私はこのゲームの大ファンです。
このゲームには主人公の台詞がありません。主人公が喋るのは、ナレーションにもなっているモノローグのみ。「ロールプレイングゲーム」と言えば、やはり主人公になりきって遊びたいものなので、いつも自分でいろいろと台詞を考えて遊んでいました。
様々なシーンで色々な台詞をつくってノートに書きとめておいたのですが、そのうちに台詞と台詞の間に主人公の心理描写や情景描写を入れたりしているうちに、一つの物語のようになってしまいました。
そして何度かゲームをクリアするうちに、今度は主人公のモノローグが気になり出しました。
どうやら主人公は昔を回想しているらしい。その「昔」がゲームの中のことなら、この主人公はエンディングのあとどうしたのだろう。彼らにも、ゲームの中の細切れの人生ではない、生まれてから今までの長い人生があって、その中で精一杯生きているのではないか。でもこれほどの体験をして、その後彼らは安穏と暮らしていけるものなのだろうか。
今回の物語は、私のそんな疑問から少しずつ生まれていきました。
小説の舞台は「Lost Memory」本編から20年後、40歳になった主人公クロービスが20年ぶりに「奇妙な夢」を見たところから物語が始まります。その夢のもつ「意味」に気づいた時、クロービスはあらためて過去と向き合い、決着をつけて未来へと歩き出すべく行動を起こします。
この物語は一応私のオリジナルですが、すべての元となる「Lost Memory」という物語の著作権はChild-Dreamさんにあります。
このページのタイトルも「Lost Memory」本編の中に出てくるナレーションの言葉からいただきました。
そして登場人物の中には、Child-Dreamさんで現在リリース途中の「21世紀版Lost Memory」に出てくる人物もいます。これは「小説」として書くために必要な様々な登場人物の名前や設定がなかなか浮かばなかったために、「21世紀版Lost Memory」から基本設定ごとキャラを借りてきました。でも同じなのは名前と基本設定くらいで、役割も彼らの歩む道も、まったく違います。
また、あちこちに出てくる主人公の回想シーンで「Lost Memory」本編の内容が語られますが、「物語」として表現するために登場人物をかなり増やしたので、いろいろと原作にはないエピソードを盛り込んだりして「作っている」部分はかなりあると思います。ただし、メインストーリーはきっちり追っていきます。
このゲームは、オンラインRPGとしては空前のロングランヒットで、未だに多くの方々が新たにプレイされています。熱烈なファンの方もたくさんいらっしゃると思います。
だから、私の小説を読まれて「ちょっとなによ、これ」とか、思うこともたくさんあるかと思います。でもこれはあくまでも「私の中のLost Memory」なのです。
こんな解釈の仕方もあるものだと思って、最後まで読んでいただければ嬉しいなと思います。
そしてよろしければ、掲示板のほうに感想なども書いて下さい。なんでも構いません。
素人のつたない小説ですが、私のこのゲームに対する熱い思いが、少しでも読み手の方達に伝わればいいなと思っています。
管理人 さっちゃん
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