと後に出てくる予定でした。そして助けた子供は単なる「島の友達の子供」だったので、今ひとつインパクトが弱い。その割りに内容は重い、というわけで、使おうかどうしようか思案中だったエピソードです。でもここに「ライザー夫妻」が出てきたことで、使うことにしました。この人達の子供を助けたことになるのなら、それなりのインパクトはあるかなあと。第二章と第三章は、クロービスの回想になる予定です。旧版Lost Memory本編の冒頭から順序よく書いていく予定。出来るだけ回想と現在は分けていきたいんですが、章が進むに連れて一つの章の中にサンドイッチ状態で回想シーンが入ったりする可能性もあります。現在にも昔にも「カイン」が出てくるので、ちょっと混乱したらごめんなさいってことで(^^;
 
 ちょっとだけネタバレしてしまうと、この後(つまり第一章のほうの続き)クロービスは、あるきっかけで再びエルバール王国へと向かう決意をするのですが、それまでに回想シーンのほうもかなり進めておかないと、どんどん話が分からなくなってしまうんですよね。だから次回以降、かなり長い回想シーンが出てくる可能性ありです。へたすると5話分くらい使うかも知れません(^^;
 でもその前に、現在の方の話もちゃんと書いておかないとますます分からなくなるので、頭痛いです。まあ自分で始めたことですからがんばらないとねぇ。しかも長い。今回から一回分がかなり長くなります。今回はプロローグ1と2をあわせたくらいですみましたが、もしかしたらこれ以上長くなるかも知れません。でもそれでも、ひと月一話で進めても、この分だと二年くらいかかりそうです(笑)根気よく読んでいただけると嬉しいなあ(^^;


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